牡牛の頭部

P・ピカソ 

Category:美術作品

図の上段ゴミ捨て場にあった自転車から材料を選んでいる

図の中自転車の部品を牛の頭の部分に読み替えている

図の下段牛の構造を作っている

「ブリコラージュといったらこの作品。自転車の部品を牛の頭部に見立てた驚きの発想。」


この作品は誰もが納得するブリコラージュ作品である。

ゴミ捨て場にあったありあわせの材料を用いて、普通では結びつかない自転車と牛の体系を結びつけているところに驚きがある。サドルやハンドルなどの部分は、形状や性質に共通点がある他の要素に置き換え可能であるが、具体的に考えてみると、芸術作品として成立するにはこの組み合わせが適切であると分かる。ピカソの発想の秀逸さとブリコラージュの面白さを実感できる作品である。