第 9 回
長男だから我慢できたけど
~長子相続の発展と衰退~
長男だから我慢できたけど
~長子相続の発展と衰退~
(2024年12月・25年1月 掲載)
このウェブサイトは、『経済セミナー』(日本評論社刊)の連載(2023年8・9月号~ )、浅古泰史・東島雅昌「どうする独裁者:数理・データ分析で考える権威主義」のサポートページです。
ここでは、連載第9回の実証分析を再現するためのコードとデータの提供、参考文献などの情報提供を行っています。
本誌とあわせてぜひご利用ください!
ここでは、本稿の
第2節2.4項の実証分析(Kokkonen et al. (2022) のデータを用いた、長子継承が権威主義体制の安定性に与える影響の分析)を再現するStataコードとデータ、
第3節3.1項で紹介された君主制と非君主制国家の数の時系列な変化(1700~2005年、Gerring et al. 2021)を示した図4を再現するRコードとデータ
第3節3.3項の実証分析(Gerring et al. (2021) による、マス・コミュニケーションの発達=ラジオの普及が君主制の衰退に与える影響の分析)を再現するためのStataのコードとデータ
を、以下よりダウンロード頂けます:
本稿の図・表として掲載したグラフや推定結果を再現することができます。
第2節の調子相続の制度化と権力の安定化に関する参考文献
ヨーロッパ君主制における長子相続と権威主義体制存続の実証分析:
Kokkonen, A., Møller, J. and Sundell, A. (2022) The Politics of Succession: Forging Stable Monarchies in Europe, AD 1000-1800, Oxford University Press.
調整問題と皇太子問題:
Tullock, G. (1987) Autocracy, Springer.
Herz, J. (1952) "The Problem of Successorship in Dictatorial Regimes: A Study in Comparative Law and Institutions," Journal of Politics, 14(1): 19-40.
さまざまな権力継承の方法・事例に関する参考文献
限定的な「選挙」による能力継承:「選挙」:Finer, S. E. (1997) The History of Government from the Earliest Times, Volume II: The Intermediate Ages, Oxford University Press. Kokkonen et al. (2022).
キエフ大公国などのスラブ地域:Kokkonen et al. (2022).
エチオピアのザグウェ朝:Tamrat, T. (1972) Church and State in Ethiopia, 1270-1527, Oxford University Press.
第3節のマス・コミュニケーション手段の発展と君主制衰退に関する参考文献
Gerring, J., Wig, T. Veenendaal, W., Weitzel, D., Teorell, J. and Kikuta, K. (2021) "Why Monarchy? The Rise and Demise of a Regime Type," Comparative Political Studies, 54 (3-4): 585-622.
鎌倉の事例に関する参考文献
藪本勝治(2024)『吾妻鏡──鎌倉幕府「正史」の虚実』中公新書。