布山研究室
解釈や没入の認知科学
本研究室では高次認知の研究を行っています。特に、文章理解、物語理解、広い意味での芸術鑑賞、解釈、熱中、忘我、不確定性、多義性といった研究対象に興味を持っています。
たとえば、私たちは自分自身も現実世界も忘れて架空の物語の読書に熱中することができます。どのようにして文字という白黒のシミから、豊かな体験を構築できるのでしょうか。忘我とは科学的にはどのような状態なのでしょうか。現実世界の理解と物語世界の理解はどのように違い、類似し、関係しているのでしょうか。なぜ私たちは物語を求めるのでしょうか。
また、私たちの体は物理的には一つの時間と場所に定まります。一方、思考の状態が同時に一つの確定した状態しかとれないかは明らかではありません。たとえば、比喩理解は同じ文で比喩的な意味と字義通りの意味を持ち、私たちはその両方を同時に感じられるようにも思います。当研究室では、こういった多義的で不定な解釈の認知状態の研究も中心的なテーマとしています。解釈の不定性についての研究はJST CRESTに採択されており海外大学の研究者を含め共同研究を進めています。修士・博士課程の学生も募集しています。興味のある方はぜひPIの布山までご連絡ください。
What's New?
2024.12.20. 2025年2月20日に立命館大学の朱雀キャンパス&Zoomにて、研究会「アファンタジアと創造性:視覚的イメージは想像/創造の核なのか?」を開催します。申し込みおよび暫定プログラムはこちらのリンクからご参照ください。
2024.11.28. PIの布山が2025年3月15日に立命館大学学びのプラットフォームMIRAIにてオンライン講義を行います。詳細はNewsをご覧ください。(誰でも無料で見られます)
2024.11.16 修士課程学生の大滝夏希さんと神岡拓真さんが第18回教育人間学会においてPIの布山との共著にてポスター発表を行いました。
2024.11.9. 修士課程学生の大滝夏希さんがPIの布山との共著にて、第13回日本情動学会大会でポスター発表「協同発話による運動主体感の変化」を行いました。
2024.10.13. PI布山が理化学研究所の入來篤史先生と日本認知科学会第41回大会オーガナイズド・セッション「量子論・量子確率論に基づく人の学際研究の可能性」のオーガナイザーをつとめました。
2024.10.11. PI布山が理化学研究所にて開催された“Quantum-Like Modeling” in Cognitive & Social Sciencesにて招待講演「Subjective Experiences and Superposition State in Narrative Reading」を行いました。
2024.9.14. 修士課程学生の神岡拓真さんが布山との共著にて、日本視覚学会2024年夏季大会でポスター発表「恋愛感情想起による色の温度感への影響の検討」を行いました。
2024.7.29. PIの布山が7.20に認知科学研究センター第50回研究会にて招待講演「文学・芸術鑑賞における不定性を伴う認知の可能性」を行いました。
2024.7.29. PIの布山が7.26にCogSci2024にてポスター発表を行いました。プロシーディングスはこちらから。
2024.5.31. PI布山が第11回日仏先端科学シンポジウム(JFFoS、5/24-27@ストラスブール・フランス)に参加者研究者として招待されポスター発表しました(RARAで記事にしてくださいました)。
2024.4.12. PI布山のインタビューがRARA newsletterに掲載されました。主にCREST研究について話しています。
2024.4.11. PIの布山のfull paperがCogSci2024のポスター発表に採択されました。
2024.4.5. 量子認知に関わる関連研究者のAndrei Khrennikov教授が本研究室に訪問し4月18日に大学院生向けに講演をされます。
2024.4.5. PIの布山のRARAのページができました。
おすすめ書籍情報を「おすすめ書籍・講義関連」ページに追加しました。上のタブ(ページサイズによってはその他の中)から選んでご覧ください。
リンク:
PIの布山の個人ページ(あまり最近更新していないのですが、書籍の感想等々を載せています)