2021/06/22 23:06:03
2021/06/22 23:40:16
EAIIGマスターオーナーCEOメモ
「メタン合成の事業化の可能性について」
参考サイト https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101217.html
引用
'火力発電などから排出される二酸化炭素(CO2)の削減は、気候変動対策として重要であり、またCO2を資源としてとらえて、これを回収し、有効利用する「カーボンリサイクル技術」の開発も求められています。カーボンリサイクル技術としては、燃料や化学原料などの有価物へ再利用することが有用と考えられており、その中でもメタンは天然ガスの主成分で、エネルギーキャリア※1として高いポテンシャルを持つほか、天然ガス(都市ガス)で使われている既存インフラを利用できるなど大きな利点があると期待されています。こうした背景から、CO2を原料にメタンを生成する「メタネーション」と呼ばれる技術の実用化が現在期待されています。メタネーションとは、火力発電所などから排出され、分離・回収したCO2と、水の電気分解などで生成される水素を、触媒を充填した反応容器内で反応させることで、メタンを合成する技術です。メタンを燃焼させる際に発生するCO2は、分離・回収したCO2と相殺されると考えられるため、将来的に再生可能エネルギーによる電力で水を電気分解することで生成した水素を利用すれば、CO2の排出を大幅に削減することが可能です(図2)。'
○要約と解説
・CO2を資源としてとらえて、これを回収し、有効利用する「カーボンリサイクル技術」の開発が求められている。
・メタンは天然ガスの主成分で、エネルギーキャリア として高い機能を持つほか、都市ガスで使われている既存インフラを利用できるなど、大きな利点がある。「エネルギーキャリア」は、エネルギーの媒体/担い手の意。
・CO2を原料にメタンを生成する「メタネーション」と呼ばれる技術の実用化が期待されている。
・「メタネーション」とは、火力発電所などから排出される CO2と、水の電気分解などで生成される水素を、触媒を充填した反応容器内で反応させることで、メタンを合成する技術。
・メタンを燃焼させる際に発生する CO2は、回収したCO2と相殺されると考えられる。すなわち「カーボンニュートラル」であり、CO2の新たな生成を大幅に削減することが可能。
○問題点と事業化の可能性
・「カーボンニュートラル」であるので、火力発電所から排出される CO2 は、全く減らない。しかし、発電量が増えるとか、あるいは、直接、暖房熱が得られるとすれば、火力発電所の増加を抑止することはできるはず。そのような意味で有効だろう。
・また、太陽電池などで生成した電気を、直接、利用した方が効率が高い、との意見もあるが、メタンが「都市ガス」として再利用できる、ということに大きなメリットがあるはず。太陽電池で得た電力を大量貯蔵することは、まだまだ、コストが高いようだ。軽量/低コストの蓄電池も、かなり出来ており、当社グループとしても、そのノウハウがあるわけだが、事業の多角化によるリスク分散の観点からも、着手の確率はある。
・事業化に着手できるメリットと見込みはある。問題はノウハウだ。
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