第3回公開研究会

「教学マネジメント体制構築に向けたミドルマネジャー教員の役割と課題」

 教学マネジメント体制を構築する上で、ミドルマネージャー教員の役割はますます高まっています。学位プログラムの現場の責任者である学部長・学科長をはじめとして、学長補佐やセンター長、さらにはプログラム主任など、様々なミドルマネジャー教員は、「質の高い学位プログラム(カリキュラム)の設計や導入」「学修成果・教育成果の可視化」「全学共通教養教育の再構築」などに関して、ミドル・リーダーシップを発揮することが求められています。

では、ミドルマネージャー教員にはどのような資質能力が求められるでしょうか? ミドルマネージャー教員を取り巻く状況にはどのような課題があるでしょうか? さらに、「ミドルマネージャー教員の育成」はどうすればよいのでしょうか?

今回の大学リーダーシップ公開研究会では、以上のテーマに関して、トップマネジメントからの提言やミドルマネジメント経験者等の実践報告を行います。そのうえで、参加者のみなさんとともにワークショップを行います。ミドルマネージャー教員に関する課題や解決策についてともに考えます。

プログラム

12:30- 受付開始

13:00- 第1部  講演・報告

14:45- 第二部  

報告

第3回公開研究会「ミドルマネージャーの役割」には、25校以上の大学・民間企業50名にご参加いただきました。

基調講演として、共愛学園前橋国際大学の大森昭生学長が「教学マネジメント・学位プログラムの質保証の観点から求められるミドルマネージャー教員の役割と課題」と題して講演を行いました。その中で、教学マネジメントを推進する上でミドル教員が鍵であり、ミドル教員に対しては「ビジョナリーであること=大学のビジョンを共有していること」「学習者であること」「責任感・判断力・提案力を持つこと」の3つが提示されました。

続いて、芝浦工業大学教育イノベーション推進センターの榊原暢久教授に「ミドルマネージャー教員としての実践とミドルマネージャー教員の育成支援について」と題する特別講演を行っていただきました。ミドル教員としてFD・SDプログラムを仕掛け、カリキュラムを手掛け、さらにはミドル教員研修も実施した経験の中で、「他大学の状況を知ること」の重要性を訴えられました。

その後、山梨学院大学、日本文理大学、北陸大学が実践報告を行い、「ミドルマネージャー教員のリーダーシップ育成と課題」をテーマに、参加者を交えたワークショップを行われ、ミドル教員はどのように育成するのかといった問題が話しあわれました。

2023年3月22日『教育学術新聞』に記事が掲載されました。

備考