#3 SDI-12

SDI-12とは?

SDI-12とは" Serial/Digital Interface at 1200 baud"の略であり,データレコーダーとセンサとのインターフェースに関する規格です。詳細についてはこちらをご覧ください。

TDT(Time Domain Transmissometry)センサとは?

TDTセンサとは,Acclimaから発売されているSDI-12土壌水分センサの1つです。土壌に埋設することで,土壌の比誘電率(-)体積含水率(%)地温(℃)電気伝導度(dS/m)の計4項目を測定することができます。

このセンサは,プローブに沿って土壌を透過する電磁波の伝搬時間を測ることで土壌の比誘電率を測定します。体積含水率はこの比誘電率を基にTopp式【Topp et al.(1980)】から算出されます。また,比誘電率および体積含水率は,同時に測定する地温により補正されます。

Acclimaから発売されているSDI-12土壌水分センサとしては,TDTセンサの他にもTDR(Time Domain Refrectmetry)センサがあります。センサの差異については,宮本ら(2017)をご覧ください。

ATOM Lite/MatrixによるTDTセンサを用いた土壌水分量の測定

ATOM Lite/Matrixを活用することで,SDI-12土壌水分センサによる土壌水分量測定を行うことができます。動作確認のために必要な最低限の物品は以下のようになります。

物品一覧

・TDTセンサ × 1

・ATOM Lite/Matrix × 1

・ジャンプワイヤ(オス-オス) × 3

・プリント基盤用端子台(3極以上のもの) × 1

・USB Type-C ケーブル × 1

・Arduino IDEがインストールされたPC × 1

上記はあくまで必要な物品の一覧です。

実際に動作させるためには,この他にも必要となる作業があります。この作業については,次のページ以降で紹介していきます。

SDI-12に関する紹介は以上です。