今回の研究では様々な種類の酵母を採取することができたが、それぞれの酵母の特徴の違いが出来上がるパンの特徴に十分に影響を与えることが分かった。そのため酵母を使い分けることで、特徴のあるパンをつくることができると感じた。
フルーツ表皮には様々な酵母が存在しており、本研究でも色々な酵母が特定されたが、一般家庭では取得した酵母の種類を特定することは困難である。酵母液の作成は人の手で行われ、フルーツは市販されているものを利用するため、その過程で元々フルーツ表皮に存在するもの以外の菌も混入する可能性があり、実際にどのような酵母をパン作りに使用しているかは分からない。自家製酵母レシピは発酵性を有する酵母を利用するのに非常に理に適った方法だと考えられるが、本来僅かにしか存在しなかった酵母を発酵が確認できるレベルにまで増殖させることにもなります。そのため家庭で天然酵母を利用する上では、器具の滅菌など細心の注意を払って実施する必要があると感じた。
今回使用した野生酵母は大量の培養液と培養装置を用いることでパン作りに必要な菌量を確保できた。しかし、家庭でのパン作りの酵母を準備する上で本研究と同様に培養するのは困難だ。よって、今回の研究で得られた野生酵母などを家庭で製パンに使用するには、ドライイーストのように大量の酵母を濃縮して使用できるようにする必要がある。
そのため、それぞれの酵母を大量に培養する方法や、ドライイーストにしたときに発酵力を維持できるかなどの検証がまだまだ必要だと感じた。
ぜひイーストメーカーの方々に野生酵母のドライイーストの開発をしてもらいたい。
私は元々高校で科学実験、学術研究、フィールドワークのいずれも経験がなく、自主研究活動全てが新鮮でした。活動に参加する度に酵母に関する知識や器具の操作が身に付いていく事が楽しみでもあり、特に研究はどう進めていくのか知ることが出来たのは自分の中で大きな学びとなりました。生物を相手にするからこそ結果がどうなるか分からなかったり、予想だにしない結果が出たり、改めて生物分野の面白さに気づけました。活動を通じて、使用する酵母が異なるだけで食パンに香りや食感、味に幅が広がるという発見はとても興味深かかったですし、今回たどり着けなかった酵母の育種という次のステップへの関心も膨らみました。自主研究制度に参加して本当に良かったです。
自主研究を開始した時期が大学に入学してすぐだったため、実験の進め方やテーマである「酵母」についてほとんど知らない状態で私は研究活動を開始しました。そのため、最後まで研究を成し遂げる事ができるのか不安がありましたが、先生やメンバーのサポートのおかげでこうして活動を締め括ることができました。研究活動を通して普通の学校生活ではできない経験をしたことで、この1年間を有意義なものにできたと思います。この自主研究に参加する事ができて良かったです。
私は自分自身で疑問に対する答えを見つけていくことができる「研究活動」というものに憧れて自主研究制度を活用しました。最初は高校を卒業したばかりだったため、専門分野に対する知識もイメージもありませんでしたが、担当の先生が一からテーマの決め方や実験のやり方などを教えて下さったおかげで最後までやり遂げることができました。現在は製パンにはほぼ一種類の酵母しか使われていないというのが信じられないほど、野生酵母のパンの出来栄えは素晴らしいものでした。とても興味深い結果が得られたのではないかと思っています。
学生自主研究制度を利用し、本研究に参加できたことで授業とは異なった実験の経験をすることができました。元々食品に興味があり、発酵で使われている酵母について研究しましたが、自分の想像をはるかに超える実験内容で採取できた酵母の種類やその酵母を利用したパンのふくらみの違いがとても興味の湧くものでさらに知りたいと思わせてくれるものでした。この研究に参加させていただいて特別な経験が出来ました。最後に、この研究をご指導していただいた吉川雄樹先生に深く御礼申し上げます。
高校の授業ではカリキュラムや時間の関係上ほとんど実験を行うことがなかったため、自身で実験操作をし、その結果を実際に直に見るということが自分にとってとても新鮮でした。実験や製パンを通し、様々な酵母の興味深い特性を知ることができて非常に楽しかったです。また、本来この学年では取り扱わない生物実験の操作に早い段階で触れることができたので、今後の生物実験などの際に自主研究で身に着けたスキルを役立てていきたいです。このメンバーで学生自主研究をやることができて本当に良かったと思います。
大学に入る前からこの大学では自主研究が行われていることは調べていたので私も入学したら自分の興味がある研究をしてみたいと思っていました。実際に取り組む前は何から始めたらよいのか、ちゃんとやっていけるのかと不安な思いもありましたが、それは他の子も同じであったので協力しながら実験を行ったり、指導教員の先生に聞けば分からないところは詳しく教えてもらえるので最後まで取り組むことができました。また、この研究を行ったことで、自然界にも酵母がいるということや、どのように採取し、育種するのか、酵母によって、パンの食感や、味などに影響が表れるということを知り、酵母の特性を理解するとともに、食品のさらに細かいところまで目を向けた実験になったと感じました。自主研究を行うことで自分の興味のある分野をさらに掘り下げることができたり、1年生のうちに少しでも実験操作を身に着けることができたのでとても良い経験となりました。さらに、大学にある様々な研究機関に関わることでこの大学が研究を行うために整った環境があることを知る機会となりました。最後に少人数のみんなで行う一つの研究はとても学びがいがあり楽しかったです。
パン作り一つとっても新しく学ぶことが数多くあり、自然環境からの酵母の単離なども自分にとってはとても良い経験になりこの自主研究を担当させてもらって本当にありがたかったです。学生だけでなく自分もこの自主研究制度には初めて取り組んだので、要領が分からずかなり非効率的な進め方になってしまった気がするのですが、それでも忙しいはずなのに講義時間の合間や休日を利用してやり遂げてくれたのは本当にすごいことだと思います。せっかくの機会だからとできる限り多くのことを経験できるように工夫したつもりなので、これを機に研究や関連した何かに興味を持つきっかけになったら嬉しいです。研究にご協力いただいた方々にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。