2022年 第2回 大学リーダーシップ公開研究会
「学長のリーダーシップと大学の将来」
2022年 第2回 大学リーダーシップ公開研究会
「学長のリーダーシップと大学の将来」
2022年7月9日、第2回公開研究会を開催しました。当日は100名を超える参加者となりました。ご参加いただいた方々に深くお礼申し上げます。
基調講演
大森昭生(共愛学園前橋国際大学学長)「学長たちはなぜ無名大学の学長を選んだのか」
講演の概要
1位の背景と意味(学長たちはなぜ無名大学の学長を選んだのか)
大学という特殊な組織のリーダーシップについて考える
ポストコロナの大学の進む道
特別講演
両角亜希子(東京大学大学院教育学研究科大学経営・政策コース教授)「望ましい学長リーダーシップとは」
講演の概要
“学長リーダーシップ”への注目と高い期待
大学を良くするための学長のリーダーシップとは何か?
学長に必要な資質能力は何で、どう身につけるのか?
学長リーダーシップを支える支援とは?
パネルディスカッション
大森 昭生
青山 貴子(山梨学院大学学長)
杉本 義行(成城大学学長)
森 朋子(桐蔭横浜大学学長)
森 正美(京都文教大学学長)
両角 亜希子
パネリストの方々からは、それぞれの大学の取組事例、学長としての考え方・価値観、リーダーシップの発揮の方法などについてお話しいただきました。
参加者アンケートより(一部抜粋)
1.本研究会の有効性
最も評価された点は、実践的なリーダーシップの具体像が示されたことです。特に、「ど真ん中に学生を置く」という理念や、「積極的な妥協」「ゆっくり急ぐ」といった実践的アプローチは、多くの共感を得ています。また、新任学長の経験共有を通じて、トップリーダーの実像や課題が具体的に理解されました。
2. トップリーダーに求められる資質
分析からは、以下のような資質の重要性が浮かび上がっています:
ビジョン構築と共有能力:「ストーリーテラー」としての役割
対話と傾聴の力:現場の声を聴き、巻き込む能力
バランス感覚:理想と現実の橋渡し、「積極的な妥協」の実践
学生中心の価値観:教育の本質に立ち返る姿勢
実行力と覚悟:変革を実現する推進力
特に、カリスマ的なリーダーシップではなく、対話と共感を基盤とした新しいリーダーシップモデルへの気づきが得られています。
3. 組織運営の実践的課題
参加者から指摘された主な課題は次のとおりです。
教授会との関係構築
世代間ギャップの克服
部門間の連携強化
改革への動機づけ
理事会との関係調整
これらの課題に対して、「丁寧な対話」「情報共有の徹底」「参画型の意思決定」などの具体的なアプローチが示されています。
4. 研究会の特徴的な成果
a) 対話の場としての価値
対面開催による直接的な対話の意義
異なる立場の参加者間の相互理解
経験共有による実践知の蓄積
b) 新しい大学リーダー像の提示
従来型の権威的リーダーシップからの転換
学生中心の価値観の共有
多様なリーダーシップスタイルの許容
c) 実践コミュニティの形成
大学間の経験共有
継続的な学びの場への期待
支援ネットワークの構築
全体として
本研究会は、大学改革の現場で直面する現実的な課題に対して、理論と実践の両面から示唆を提供しました。特に、「学生中心」という価値観を共有しつつ、各大学の文脈に応じた多様なアプローチの可能性を示したことは、参加者からも評価されています。また、女性学長の登壇など、多様な視点からのリーダーシップ像が示されたことも、今後の大学運営に重要な示唆を与えています。
アンケートによれば、より深い議論の機会の提供や、継続的な実践コミュニティとしての発展が期待されています。特に、2-3年目の学長の経験共有など、より具体的な課題解決に焦点を当てた展開への要望も示されており、これらを踏まえた研究会の発展を目指していきます。
(6月24日追記)募集を締め切りました。多くの皆様方のお申込みありがとうございました。
全国の大学で、これまで教育改革を推進してきたリーダーが学長に就任する事例が増えています。そこで、大学リーダーシップ研究会では、学長に求められるリーダーシップや、教育改革リーダー学長が見据える教学ビジョンや将来の大学像をテーマとした公開研究会を開催します。
公開研究会では、『AERA MOOK大学ランキング2023』で、学長から注目される学長1位となった共愛学園前橋国際大学 大森昭生学長の基調講演、『学長リーダーシップの条件』等の著作をお持ちの両角亜希子東京大学教授の特別講演、教育改革リーダーから学長に就任された新学長(4名うち女性学長3名)によるパネルディスカッションが行われます。
奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。
主催:大学リーダーシップ研究会
協賛:学校法人河合塾、株式会社リアセック、株式会社内田洋行、株式会社シンクアップ、株式会社Prima Pinguino
1.日程
2022年7月9日(土) 13:30-16:00(受付13:00-)
2.場所
アルカディア市ヶ谷私学会館 5階(穂高)
〒102-0073 東京都千代田区九段北4-2-25 TEL : 03-3261-9921(代)
3.参加費
2,000円(オンライン事前購入) 最大90名
4.主な内容
(1)基調講演 大森昭生(共愛学園前橋国際大学学長)
(2)特別講演 両角亜希子(東京大学大学院教育学研究科大学経営・政策コース教授)
(3)パネルディスカッション(50音順 敬称略)
大森 昭生
青山 貴子(山梨学院大学学長)
杉本 義行(成城大学学長)
森 朋子(桐蔭横浜大学学長)
森 正美(京都文教大学学長)
両角 亜希子
コーディネーター 成田秀夫(山梨学院大学学習・教育開発センター長)
(4)質疑応答
〇参加申し込み画面(URLかQRコードよりお申し込み下さい)
締め切りました
〇参加費お支払い
①Passmarket(yahoo)で販売(URLかQRコードよりオンラインチケットをご購入ください)
②口座振込(振込手数料はご負担ください)
りそな銀行千本支店(店番719)
口座番号 (普)1528030
口座名「大学リーダーシップ研究会」
〇備考
1)新型コロナウイルス感染症対策として、定員を90名とさせていただきます。お申込みは先着順とさせていただきます。
2)受付は13時より会場前にて開始します。
3)当日不参加の場合でも参加費の返金はできません。ご了解のほどお願いいたします。
4)新型コロナウィルス感染拡大状況によってはオンライン開催に変更する場合があります。
大学リーダーシップ研究会事務局
事務局:京都府京都市北区紫野北花ノ坊町96 佛教大学キャンパス内(管財部:水谷俊之)
メールアドレス toshimiz@bukkyo-u.ac.jp ℡075-493-9008(施設課)