〈剣竜戦後〉
シェラ「***……。それがあなたの名前ね? わたしは、シェラ。どうか、よろしくね、***。」
***「こちらこそ」(「わかった、よろしく」)
シェラ「くすっ、なんだかくすぐったいような……、不思議な感じ。」
***「イヤだ」
シェラ「そんなこと言わないで。ね、よろしくね。」
→***「こちらこそ」OR「やっぱり、イヤだ」
***「やっぱり、イヤだ」
シェラ「そんなこと言わないで。ね、***?」
→***「わかった、よろしく」OR「それでも、イヤだ」
***「それでも、イヤだ」
シェラ「…………。」
カラス「まさかおまえ、あの村で目を覚ます前のこと、忘れちまったとか言うんじゃないだろうな、***?」
***「おぼえてない」
カラス「おい、ほんとかよ? 冗談じゃない。いったいなんだって……。」
***「おぼえている」
カラス「ほんとうか……? まあ、それならべつにいいんだけどさ。だけど……。」
〈泉の主戦後〉
カラス「ジャコモ……! 爺ちゃんとフィーの仇……、逃がしはしないぞ、ジャコモ!」
***「すぐ追いかけよう」
カラス「よし、そうこなくっちゃ! チクショー、このままで済むと思うなよ、野郎め。」
***「ほっとこう」
カラス「冗談だろ、***? オレは、ジャコモを追うぞ。やっと見つけたんだ。このままみすみすヤツを行かせる気はないからな。」
〈フェルカド到着後〉
カラス「つまりさ、お前からオレに何か言いたいことがあるときは、その結びつきってやつにもちょっとは気を使ってくれよってことさ。それが戦いを有利に運ぶことにもなるんだ。わかるよな、***?」
***「もちろんさ」
カラス「そうそう、そういうことさ! じゃ、行こうぜ、***。」
***「さっぱりだ」
カラス「ハッ、まったく人の話をなんだと思ってるんだか。それとも、ただのあまのじゃくなのか?」
〈パロロ三世との取引〉
パロロ三世「なんであんなとこにもぐりこみたいんだ?」
カラス「なんでって……、そりゃもちろん……」
***「爺ちゃんと弟の仇を追ってる」
カラス「まあ、悪いやつを追っかけてるってとこだな。」
***「シェラを助ける」
パロロ三世「兄ちゃん、その子に惚れてるな?」
カラス「おい、***! 勝手にオレの口をつかって、おまえの好きなようにしゃべるなよな。まったく。」
〈領主の館〉
カラス「ヤツは……やはりあの船のなかか? となると、館のてっぺんだな。」
***「あの艦を目指せ」
カラス「ああ……、わかってるって、***。待ってろよ、ジャコモ! いま行くからな。今日こそ、きさまをたたきのめしてやるぞ!」
***「シェラはどうする?」
カラス「シェラの件はあとまわしだ、***。先に、ジャコモをつかまえる!」
カラス「どうやらもうすぐ動き出すようだ。あまり時間がないな。」
***「ジャコモを追う」
カラス「あ……、ああ、そうだな。ジャコモをつかまえるのが、先だ。行こうぜ、***。」
***「シェラを探そう」
カラス「……わかった。先にシェラをさがそう。ジャコモの件は後回しだ。ほっといたら、ヤバイことになりそうだしな、あいつ……。さあ、行こうぜ、***。グズグズしてられないぜ。」
シェラ「まず連中から、例のマグナスを取り返さないと……。協力して、カラス、***。」
***「協力する」
シェラ「ありがとう! それじゃ、早速やつらを追いかけましょう。」
***「ことわる」
シェラ「そんなこと、言わないで。お願い。ね、***。」
→***「協力する」↑OR「ことわる」↓
***「ことわる」
シェラ「ねえ、***、お願いだからちからを貸して。残念だけど、わたし一人ではあいつらに歯が立たない。」
