文法詳説
雰語は孤立語で、基本的に語順はSVOである。
コピュラ
コピュラは「是」を使う。
例: 其是日天。(pēs kyēl vwos pyōf:それは灼陽です。)
助動詞
助動詞は動詞の前につけることで動詞の意味を変化させることができる。
なお、重ねて使うときの配置順は命令→相→時制→(その他)である。
時制
時制は過去、現在、未来の3つがあり、過去には「去」、未来には「先」の助動詞を使う。
例: 我去書雰字。(fīh cwuf wīf fun qās:私は雰字を書いた。)
相
進行相は助動詞「現」を使って表現する。
例: 彼家現燃。(sūm bōm fyēs byōl:あの家は燃えている。)
起動相は助動詞「開」を使う。
例: 侶開去思「我是正」。(pēf dwuf cwuf bāl fīh kyēl kyēf:彼は「自分は正しい」と思い始めた。)
終止相は助動詞「終」を使う。
例: 我終先目雷網。(fīh pez sūl qāx zwol sūs:私はインターネットを見終えるだろう。)
その他助動詞
動名詞(~すること)は助動詞「在」を使う。
例: 在行京(fyēm sūv zwāz:天京に行くこと)
「~したい」は助動詞「欲」を使う。
例: 欲居之場。(pēz pēv byōh fyēx:ここに居たい。)
「~するべき」、「~しなければならない」は助動詞「要」を使う。
例: 汝要食昼食。(myūx kyōs dye byōf dye:あなたは昼ご飯を食べなければならない。)
「~しろ」は助動詞「制」を使う。
例: 汝衆制居之場!(myūx bōs vyōl pēv byōh fyēx:お前らはここに居ろ!)
「~してみる」は助動詞「心」を使う。
例: 心目其。(fwī qāx pēs:それを見てみる。)
「~できる」は助動詞「能」を使う。
例: 我能食赤果。(fīh fīv dye fuz zyāf:私はりんごを食べられる。)
前置詞
場所や時間などは前置詞を使い主語と動詞の間に配置する。
例: 我上三先日在家先食赤果。(fīh byōz yux sūl vwos fyēm bōm sūl dye fuz zyāf:私は3日後に家でりんごを食べる。)
「~のそばで」「~の隣で」は「隣」を使う。
例: 我衆隣山現去眠。(fīh bōs zyāl zyo fyēs cwuf kyōn:私たちは山のそばで寝た。)
「~より」は「拠」を使う。
例: 侶含肉拠我含是大。(pēf fyēf vēl fūs fīh fyēf kyēl myōf:彼の肉は私のものより大きい。)
助詞
名詞を修飾するときは「状」を使う。動詞で名詞を修飾することもできる。
例: 大状家(myōf fyēh bōm:大きい家)、去目状天(cwuf qāx fyēh pyōf:見えた空)
所有を表すときは「含」を使う。
例: 我含筆(fīh fyēf wīx:私の筆)
複数の名詞を並列させるときは間に「来」を入れる。
例: 水来木来火(lyāx qān zyām qān fwe:水と木と火)
複数の動詞を並列させるときは間に「追」を入れる。