うしぶた
サダルスウドを代表する動物で、その乳はうしぶたミル
クと呼ばれこの世界に暮らす人々に広く愛されている。
おとなしい性質で、人なつこい動物でもある。
うりぞう
砂漠が主な生息地で、オアシスに群れているのをよく目
撃されている。穏やかそうな外見とはうらはらに、敵と
みなした相手は徹底的に痛めつける性質がある。
上目ざる
オドオドした性質で、すぐに上目づかいで物を見るため
に、そう呼ばれている。そんな小心さがロドルフォの気
に入ったのか、一時期はかなり可愛がられたようだ。
オタマクジラ
元はワズンに生息する動物で、絶滅したと思われていた
が、何かの拍子に幻影街に紛れ込んで、街の人気者に。
特に、その妙な鳴き声に人気が集中している。
カプリン(白)
空気の薄い土地を好むという変わった動物で、主な生息
地は標高の高い空中山脈など。角のように見えるのは実
は空気袋で、ここに酸素を溜め込んでいる。
カプリン(黒)
ごく稀に生まれるカプリンで、普通のカプリンとはその
体毛の色や空気袋の色が異なる。その数の少なさから、
心無いレア動物ハンターたちの格好の的となっている。
雲カモメ
フェルカドでよく見られる動物で、雲を食料としている
ことから、そう呼ばれている。同じ雲でもディアデムの
雲は好きではないようで、あまり見かかられない。
クリオネヒヨコ
ふわふわと空中や水中を漂う鳥で、華奢な外見だがどん
なに風の強い中でも、激しい水流の中でもふわふわと漂
いきる力強さを持っている。主にオプに生息。
クワック(通常)
育てやすい動物で、たいていその世話は子供たちに任さ
れていることが多い。性質は神経質で、怯えやすい面が
あるが、すぐに自分がなぜ怯えたのかを忘れてしまう。
クワック(白)
クワックの雌。クワックは雌は白い羽毛、雄は茶色の羽
毛を持つ、食用としては、雄の肉のほうが柔らかく優秀
だが、雌の羽毛は雄より軽いため衣類に用いられる。
クワック(子供)
クワックの子供。黒に近い濃い茶色の羽毛だが、育つに
つれて、雌であれば白い羽毛に変わっていく。死ぬ間際
に見たものを自分の親と思い込む変わった習性がある。
コッコドリ
コック、コックという鳴き声から、コックドリと呼ばれ
ていたものが、時間と共に訛っていきコッコドリとして
定着した。ドゥールの民の貴重なタンパク源。
チョンチョン鳥
つばさが退化してしまい、チョンチョンと歩くことしか
できないことから、この名がついた。群れて行動するこ
とが多く、ごく稀に人を襲うことがある恐ろしい鳥。
ねこうさぎ
帝国で大ブームを呼んだ愛玩動物。ただ、そのブームは
急速に冷め、今ではほとんど見かけられない。ごく一部
の孤独を愛する者たちがいまだに育てているという。
跳ね馬
主にサダルスウドで飼育されている動物で、労働力とし
て重宝されている。実は涼しい土地のほうが合った性質
で、サダルスウドのブリーダーの苦労は絶えない。
細いぬ
ねこうさぎに替わってブームの主役となった愛玩動物。
しかし、ブームのあおりで値段が高騰し、今では帝国で
も裕福な家でしか飼われていない。
むりねずみ
いつも首を横に振りムッとした顔をしているために、こ
の名がついたわけではなく、実際にムッとしているとい
うことが科学的に証明されたため、そう呼ばれている。