海上自衛隊「哨戒艦OPV」って、どうよ?と聞かれては、いないが、あえてコメントすれば「微妙だ」「遅い」「30mm機関砲は怖い」「高い」「数合わせか?」ぐらいだ。
「微妙だ」とは、少々、ちぐはぐ、というか、欲しい人には「良く見える」つくりで、練習艦には、丁度良い。「まさか、少年自衛官向けなのか」「女性自衛官向けでは?」と、野次馬に等しい憶測が飛ぶ。評価は微妙である。弱武装のようで、あとで、いくらでも増設できるだろう。特に魚雷は、甲板に、スグにでも付けられるハズ。それと、気になるのは「対空兵装が無い」よかったのか?武装有事なら、すぐにでも「制空権」は無くなる。近頃は、海上戦闘ヘリも怖い。まさか、80年前の悲劇を忘れた訳では無いと思うが。
「遅い」とは、公称25knot 以上の公表は、いかにも遅い、この遅さは「重武装」のそれだ。ちぐはぐである。ステルス性があっても、弱武装&低速では、逃げられない。徹底した不沈性が無いと苦しい。武装有事の際は、真っ先に攻撃されるだろう。乗務員が気の毒だ。
「30mm機関砲は怖い」とは、まさしく誤射が怖い。小口径だが、機関砲として連射となると、大型の戦闘艦でも危うい威力に違いない。へたな戦車の装甲も打ち抜かれる、だろう。これが、対空砲であれば、良かったが、見た目、違うようだ。ただし、12.7mm 程度の対空機関砲なら、1時間で増設できるだろうから、その点は問題ないかも。
「高い」とは、4隻で360億円ほどと記事にあった。1隻で100億円だったのが、値引きで90億円になったのでは?と勘繰る。この「弱武装で遅い」となると、機動性、拡張性、管理性 が良くないと「税金を返せ!」騒ぎになるだろう。
「数合わせか?」とは、まずは「モノが無いと、話にならん!」という向きが「とにかく、作らせた」感と雰囲気がある。気になるのは、哨戒艦と言いながら「情報収集能力」が宣伝されていない。これは「極秘」なのか「無い」のか?が不明で、まさか「情報戦」のつもりなのか?まさか、国産30mm機関砲で費用が、かかりすぎたのだろうか?
今後は、「高速力の付加」「浮沈性/生存性の向上」「対空兵装」「情報収集能力の強化」が課題ではないか?