最近では一般家庭においてもフルーツなどから酵母を増殖させ、パン作りに利用する「自家製天然酵母パン」という言葉をよく見かけるようになりました。この手法を用いることでパン作りにも利用可能なアルコール発酵能を有する酵母を簡単に取得することができるのではないかと考え、自家製天然酵母作りのレシピを参考に酵母液を作ることにしました。
実験メンバーの各家庭でそれぞれ興味のある果物を用いて発酵させ、酵母の採取を試みました。
下の写真は夏休み期間に各自が選んだ果物で酵母液を作ってみた様子です。
洋梨
ブドウ (デラウェア)
ゴールドキウイ
ブルーベリー
作り方
1. 細かく刻んだフルーツや、皮付きのままのフルーツと砂糖を熱湯消毒した瓶に入れる。
2. フルーツ全量が浸るくらいの水を加える。
3. 4日間くらい常温で静置する。
天然酵母を発酵させた際の様子
洋梨:汗のような刺激臭がしました。
ブドウ:ワインのようなアルコールの匂いとフルーティーな匂いがしました。
ゴールドキウイ:フルーティーな香りがしました。
ブルーベリー:お酢のような酸っぱい香りがしました。
酵母液中に炭酸ガスの発生を確認できた際の瓶の底の澱を採取し抗生物質を含むYPD寒天培地に塗布しました。
写真の様子から強く発酵 (炭酸ガスが発生) していることが分かると思います。