カラス「いい加減にしろ、***! 遊んでるヒマはないんだ。一緒に行こう、シェラ。オレも、あいつらには用がある。こんなところで、逃がしてたまるか!」
〈ジャコモ戦後〉
カラス「オレは帝国にケンカを売って、ムダ死にする気はない。なあ、お前もそう思うだろ、***?」
***「協力しよう」
カラス「本気かよ、***!? いくらおまえがそう言ったって、今度ばかりはゴメンだぜ!」
シェラ「ディアデムや、アヌエヌエ、他の国の人々にゲルドブレイムの計画のことを知らせれば、きっと一緒に立ちあがってくれるはずだわ!」
カラス「本気で言ってるのか、それ? おまえの話を聞いて、他の国のお偉方が、帝国相手に一緒に戦ってくれるって? 小娘ひとりの言葉に動かされて、諸国の王やリーダーたちが、国をあげて、帝国に対して戦争をしかけるって?」
シェラ「………。」
カラス「ハツ、寝言は寝てからにしてくれよ。」
***「やめておこう」
カラス「だろ? おまえもそう思うよな。」
シェラ「この世界がどうなってもいいというの?」
カラス「そうは言ってない。ただ、さしあたって、オレには関係ないってことだ。」
シェラ「……。」
〈ナシラでギバリが仲間になる〉
ギバリ「もし行ってみて、俺達だけじゃどうにもできねえってことになったら、そんときゃちゃんと船で送ってやるから心配するな。」
カラス「どうする、***?」
***「ひきうけよう」
カラス「そうか……。よし、じゃあ、引き受けるとするか。」
***「ことわろう」
カラス「ここでギバリの手を借りられないとなると、オレたちは身動きとれないぜ。わかってるのか、***?」
ギバリ「***か……、変わった名だな。それじゃ***、あんたもよろしくな。」
***「よろしく」
(セリフ変化なし)
***「無視」
ギバリ「ん? なんだかわからねえが、妙に寂しい気分……。まあ、いいけどよ。」
〈シェリアクへ乗り込む〉
ギバリ「港で小船を奪って、空から直接城へのりつけるってのはどうだ?」
シェラ「ええ、わたしもその案に賛成。」
カラス「オッケー、どうする、***?」
***「それで行こう」
カラス「よし、それじゃ港へ行こう。」
***「正面突破だ」
カラス「おい、おい……、それって本気で言ってるのか、***? いくらなんでも、そりゃ無茶だろ。ギバリの案でいくしかないぜ。」
〈風の祠へ向かう〉
カラス「オッケー、わかった! オレも行くよ。行けばいいんだろ! 行くだろ、***?」
***「行こう」
シェラ「ええ、***。お願いね。」
***「やめとこう」
シェラ「だめよ、***。あなたもいっしょにきて。」
〈エンド・マグナスについて調べる〉
シェラ「わたし達だけでなんとか、この地のエンド・マグナスについて調べられないかしら?」
カラス「フン、ほっときゃいいのに……。なあ、どう思う、***?」
***「なんとか調べてみよう」
カラス「オッケー、わかったよ、***。ちぇ、しょうがないな。それじゃどうやってそいつを探すか、だが………」
***「ディアデムに帰ろう」
カラス「な、***、おまえもそう思うだろ? このまま、引き返そうぜ。この国の連中も、ああ言ってることだし。」
シェラ「ダメ! なに言ってるの、カラスも***も! このまま黙って見てるわけには……」
〈フォロン戦後〉
ギバリ「大丈夫か、みんな……?」
シェラ「ええ。」
リュード「僕も、問題ありません。」
カラス「ああ、オレも平気だぜ。」
***「大丈夫だ」
カラス「ああ、わかってるって。おまえがやばい時は、オレはもうアウトだよ。」
***「大丈夫じゃない」
カラス「ちぇ、***、冗談言ってる場合じゃないぜ。」
〈天の樹戦後〉
サヴィナ「私は、名乗っただけだ。自分が何者だか、話したおぼえはない。」
カラス「う……! それは………」
サヴィナ「……やるか?」
