布山研究室
解釈や没入の認知科学
本研究室では高次認知の研究を行っています。特に、文章理解、物語理解、広い意味での芸術鑑賞、解釈、熱中、忘我、不確定性、多義性といった研究対象に興味を持っています。
たとえば、私たちは自分自身も現実世界も忘れて架空の物語の読書に熱中することができます。どのようにして文字という白黒のシミから、豊かな体験を構築できるのでしょうか。忘我とは科学的にはどのような状態なのでしょうか。現実世界の理解と物語世界の理解はどのように違い、類似し、関係しているのでしょうか。なぜ私たちは物語を求めるのでしょうか。
また、私たちの体は物理的には一つの時間と場所に定まります。一方、思考の状態が同時に一つの確定した状態しかとれないかは明らかではありません。たとえば、比喩理解は同じ文で比喩的な意味と字義通りの意味を持ち、私たちはその両方を同時に感じられるようにも思います。当研究室では、こういった多義的で不定な解釈の認知状態の研究も中心的なテーマとしています。解釈の不定性についての研究はJST CRESTに採択されており海外大学の研究者を含め共同研究を進めています。修士・博士課程の学生も募集しています。興味のある方はぜひPIの布山までご連絡ください。
What's New?
2024.4.12. PI布山のインタビューがRARA newsletterに掲載されました。主にCREST研究について話しています。
2024.4.11. PIの布山のfull paperがCogSci2024のポスター発表に採択されました。
2024.4.5. 量子認知に関わる関連研究者のAndrei Khrennikov教授が本研究室に訪問し4月18日に大学院生向けに講演をされます。
2024.4.5. PIの布山のRARAのページができました。
2024.2.29 PIの布山が立命館大学宇宙地球探査研究センターのチームメンバーに加わりました。
PIの布山が2024年度RARA(Ritsumeikan Advanced Research Academy)アソシエイトフェローに採択されました。研究テーマは「文学・芸術における不定な認知状態とその効果:不定性の可能性探求と展開」で採択されたCREST研究を中心に推進するものです。
2023.12.15 『認知科学』30巻4号に、PIの布山が長浜バイオ大学の西郷教授とともに、奨励論文賞受賞に伴う受賞者の言葉の記事として「不定性の可能性に向けて」を執筆しました。
おすすめ書籍情報を「おすすめ書籍・講義関連」ページに追加しました。上のタブ(ページサイズによってはその他の中)から選んでご覧ください。
リンク:
PIの布山の個人ページ(あまり最近更新していないのですが、書籍の感想等々を載せています)