恐竜は、三畳紀末に誕生してから絶滅するまでの約1億6000万年の間に、うろこを羽毛にしたり、前あしを翼に変えたり、空を飛ぶための筋肉を身につけたりなど、様々な進化をしていく中で、一部の恐竜が現代の鳥の姿になりました。
ほとんどの恐竜は、6600万年前にメキシコのユカタン半島付近に隕石が衝突したことが主な原因となり絶滅しましたが、今はヒトの活動※2が原因で多くの生きものが絶滅および絶滅の危機に瀕しています(第6の大量絶滅時代と呼ばれます)。
ドイツの機械技師オットー・リリエンタールさんが、ヨーロッパコウノトリ(シュバシコウ)の観察からヒントを得てハンググライダーを作り、1891年に史上初の滑空飛行に成功しました。
このように、生きものの体型・機能などを模倣し、活用する技術(バイオミメティクス)は、わたしたちの身近にたくさんあるので、ぜひ探してみてください。
コウノトリは田んぼ、川、草地などの自然の中で、ドジョウ、ナマズ、ヘビ、貝、昆虫など色々なものを食べます。
そしてその食事の量は、成鳥で約500g/日※3、ヒナはその倍の約1kgを必要とします。
ちなみに、生きものを育む自然環境は、私たちの生活環境を護ってくれる頼もしい存在でもあります。例えば、田んぼは大雨のときに水をたくさん貯めて、川があふれるのを防ぐ機能を持っています(田んぼダムと呼ばれます)。
※3 ドジョウだと70~80匹くらいの量