AGP2021
Artists and Geibun Project 2021(AGP2021)は、「芸術文化と社会をつなぐデザイン」を学ぶ芸術文化学科の有志学生10名が、2人の現代アーティストと共に実践的に展覧会を企画・運営するプロジェクトです。
2020年5月から芸術文化学科3年次の授業課題として、アーティストの齊藤彩、中屋敷智生の2人展を学生が企画しました。「企画編」では学生26名が5チームに分かれプレゼンを行い、展覧会のベースを決定。授業を終え、「実現編」として有志で参加した10名がリーダー、展示、教育プログラム、総務・開発、広報、デザイン、記録班に分かれ、ディレクター/杉浦幸子、アシスタントディレクター/菅原みのり、アーティスト/齊藤彩・中屋敷智生と共に約1年かけて展覧会の準備をしました。
2021年4月からは21名の運営サポートスタッフも加わり、芸術文化学科研究室の楫義明、佐々木一晋、米徳信一、勝俣涼を始め多くの方にご協力いただき、開催を実現しました。
このページでは、プロジェクトの開始から展覧会開始まで、AGP2021が行ってきた約1年間にわたる活動の様子を「活動の足跡」としてご紹介します。各班ごとの活動の様子は各班での活動ページよりご覧いただけます。
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AGP2021 ギャラリー
2020年
企画から実践へ
2020年度前期に開講された「芸術文化研究C」で、Artists and Geibun Projectを発足。26名の学生が杉浦教授指導のもと、現役で活躍しているアーティストの齊藤彩、中屋敷智生の展覧会を企画しました。
受講生は5つのグループに分かれて企画を立案し、プレゼンを通して教授とアーティストの2人によって1つの企画を選考しました。授業やミーティングはzoomなどのリモート会議ツールを使用して進行しました。
武蔵野美術大学芸術文化学科ウェブオープンキャンパス
【GEIBUN WEB OPEN CAMPUS 2020 Live】
学生5チームの代表者が各チームの企画を発表した中間プレゼンの様子。
AGP2021発足/組織編成
2020年度後期、「芸術文化研究C」を受講していた学生から有志10名が集まり、展覧会企画の実現に向けて新たにAGP2021が始動しました。メンバーは「リーダー」「サブリーダー」「展示班」「教育プログラム班」「デザイン班」「記録班」「広報班」「総務・経理・開発班」に分かれ、プレゼンで選考されたチーム「nature」の企画をもとに活動しています。発足当初から毎週木曜日に定例ミーティングを開き、各班同士の報告・連絡・相談・確認を欠かさないよう活動してきました。
AMA広報活動
「アートミュージアム・アンヌアーレ2020オンライン」でのNPO法人AHA Gallery Projectによる「AHAセミナー」に、杉浦教授と共にAGP2021メンバーが参加し、「歩く展」の告知をしました。
図書館総合展_ONLINE AGPイベントページ https://2020.libraryfair.jp/forum/2020/f234-0
メインビジュアル作成・ブラッシュアップ
関連プログラムの企画
展示構成提案
アーティストとのオンラインミーティング
アーティストの宿泊先を下見
中屋敷さんは京都より東京にお越しいただくため、滞在期間中の宿泊先が必要でした。ディレクターより紹介いただいた島崎商事有限会社様、アーティストユニットYotta様よりお部屋を拝借するため、その場所の下見に向かいました。
2021年
プレスリリースの作成・発信
「一般財団法人さぬき生活文化振興財団」への助成金申請
作品借用書作成
メインビジュアル決定・チラシ、ポスターの納品
来場者アンケート作成
各種デザイン制作物の出力
「ガラスドローイング-交差する2人の足跡-」についてのミーティング
関連プログラムの「ガラスドローイング-交差する2人の足跡-」の実行に際し、ライブドローイングの経験者である泉里歩さん、芸術文化学科の卒業生でガラスドローイングの企画の経験者である上久保直紀さんにアポイントメントを取り、お話を伺いました。