カラス「く……。どうする……?」
***「戦う!」
カラス「よし!」
***「武器をひけ!」
カラス「おとなしくエンド・マグナスを渡せってのか? そんなことができるわけないだろ!」
〈ミラへの道中〉
シェラ「がまんしなさい。船の上じゃ、どうしようもないわ。***、あなたの方はどう、調子は?」
***「平気」
(セリフ変化なし)
***「よくない」
シェラ「大変、船酔いかしら? あんまり無理しないでね、***。この先、ミラでなにが起こるか、わからないんだから。」
リュード「***、あなたはどう思います? やはり僕のことを信じられませんか?」
***「信じてない」
カラス「ほら、みろ。***も、やっぱり信じられないってさ。」
リュード「そうですか……。」
シェラ「こら、カラス、***! わたしは信じてるからリュード。そんなひねくれた人達の言うことなんか、気にしないで。」
リュード「ありがとう、シェラ。」
カラス「ちぇ、***、オレたちはいじめっ子だってさ。」
***「信じてる」
カラス「***はおまえを信じるってさ。ちぇ、あまいんだよな、***は……。いい子ちゃんぶっちゃってさ。」
リュード「そうですか……。ありがとう、***。なんだか、ホッとしました。」
〈パルナスで誘拐嫌疑をかけられる〉
サヴィナ「この国の人間に、帝国の連中の相手ができるとは思えない。」
シェラ「ええ、そうね……。となると………」
***「ミローディアを助けよう!」
シェラ「ええ、***。ここでのんびり待ってはいられないわ。わたし達で、公女を助け出しましょう。」
***「近衛隊がくるのを待とう」
カラス「しかし連中が、オレ達の話を信用してくれるかな? ヘタしたら、何日も拘留されることになるかもしれないぜ?」
シェラ「そうね……、ここでのんびりしてはいられないわ。いいわ! わたし達で、なんとか公女を助け出しましょう。」
〈ネクトンに入る〉
カラス「なつかしいな……。オレとおまえも、ここで出会ったんだよ。おぼえてるか、***?」
***「おぼえてる」
カラス「そうか……、記憶が少しづつ戻ってるのか……? いずれそのうち、みんな思い出すことになるさ。そう遠くないうちに……、きっと、な……。」
***「思い出せない」
カラス「そうか……、そうだったな。まあ、気にするなよ。いずれそのうち、みんな思い出すことになるさ。そう遠くないうちに……、きっと、な……。」
〈エンド・マグナスの紛失〉
カラス「なあ、***、エンド・マグナスがどこへ行ったか、わかるか?」
***「わからない」
カラス「そうか……。わかるわけないよな、やっぱり……。」
***「わかる」
カラス「……!? ほんとか!? ほんとにわかるのか、***!?」
→***「本当はわからない」OR「わかるが教えない」
***「本当はわからない」
カラス「ふ~ッ。なんだ、ビックリさせるなよ、***。」
***「わかるが教えない」
カラス「ちぇ! ほんとはおまえにもわからないんだろ? ビックリさせるなよ、***。」
〈アルファルドへ向かう〉
カラス「爺ちゃんとフィーの仇のジャコモ達も、帝国本土に帰ったはずだしな。行こうぜ、***? ヤツらを本拠地で、追いつめてやる!」
***「行こう!」
カラス「ああ、そうこなくっちゃ。連中をぶっとばしてやろうぜ、***!」
***「…………」
カラス「どうした、***? なに迷ってるんだよ? そんな場合じゃないだろ、もう。」
ミズチさま「***? それが、カラスの見えない友達の名前か? ミズチさまにも、声、聞こえるね。」
***「よろしく!」
ミズチさま「よろしく頼むね。***。」
***「そりゃ幻想だよ」
ミズチさま「***、ウソはダメよ、ウソは。」
