(6/22 更新)
お天気の心配など全くない朝、気持ちも晴れやかに親子遠足に向かいました。ご事情で全員参加とならなかったのは残念でしたが、子どもたちの興奮ぶりが伝わってくる一日の始まりです。大好きなお家の方に、幼稚園で自分が歌っている歌を聴いてもらい、いつもやっている手遊びやゲームを一緒にやってもらい、幼稚園の様子を知ってもらえてとにかく幸せそうです。少し前に行なった家庭訪問の時は“家に先生が来てくれる!”と心待ちにしてくれて、訪問後は一気に親密さが増している様子が伺えましたが、今度はその逆。遠足では“園の空気の中にお家の人が入って来てくれる”というわけです。どこか得意気にお家の方をリードしている姿がいろいろな所で見受けられました。お出かけそのものは各ご家庭で何度もなされていることですが、普段は他のご家族もいらしたりしますから、今回のような【お母さんと私(僕)】といった1対1の、つまりは自分一人に向き合ってもらえることはそうそうありません。さぞかし、特別な時間だったことでしょう。
更に貴重だったのは何といっても大型バスでのお出かけです。思った以上に大きくデラックスなバスにびっくり!ワクワクしたのは子どもたちだけではありません。大人でもこういうバスに乗るのは珍しいこと。ましてや我が子と二人でなんて・・・。座席が大きくて、子どもたちの姿こそ見えませんが、歌声やインタビューの声からどれだけ嬉しいのかがよ~く伝わってきました。搭乗の楽しさに加えてクラスの一体感も相まって、これまた格別な時になりました。
3年前、バス遠足の参加費が4000円になってしまったので、今後の方向を決める参考にしたいとアンケートをとったことを思い起こします。<バスを使わず、近場の公園に行き先を変える> <行き先はアンデルセンのままにして現地集合・現地解散する>などいろいろな意見があがり大変参考になりました。(その時印象的だったことの一つに、遠足はそのものをやめるという意見はひとつも上がらなかったことがあります。)中でも最も多かった声は、“バスの中での時間もとても意義があると感じた。父母会費から負担してでもこの思いを次の子どもたちに味あわせてあげたい”というものでした。その経緯の中、役員会で意見をまとめ、バス代を積み立て方式にして継続しようとなり、今年、第1回目の実施となったわけです。
タイパ・コスパが大事にされる時代に抗うような動きです。でもよくよく考えてみると、親と子が大型バスに乗ってお出かけ、などという体験はこの先あるのだろうか、もしかしたら一生に一度の体験かもしれない、そう思うと、決して惜しくはない遣い方のように思えてくるのです。
3年前「次の子どもたちにも味あわせたい」と考えてくださった保護者の方々の思いに改めて敬意を覚えるものです。『たとえ 明日、世界が滅びようと 今日、私は リンゴの木を植える。』と言った神学者マルチン・ルターの残した言葉が重なってきます。 (園長 廣田 雅子)
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