TD-PaT
Double Black

黒を基調としたダークで渋いD-phoneたちに、その見た目に負けず劣らず重たく力強い世界観と設定、それに製作者の熊猫先生の見事な撮影技術が織りなす、その作品群はまさに一つの物語……! と熱弁しましたけど、カードにまとめるときに意識したことは「チームワーク」。1枚のカードが何かをすると、別なカードがそれを補助する動きができる、というようなことを考えながら、ではこのカードを強く使うにはどうする? とスキルを設定していきました。

捨て札にされた時に、捨て札からセンチネル所属のDTAを1枚手札に回収するスキルを持ち、そのスキルを効果的に発揮するためにパワーが低めに設定されています。一方で、スキル発動のトリガーが「捨て札にされること」なので、連携攻撃で捨て札にしたり、出撃している《ジディ》を退却させ、別なDTAを出撃する際にもスキルが発動するなど、汎用性が高くなっています。

エリアに置かれている間は相手の攻撃対象を自身に固定する、というスキルを持っています。常時発動のスキルのため、《カミカ》のパワーを上げていければ堅牢として相手の前に立ちはだかります。ただし、この《カミカ》は早々に禁止コンボが発見されたカードの一枚であり、《カミカ》に合わせて「《カミカ》のいるエリアに出撃できない」というスキルを持つカード(TD-Ext-08《ノヴァ》など)と組み合わせることはルール上禁止しているので、注意してください。

シンプルながらも、上の《カミカ》と組み合わせることで非常に強いコンボを発揮します。パワー1000の無視できないDTAを立たせておくことになるため、相手はこれをスキルなどを使用して上手に除去する必要が出てきます。《ジディー》のパワーを上げることで、スキル発動のタイミングを完全にコントロールすることも可能です。

ほかのTD-PaTシリーズのDTAと比べるとシンプルな見た目ですが、その性能はバニラなので当然破格です。版権を意識してしまい、今回はカード化はできませんでしたが、確か仮面ライダーモチーフに変身する、んじゃなかったっけ……?

アルエットちゃん大好き。私の趣味嗜好はさておき、空きエリアという制約はありながらも、隣接エリアのDTAを問答無用で捨て札にする強力すぎる性能を持ちます。同じようなスキル(TD-GbA-05《シルフィーII アグレッサー》など)は存在するのですが、情報開示レベル3ともなるとデメリットと呼べるようなデメリットはほぼなく、加えて「隣接X枚を選んで」などはせず、圧倒的な能力で全てを屠ります。レベル3のため、多少の味方を巻き込んでもメリットの高い場所へも出撃させやすいです。また、所属がない、というのも《アルエット》の特徴です。これにより、所属を参照にしたスキルをまったく受けることができません。

これまではテナシティーブラックというチームに所属していたD-phoneたちでしたが、このシュニカからは、カサドールというチームに変わります。この2陣営からそれぞれ選出してくる方式は、多くの方が採用しているため、今後もそういったチーム分けが楽しみですね。

《ミーナ》は、とても強力なパワー永続500ダウンというスキルを有していますが、そのターゲットは自分と同じ縦列に限定されています。

エリア出撃の自由を封じる《エルダ》。彼女自身に隣接したエリアに相手の出撃を限定することで、意図的に強いDTAにバトルを仕掛けさせたり、などのギミックが可能です。とはいえ、相手が「出撃させる代わりに捨て札にする」ことでスキルを発動するカード(TD-Leo-09《トニック》、TD-Wls-08《リビアール》など)を使用すると、《エルダ》のスキルも空振りになってしまうのですが。

非常に汎用性が高く、多くのカードの原型ともなった、デメリット持ちレベル1パワー1000の《モニー》。バトルを仕掛ければ大幅なパワーダウンを招く一方、防衛に回すことでフルパワーを遺憾なく発揮する性能です。ゲーム中は放置されることも多いですが、一方でそれは同時に「自分の空きエリアが常に確保され続けている」状態であるともいえます。

自らの前方にパワーダウンを、それも複数付与する珍しいスキルを設定しました。パワーは低めですが、それが与える永続的なダメージは合計して900と非常に強力です。味方を巻き込む危険性もありますが、厄介なハイパワーの相手DTAに的確にぶつけることができれば、非常に効果が高いです。