Rio de Janeiro
リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)は、ブラジル南東部に位置する港湾都市。
人口や経済の面ではサンパウロ(São Paulo)に次ぐブラジル第二の都市であり、観光については国内最大。岩と海に囲まれた美しい景観が特徴的で、これは「リオデジャネイロ:山と海との間のカリオカの景観群」として2012年に世界遺産リストに登録されている。
今回の私たちの渡航では、ブラジルで初めて訪れた都市である。
Aeroporto Internacional do Rio de Janeiro/Galeão - Antônio Carlos Jobim
アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港(Aeroporto Internacional Antônio Carlos Jobim)は、リオデジャネイロ市内にある国際空港。元々はガレアン国際空港と呼ばれていたが、リオ出身の作曲家A.C.ジョビン氏にちなんで現在の名称になった。また、彼の別名でトム・ジョビン(Tom Jobim)国際空港と呼ぶこともある。
私たちはこの空港に降り立ち、バスに乗り込んで宿泊先へと向かうことになった。このとき気温はおよそ30℃で、空港内は涼しく保たれていたものの、外に出ると海の湿気を感じられた。
Pestana Rio Atlantica
ペスターナ・リオ・アトランチカ(Pestana Rio Atlantica)は、リオデジャネイロ・コパカバーナ(Copacabana)の海岸に面するホテル。私たちは、リオデジャネイロにいる間このホテルに宿泊した。
綺麗な客室やおいしい食事、素敵なサービスを提供してくれるホテルで、ビーチの正面に位置するため海潮のにおいや海霧を感じられて非常に雰囲気が良いところだ。
このホテルに到着したあと、屋上階で食事をした。大変美味なお肉料理を頂いた。また、部屋では「水道水は飲めない」などの住宅事情に早速直面することになった。
また、宿泊中の朝食はここでいただいた。
Trem do Corcovado
リオデジャネイロ2日目には、様々な観光名所を見学した。まずはじめに訪れたのがコルコバードの登山電車(Trem do Corcovado)。街中に突如現れたのはコスメ・ベーリョ(Cosme Velho)駅【写真1】、電車がここから始まる駅だ。
上下するホームゲートをくぐって乗る電車は新しくなっており、発進するときも静かで滑らかだった。
斜面にある下町(スラム街)を通る電車は、ここに住む人々も運べるように設置された停留所を通過しつつどんどん上へと登っていく。終点間近には、森のすき間から美しい街を望むこともできた【写真2】。
帰りには切符をもらったので、こちらもしっかりと写真に収めた【写真3】。
Corcovado / Cristo Redentor
登山電車を降りるとエレベーターと階段があり、それを登るとコルコバードのキリスト像(Cristo Redentor、クリスト・へデントール)の背中を拝むことができる【写真1】。ここからさらにエスカレーターを登ることで、遂にキリスト像の足下に到着【写真2】。かの有名なキリスト像を目の前で見ることができ、記念写真の撮影を楽しむことができた。また、ここからは街を見渡すことができ、エスカレーター左手【写真3】や展望台奥【写真4】などあらゆる向きに綺麗な景色が広がっていた。
リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)とは、ポルトガル語で「1月(=Janeiro)の川(=Rio)」という意味。かつて人々がグアナバラ湾(Baía de Guanabara)を大きな川だと間違え、この名前がついたという。
コルコバードの丘からはその狭まった湾口を見ることができ、命名したかつての人々の気持ちが理解できる。
Jeito Brasileiro
コルコバードの丘を降りると、コスメ・ベーリョ駅近くのお土産屋「幡野商会(Jeito Brasileiro)」さんにお邪魔した。このお店は日本人の方が経営しており、ドルでの購入や現地通貨レアル(ポルトガル語読みでは、単数形: ヘアウ(real)/複数形: ヘアイス(reais))への換金を受け付けてくれるなど親切な対応をしていただいた。ここではリオデジャネイロを感じることができる複数のお土産を買うことができた。
昼食を食べたのはステーキハウス「Carretão classic grill」さん。貧富の差が激しいリオデジャネイロでも富裕層が住む1番の高級街、イパネマ(Ipanema)地区にあるお店だ。ここで頂いたのは伝統料理「シュラスコ(churrasco)」。お店の人が串刺しの焼肉を持ってくるので、テーブルにあるカードやハンドサインを使ってお肉が欲しいのか、要らないのかを伝える。欲しいと伝えると、食べやすい大きさに切ってくれる。カードは緑(SIM POR FAVOR = YES PLEASE)と赤(NÃO OBRIGADO = NO THANK YOU)の2面があり、カードを赤い面に置いておかない限り永遠に肉が届く仕組みである。目の前でお肉が切り裂かれる様子は豪快で、さらに日本では食べられないという貴重なお肉もあったらしく、どれも美味しくいただくことができた。