カラス「 まさか、本当にオレ達のなかに裏切り者が……? 誰かがウソをついてると思うか?」
***「いるはずない」
カラス「そうだよな……。ジャコモ達のしわざだよな。きっと……。我らを見出したまえ……我らをゆるしたまえ、か……」
***「残念だけど……」
カラス「そうか……。なんだか、哀しいよな、そいつも……。」
〈アザーでサヴィナが狂狼部隊であったことが明かされる〉
ミズチさま「ん? どしたね? 突如明らかになった過去で、ドロ沼のふたりか?」
シェラ「ミズチさま……。」
***「その話は後だ、カラス」
カラス「だがな、***……」
シェラ「ええ、***の言うとおりよ。」
***「サヴィナの話を聞こう」
カラス「ああ、わかってる。なあ、サヴィナ、この村を襲ってから、いったい何があったんだ?」
シェラ「待って、カラス、***。」
〈火炎洞窟〉
カラス「ここまでよく、オレにちからを貸してくれたな……。ありがとう。」
***「なんだ、いきなり?」
カラス「いや……、なんとなく、な。ジャコモを倒して、爺ちゃんとフィーの仇も討った。おまえが、ちからを貸してくれたおかげだよ、***。」
***「ああ、気にするな」
カラス「そうか……。相変わらずだな。***。でも、もう一度だけ、ちゃんと礼を言っておきたかったんだ。これで、最後になるかもしれないし、な……。」
カラス「なあ、***、おまえ、ラリクシって名に心当たりはないか?」
***「当然、ある」
カラス「そうか! さすがだぜ、***。で、どこで聞いたんだっけ?」
***「ケバルライ」
カラス「ああ、そうか、ケバルライ村の医者だ! あの先生も確か、ラリクシって名前だったな。さすが、***、よく覚えてたな。しかしまさか……、ゲオルグ爺ちゃんの知り合いだったっていうのか、あの先生が……?」
***「ケバルライ以外」
カラス「ほんとか、***? おまえ、適当に当てずっぽで言ってないか?」
シェラ「ねえ、カラス……、たしか、あなたが気を失って運び込まれたケバルライ村の………」
カラス「ああ、そうか、ケバルライ村の医者だ! あの先生も確か、ラリクシって名前だったな。しかしまさか……、ゲオルグ爺ちゃんの知り合いだったっていうのか、あの先生が……?」
***「いや、ない」
カラス「そうか……。おまえには心当たりないか……。うーん、でも確かにどこかで聞いたことがある気がするんだがなあ、どこでだったかなあ。」
シェラ「ねえ、カラス……、たしか、あなたが気を失って運び込まれたケバルライ村の………」
カラス「ああ、そうか、ケバルライ村の医者だ! あの先生も確か、ラリクシって名前だったな。しかしまさか……、ゲオルグ爺ちゃんの知り合いだったっていうのか、あの先生が……?」
〈裏切り〉
シェラ「***……? あなたもグルだったの!?」
***「だとしたら……?」
カラス「よせ、***。ムリしてオレにつきあって、悪者になる必要はない。***はこの件に関しちゃ、何も知らない。」
***「ちがう!!」
カラス「いや……、***はこの件に関しちゃ、何も知らない。」
カラス「すべて忘れてしまえと、強力な暗示をかけたんだよ。シェラ、サダルスウドのあの月騙しの森で。」
シェラ「………。」
***「おまえの好きにしろ」
カラス「ああ……、そのつもりだよ、***。おまえに言われなくても、な。」
***「こんなことはやめろ、カラス!」
カラス「いや……、もう遅いよ、***。いまさら後には引き返せない。」
カラス「オレには精霊のちからが……、どうしても、おまえが必要だったんだよ……、***。だけど、それも……、これまでだ。」
***「目を覚ませ、カラス!」
カラス「フ……、オレは目覚めてるよ、いつだって。お前の方がいい加減、夢から覚めて、現実に返った方がいいんじゃないのか、***?」