今泉和さん、株式会社日照堂「karupi」との展覧会限定イヤリング制作 タイアップ企画検討
運営スタッフの募集
運営スタッフの募集をかけました。芸術文化学科の学生を対象とし、本プロジェクトを一つの学びと経験の場として開くことにしました。集まった有志21名の運営スタッフは、展覧会の事前の準備作業、展覧会会期中の受付・案内、看視・消毒業務など、多岐にわたって運営をサポートしてくれました。
関連プログラム申込開始
運営スタッフ顔合わせ
展覧会の3つの場(apmg/606教室/ゼロスペース)の空間整備
「アーティストと出会う場」apmg
ー教授のご協力のもと壁の整備や什器の塗り直し等を行いました。
「作品と出会う場」606教室
ー普段はゼミ室であるため教室内の机や書類、冷蔵庫など全ての物の移動と清掃を行いました。清掃では壁の汚れを落とすなど、より清潔な空間を目指しました。
「交差する場」9号館1階ゼロスペース
ー関連プログラムの一つである「ガラスドローイング-交差する2人の足跡-」でガラス面を使用するため、スペースにある複数のベンチの移動やガラスの拭き掃除、プログラムに必要な脚立等の準備を行いました。
作品搬入・展示作業
中屋敷さんの作品が京都より到着し、作品の開梱作業を行い、展示室に配置しました。齊藤さんの作品は教授のご協力のもとご自宅から車で運び、展示室で開梱作業を行いました。作品の展示作業は、アーティストが2日間じっくりと展示班と共に行いました。
チラシ・ポスター、バナーの配置
プレイベント 「ガラスドローイング-交差する2人の足跡- 」開催
展覧会開始 4/16〜
「歩く-感覚と思考の交差点- 齊藤彩×中屋敷智生2人展」
オープニングイベント 課外講座「クロストーク 表現の歩み」開催
「芸文生が語る展覧会ウラ話」開催
「十人十色ギャラリーツアー」(形5回)開催
緊急事態宣言による会期延長
4月23日(金)、緊急事態宣言が発令され、本展覧会は学外の方にご来場いただくことが難しくなってしまいました。これを受け、メンバー全員で緊急会議を行いました。そこで会期延長について、外部の来場者の受け入れ方針について、またその後の関連プログラムの対応など、これからの動きについて話し合いました。
その後会期延長を決定し、こうした状況下でも展覧会に少しでも多くの人に来てもらえるように、学内者にどうアプローチしていくか施策を練りました。
「超越時空・中国語ツアー」企画・開催
AGP2021メンバーの留学生3名(オウ キン、チェン ウィトン、ユウ ヒ)が、中国や台湾に住む方々に向けた、中国語でのオンラインギャラリーツアーを企画しました。当日はアーティストにも実際に展覧会にお越しいただき、留学生スタッフ7名の協力のもと計1時間半のプログラムを実施しました。87名の参加があり、展覧会の存在を国内にとどまらず海外にまで広めました。
あおぞら保育園 特別オンラインギャラリーツアー開催
国立市「青柳中央会」特別オンラインギャラリーツアー開催
「歩く-感覚と思考の交差点- 齊藤彩×中屋敷智生2人展」
展覧会終了 〜5/15
作品搬出・撤去作業
展覧会終了後の作業は運営スタッフの協力のもと行い、アーティストの展示作品をapmg、606教室から搬出しました。またゼロスペースでの展示の撤去も行いました。606教室はゼミ室として復帰させるため、家具や書類等を元の配置に戻す作業を行いました。展示室は展示班を中心に整備し、ゼロスペースは教育プログラム班を中心に作業しました。
AGP2021ウェブサイトの編集・アーカイブ化
AGP2021の活動の記録を見える形で残しておきたいという思いから、広報班、教育プログラム班を中心に、本ウェブサイト上にアーカイブとして文章と写真を組み込む作業を行いました。どのような構成にしたら見やすくわかりやすいか考え、文章や写真を検討し、本展覧会3つの場のアーカイブページや、当ページ「活動の足跡」を作成しました。
AGP2021ウェブサイトのブラッシュアップ
助成先「一般財団法人さぬき生活文化振興財団」への活動報告書作成
緊急事態宣言により造形さんぽ 「アーティストと歩く玉川上水」を中止
活動報告書のブラッシュアップ、完成
振り返り