(注: 写真では一見厚切りに見えるが、実際には串の奥側を切っており、薄く食べやすい大きさに切ってくれている。)
Estádio do Maracanã
昼食後にはマラカナン・スタジアム(Estádio do Maracanã)へ。中に入ることはできなかったが、【写真】の立像で記念写真を撮影することができた。
ここでは出店の店員の方に写真の撮り方を教わった。翻訳機を使ったものの、言葉が通じる楽しさを実感することができた場所として記憶に残っている。
Sambódromo
サンボードロモ・ダ・マルケス・ジ・サプカイ(Sambódromo da Marquês de Sapucaí)は、リオデジャネイロにあるカーニバル常設会場。シーズンには多くの人で賑わうといい、左右の席が埋め尽くされるほか、【写真】中央、道のすぐ横にあたる溝の部分が高級な観覧席だという。
このときは、季節外れで廃れた雰囲気が漂っていた。
Real Gabinete Português de Leitura
王立ポルトガル図書館(Real Gabinete Português de Leitura)は、リオデジャネイロの中心街にある図書館、ポルトガル語文化施設。歴史ある建築物であり、ここにある本には触れることができない。「タイム」誌においては世界で4番目に美しい図書館に位置付けられており、日本語では「幻想図書館」とも呼ばれる荘厳な空間である。
それは、ここに入ると即座に言葉を失ってしまうほど。外装は図書館には見えないおしゃれな歴史的建築で、内装も『ハリー・ポッター』のような映画の世界かと疑いたくなる。写真では完全に伝えることはできない雰囲気で満たされている。みなさんにもぜひ行ってみてほしい場所の一つだ。
ただし、周辺の中心街は治安に不安があるので気をつけてほしい。
Catedral Metropolitana de São Sebastião
この日のリオデジャネイロ見学の最後にはカテドラル、聖セバスチャン大聖堂(Catedral Metropolitana de São Sebastião)に訪問。この大聖堂は円錐型をしており、中には4方向に大きなステンドグラスがある。広い空間を進むと、中央には十字架に磔にされたイエス・キリストと弟子たちが空中に浮いていた。天井から吊るされているのだという。
ここも王立ポルトガル図書館に負けず劣らず息を呑むような場所で、その広さや厳かさを実際に目で見てみていただきたいところだ。
Praia de Copacabana
ホテルに帰る前に、ホテル正面に広がるコパカバーナ・ビーチ(Praia de Copacabana)にも訪れた。リオデジャネイロの海岸沿いの歩道は各ビーチによって異なるといい、このビーチは写真のような「波模様の歩道」が特徴的である。
のちにコパカバーナグッズを買うことができ、とても満足している。
この日の夕食をいただいた「La Maison」さん。ホテル同様、コパカバーナ海岸に面したシーフードレストランである。
私は魚介が苦手であるため、ここでは代替の鶏肉をいただいた。
Pão de Açúcar
リオデジャネイロ3日目、この日はリオデジャネイロ海の奇岩、ポン・デ・アスーカル(Pão de Açúcar)へ。この岩は英語で「シュガーローフ」とも呼ばれ、「砂糖パンの山」という意味。海に突き立ったラグビーボールのような見た目が特徴的である(ページ上部の写真を参照してほしい)。頂上へはロープウェーで向かう(切符とロープウェー: 【写真1】)。
ロープウェーにはウルカの丘(Morro da Urca)という中継地点があり、ここからはリオの街やコルコバードの丘がよく見える【写真2】。なんと、ここですでに高い(220m)ため、飛行機すらも目線の高さを飛ぶ様子が見える【写真3】。
ポン・デ・アスーカル頂上の高さは396m、眺望が全方位に広がっている【写真4】。ここではお土産を買ったり食事をしたりすることもできるほか、日本とは全く異なる植生を観察することができた。
この日の昼食はコパカバーナ地区にあるレストラン「O Pixie Vivo」さん。おしゃれなレストランだが、再び海鮮料理であったために代わりの牛肉を頂いた。ここではブラジルのコーヒーをいただくことができた【写真】が、普段ほとんどコーヒーを飲まない私にはとても苦く、砂糖を多めに入れても飲むのは大変であった。
Aeroporto Santos Dumont
サントス・デュモン空港(Aeroporto Santos Dumont)は、リオデジャネイロ第二の空港である。この空港から、[サンパウロ]に向けて飛び立った。