***「ああ、わかってる……」
カラス「フ……、そうか。そう言ってもらえると、気が楽だよ、***。」
カラス「オレにはもう、精霊のちからなど必要ないんだ……。永遠の神のちからを手に入れてしまったからな。」
***「ああ、そうみたいだな……」
カラス「わかってもらえてうれしいよ、***。」
***「聞くんだ、カラス!」
カラス「………。」
〈シェラに憑く〉
カラスを、このままにしておけない……。お願い、***、わたしにちからを貸して!」
***「わかったわ!」
シェラ「さあ、***……。」
***「だけど……」
シェラ「お願い、***。」
〈ワズンへ向かう〉
シェラ「ありがとう、みんな。ねえ、***も、賛成してくれるでしょう?」
***「行きましょう!」
シェラ「ええ……、必ずやなんらかの答えを見つけてきましょう、氷の王国で。私達みんなで……。」
***「いえ、ダメよ」
シェラ「けれど、***、他に手はないわ……。お願い……、行きましょう、氷の国へ? 大丈夫、きっとなんとかなるから! ね?」
〈ワズンに到着する〉
大婆さま「***殿、あなたさまも、よくぞ今日までシェラさまをお助けくださいました。この婆、こころより礼を申し上げます。」
***「いえ、たいしたことありません」
シェラ「婆さまったら、やめてよ、もう。いまは、それどころじゃないわ。」
***「実際、大変でした」
シェラ「ちょっと、***。どういう意味よ、それは? ねえ、婆さま、それより…………」
〈再びアルファルドへ向かう〉
シェラ「婆さまも、鏡があれば、神の呪縛に捕らわれた者も元に戻すことができるって言ってたもの……。大丈夫よね……、きっと。」
***「いえ、わからないわ……」
シェラ「……そうね。邪神を相手にどこまでやれるかなんて、わかりっこないわよね……。でも、やるしかないわ、わたし達は。ここであきらめてしまったら、もう明日はないんだもの……。」
***「ええ、大丈夫よ」
シェラ「ありがとう……、***。あなたがいてくれて、わたし、本当にどれだけ救われたことか……。明日も頑張りましょう、一緒に。」
〈カラス戦後〉
シェラ「ああ……、カラス!? どうしよう……!? どうすればいいの、***!?」
***「わからないわ……」
シェラ「ああ、そんな……! わたし、どうすれば……!?」
***「鏡を使うのよ!」
シェラ「でも、それじゃ……カラスが……!?」
カラス「ぐああッ!!」
***「もう、いいのよ……」
シェラ「でもッ……!?」
***「頑張って、シェラ!」
シェラ「…………。」
〈カラスを取り戻す〉
シェラ「***、あなたは? これからも一緒に頑張ってくれるでしょう?」
***「一緒に行くわ」
シェラ「ありがとう、***。」
***「ことわります」
シェラ「…………。一緒に来てくれるわよね?」
***「ことわります」
シェラ「……ありがとう。よく聞こえなかったけど、一緒に来てくれるのね。」
カラス「………。***……、その……、それじゃあ、また……、よろしくな。」
***「ええ、よろしくね」
カラス「頼りにしてるからな、***!」
***「まあ、まかせなさいって!」
カラス「ちぇ、これだよ。頼むぜ、ほんとに。」
〈泥雲の中へ〉
ミズチさま「全然オッケーね、ずっと息とめてれば。」
ギバリ「死んじまうって……。」
カラス「……どう思う、***?」
***「泥雲のなかへ!」
カラス「そうだな。ここで悩んでいても仕方ないよな。」
***「別の手をさがしましょう」
カラス「うーん、別の手といってもなあ……。そうだ!みんな、ミズチさまみたいなお面をつければいいんだ!」
ギバリ「おいおい、マジかよ?」
リュード「……悪くないアイデアかもしれませんね、それ。」
