#10 StampBoard 4

StampBoard 4 ができました!

M5Stamp Picoを用いたIoT基板,StampBoard の新しいバージョンが完成しましたので,紹介したいと思います。

新バージョンの変更点

①基板サイズの小型化 (83 × 62 mm)

②microSD カードの動作の安定性の向上

対応するI2Cセンサの変更

④蓄電池電圧測定機能の改善

⑤動作状態に応じたLED点灯パターンの追加

特徴

①消費電力

5000mAh の鉛蓄電池 で動作テストを行なった結果,10分間隔での測定の場合,約8日の動作を確認することができました(蓄電池の寿命や通信環境によります)。

3W ~ 5W 程度のソーラーパネルを使用することで長期の測定を行うことも可能です(天候により左右される場合があります)。

②様々なSDI-12センサを最大4本まで使用可能

本ユニットは,SDI-12センサを最大で4本まで接続・測定することができます。使用可能なSDI-12センサは現時点(20229月)で以下の通りです。

①Digital TDT sensor (Acclima社)

②Digital True TDR sensor (Acclima社)

③WD-5 (WT, WTA, WET) (A・R・P社)*

④TEROS-21 (METER environment社)*

⑤TEROS-11 (METER environment社)*

⑥TEROS-12 (METER environment社)*

*実機での動作未検証

様々なI2Cセンサの測定に対応

本ユニットは,I2Cセンサを最大で4本まで接続・測定することができます (grove端子 × 2 ch,端子台 × 2 ch)。使用可能なI2Cセンサは現時点(2022年9月)で以下の通りです。

ENV.Ⅱ (M5Stack社)*

②ENV. (M5Stack社)*

SGP30 (M5Stack社)

Digital Light Sensor (M5Stack社)

*ENV.Ⅱ もしくは,ENV.Ⅲのいずれか片方を使用できます

スマホ・タブレット・PC等による端末設定

本ユニットはプログラミング不要で,スマホ等から端末の設定を行うことができます。所定の手順で端末をウェブサーバーモードへと移行させることにより,スマホ・タブレット・PC等から端末の設定画面を開くことが可能です。主な設定項目は以下の通りです。

①機器情報:機器のバージョンや現在の設定を閲覧するページ

②直近の測定結果:直近の測定結果を表示するページ

③Wi-Fi:周囲の接続可能なアクセスポイントをスキャンし,接続設定を行うページ(手動入力も可)

④測定間隔:機器の測定間隔を変更するページ(1分,5分,10分,20分,30分,60分から選択可)

⑤SDI-12使用センサ設定:測定に使用するセンサのアドレスを設定するページ

⑥SDI-12センサアドレス変更:SDI-12センサのアドレスを変更するページ(1本接続時のみ可)

⑦アップデート:ファームウェアを更新する際に使用するページ

⑧測定ログのダウンロード:microSDカードに保存された測定ログ(.csv形式)をダウンロードできるページ

⑤複数の電源タイプに対応

本ユニットは,以下の2タイプの電源に対応しています。

①USB Type-C

②端子台 (直流5V ~ 20V)

StampBoard 4 の紹介は以上となります。