道徳と教育に関すること
※道徳と教育に関して思うこと・考えたことを発信していきます。
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2026年9月29日 「子どもはルールよりもラポール(信頼関係)にしたがう」
特別支援教育のエキスパートである川上康則氏の言葉です。子どもが指示に従わない、問題行動を起こした場合、まずルールやモラルの面から指導するのは当然です。でも、なぜ子どもが指示に従わないのか、問題行動を起こしてしまう背景を見ようとしなければ、子どもは変わりません。すぐに子どもを変えようとしたときに、攻撃的・威圧的な指導に頼ってしまうことがありますが、それは返って逆効果だと思います。その子はその場では(その先生の前では)言うことを聞くようになったとしても、自分より弱い者にあたってしまうことがあります。「子どもをすぐに変えよう」という思ってしまうのは、周囲の先生から「早くあの子を何とかしろよ」と思われているという焦りの証拠だとも川上氏は言います。焦らず、じっくりとその子の理解に努め、時間をかけてラポール(信頼関係)を築いていくことが大事だと言いたいですね。子どもを変える前に、教師自身が変わらないと。
2026年9月28日 「なぜ道徳が苦手なのか➀」
「道徳の授業が苦手」という先生方の多くは、「なぜ分かり切ったことを教えなければいけないのか」や「子どもの本音が引き出せない」という悩みがあるように思います。でも、その2つは実は関連していて、「分かり切ったことをゴールにするから本音が出ない」のだと思います。ただそうすると、「じゃあこの教材でどうしたら分かり切ったことではないことを扱えるのか」「教材研究が大事だと言われても、そんな時間はない」という声が聞かれそうです。確かに道徳は他の教科以上に準備が必要です(おそらくそれは、今までの蓄積がないから・・・)。でもまずは、ちょっと目先を変えて、「これを聞いたら子どもは何て言うだろう」「今日は子どもと一緒にこのことについて考えよう」という思いで授業を作ってみてはどうかと思います。いつも「命は大事」「きまりを守る」「思いやりをもつ」のような落としどころをもって授業をされている先生方は、まずはそこから変えてみるのもいいと思います。
2026年9月27日 「道徳の授業ではいいことを言うのに、実際の生活が伴わない」
研修会等で先生方からよく聞くこの言葉には、道徳の授業についての誤解があると思います。たとえば、「友達と仲良くしましょう」「きまりを守りましょう」ということをゴールにした授業をして、その翌日に友達とケンカをしていたり、きまりを破ったりした姿を見て、「道徳の授業が実生活につながっていない」と感じるのだとしたら、そもそも道徳の授業が予定調和型の生活指導になっていることを見直さなければなりません。道徳の授業は、一般的な社会で言われている道徳(モラル)を教え、よい子を育てるものではありません。先ほどの生活指導とは逆で、日常生活の中で子どもが何気なく行っているよい行動を見取って、それを授業で扱い、できていることを自覚させるものです。そして自信をもたせ、さらに伸ばすためのものだと思います。補充・進化・統合という言葉は学習指導要領からなくなってしまいましたが、それでもやはり道徳は、普段の生活や体験から、子どものよさ・できていることに目を向けて、それを意識化させるものです。だからこそ、実際の生活が伴わないというのであれば、むしろ普段からの道徳教育や特別活動に力を入れていくとよいと思います。そして、子どもがいいことを言うというのは、その子の中にいいものがあるという証拠だと思います。授業では、それを引き出し、対話で磨き、確実に本人のものにしてあげたいですね。