シェラ「でも、特殊なお面よ? 手に入らないわ。」
ミズチさま「そうよ。このお面は土の民にしか作れないね。」
カラス「……そうか。うーん、いいアイディアだと思ったんだけどな。」
ギバリ「覚悟を決めるしかねえぜ、カラス。」
カラス「そうだな……。」
〈大カムロに謁見〉
大カムロ「ようこそ、土の民のもとへ、精霊の勇者よ。」
***「もう一度言って、それ!?」
大カムロ「ようこそ、精霊の勇者よ。」
***「もう一度!」
大カムロ「ようこそ、精霊の勇者。」
***「もう一度、もう一度!」
大カムロ「……………。ようこそ、精霊の勇者よ。」
カラス「おい、***! いいかげんにしろよ、もう。」
〈マルペルシュロとの対決〉
カラス「あの人たちを見殺しにして手に入る未来なんか、これっぽっちも欲しくない。それに、オレ達が負けるって決まったわけじゃない。」
シェラ「………。いつあなたがそう言い出してくれるのかと、ずっと待ってたのよ、カラス。」
カラス「***、おまえは?」
***「引き返そう」
カラス「そうこなくっちゃ、な!」
***「このまま進もう」
カラス「わるいが、***今回ばかりは、オレのやりたいようにやらせてもらうぜ。」
〈ラリクシのもとへ〉
カラス「こいつはオレ個人の問題だ。他の連中を巻き込みたくない。オレ達だけでかたづけよう。いいな?」
***「ああ、かまわない」
カラス「そう言ってくれると思ったよ、***。ありがとう……。」
***「いや、勝手な行動はダメだ」
カラス「あの手紙のことが、どうしても気になるんだ、***。このまま、ほっとくわけにはいかない。なに、先生と会って、すぐに戻ってくりゃいいさ。お前が反対しても、オレは行くぞ。」
〈ラリクシとの会話後〉
カラス「みんな……。ありがとう。」
***「さあ、行こう、カラス!」
カラス「あ、ああ! 行こう、みんな、***!」
***「まだまだ、これからだ、カラス!」
カラス「あ、ああ……。そうだな、***。さあ、それじゃ行こうぜ、みんな!」
〈コル・ヒドラエへ〉
カラス「お前と一緒にやってこれて、楽しかったよ……。ありがとう、***。」
***「こっちこそ、カラス」
カラス「そう言ってもらえると、ホッとするよ。でも、オレたちがどうにかここまでやってこられたのも、おまえのおかげだよ。あの夜、精霊の杜でオレに降りてくれた精霊がおまえで……、ほんと、よかった。」
***「なんだ、あらたまって?」
カラス「いや……、その……、おまえにも、迷惑かけたと思って、さ。いろいろあったから、な……。実際のとこ、おまえがいてくれなかたら、正直、どうなってたかわからないよ。」
〈海の解放〉
シェラ「傷ついた大地がよみがえったいま……、みんなが、失われた海を待っているわ……。お願い、カラス……、***………」
***「わかった……」
シェラ「ありがとう……。***なら、きっとわかってくれると思ってた……。」
***「いや、できない!」
シェラ「ありがとう……。さいごまで、やさしいのね、***……。でも、こればかりはどうしようもないの……。わたしは、氷の女王……、このさだめから逃れることはできない……。」
〈カラスとの別れ〉
カラス「なにか大事なものを追い求めて……、わけもわからずにどこかへ向かおうとする想いのままに……、それで、この世界へやってきたのか、***?」
***「わからない……」
カラス「そうか……。おまえの探したいもの……、探さなきゃならない大切なものが、いつか見つかるといいな。頑張れよ、***!」
***「ああ、きっとな……」
カラス「そうか……。そいつはおまえ自身の世界で見つかるさ。いつか、きっと! な、***? おまえが決して、あきらめないかぎり……。」