猿追い装置

FAB-G

Category:器械

図の上段FAB-Gの庭で緩く保存されているありあわせのもの

図の中段形状特性と、音がなったり可動するという特性も読み替えている

図の下段〈太鼓〉と〈ししおどし〉の2つの体系から猿追いの装置の構造を形作っている

「〈太鼓〉と〈ししおどし〉の2つの体系が同居する大発明。ありあわせのものから具体の問題を解決する野生の思考の持ち主FAB-G。」


この作品は2つの体系から1つの構造を形作っている高度なブリコラージュ作品である。

これは身の回りのものを工夫して何でも作ってしまうファブリケーション爺さん(通称FAB-G)が自身の庭で緩く保存したありあわせの資材でつくった猿を追い払う装置である。作品の概要として、叩くと音が出る金属製のドアや水の溜まる桶と金属製の可動部などで〈太鼓〉と〈ししおどし〉の2つの体系を形作り、それを合わせて水が流れ続けると数分おきに大きな音を鳴らし猿を追い払う装置を発明した。単なる形状だけでなく、音を鳴らすこと、水を貯めることを考慮し、さらに2つの体系を生み出したことはブリコラージュとして大いに評価できる。