宇宙の果てはあるか? 我々はどこから来たのか? 宇宙に地球外知的生命体はいるのか? 誰もが一度は考えたことがあるこの問いに、科学の時代の今、私は仏教の中にその答えを見つけました。驚くべきことに全ての答えが仏教の中にありました。
この発見は人類の過去と未来を結びつけ、仏教とキリスト教をも結びつけることができました。それは、天文学や生命科学が解明しつつある宇宙や命の真実によって裏付けられます。そして、このことは仏教が天空(宇宙)由来であることも示しています。
日本の仏教について
現在の日本の伝統仏教は先祖供養と葬式の為の宗教です。しかし本来、仏教は開祖であるお釈迦様の教えは心の教えです。その教えは、人間には生病老死の苦があり、苦は煩悩によって引き起こされ、煩悩は八正道の実践によって消し去ることができるというものです。八正道の実践を通して、人は悟りを得た人、すなわち仏になるという教えです。ここには死後世界の話はありません。
そして、この心の教えである仏教は、宇宙についても教えています。その宇宙観は現実の宇宙や物理の法則とそっくりです。仏教従事者や科学者はこの点を指摘して、仏教は科学と相性が良いと言います。ここで私が抱いた疑問は、なぜ科学のない時代に誕生した仏教が、科学が明らかにした宇宙を説く事ができるのかという点です。辿り着いた答えは、仏教は天空由来であるという結論です。では順を追ってお話します。
仏陀および仏教の宇宙観について
仏教において人類の救世主は神ではなく仏です。仏とは「悟りを開いた人」を意味します。そして、仏教の宇宙、三千世界には、ガンジス川の砂粒の数ほどの星々があり、多くの仏国土があります。すなわち、宇宙には数多くの悟りを開いた人々の惑星、文明を有する惑星があるということになります。
また、仏教の説く宇宙は、時間は無限の過去から無限の未来へ流れ、宇宙に始まりも終わりもありません。空間は大きな世界と小さな世界の両方に無限に続き、宇宙の果てはありません。無限の空間が無限の時間の流れの中にあるのが仏教の宇宙です。その宇宙の中で万物は、原因と結果が互いに関連し、絶えず変化し、一定不変なものはありません。まさに物理の法則そのものです。
科学なしで真の宇宙を知る方法
仏教は実在の人物、お釈迦様の深い瞑想から始まります。科学のない時代に地上にいながらどのようにして頭上の宇宙の姿を知る事ができるでしょうか?どんなに瞑想が深くても、瞑想で現実の宇宙の姿を知ることはできません。お釈迦様は千里眼を有する超能力者でもありません。宇宙の真の姿を知る方法は観測しかありません。また宇宙の法則は、観測、理論、検証の繰り返しによって導かれます。従って、自然宇宙の姿を知り得る唯一の方法は、宇宙を旅して見て来た人から教えてもらうしかありません。井戸の中の蛙が、井戸の外の世界を知る方法は、井戸の外から落ちてきた蛙に教えてもらうしかないのです。実際、お釈迦様の悟りには梵天の関与があります。つまり仏教はお釈迦様の瞑想による悟りで始まったというよりも、梵天勧請による天空由来で始まったのです。
仏教天空起源説のポイント
以上、述べてきたことは、下記のようにまとめる事ができ、これが仏教天空起源説の根拠となります。
・仏教は実在の人物であるお釈迦様によって始まった。
・仏教の宇宙、三千世界は、現実の階層構造を為す宇宙と同じである。
・仏教の説く宇宙は無限と因果律を説く。
・科学のない時代に現実の宇宙を知る方法は宇宙を見た人から教えてもらうしかない。
・仏とは真実に目覚めた人のことであり、宇宙には多くの仏国土がある。
・お釈迦様の悟りには梵天が関わっていた。
・これらは、仏教はお釈迦様が天空(宇宙)の仏(覚醒した人)から教えを受けて誕生した天空由来であることになる。