慶應義塾大学文学部人文社会学科

Faculty  of  Letters

慶應義塾大学文学部を現役生チューターが解説!

こんにちは!慶應義塾大学文学部に在籍していて、渋谷校でチューターをしている2年生のKとOです。

今回は、現役生の目線から慶應義塾大学文学部の特徴や裏話をご紹介します!

慶應文ってどんなとこ?基本情報!

 慶應文では、1年生は日吉キャンパス、2~4年生は三田キャンパスに通います。一般的に文学部というと男女比は女子のほうが多いイメージを持つと思いますが、選択言語によって振り分けられる1年生時のクラスでは男女比は同じくらいでした。また、慶應文では1年生のうちは全員、「人文社会学科」に所属し、2年生から専攻に分かれることも特徴のひとつです。1年生の間は、必修語学以外に必修授業がなく、自分の興味に応じて、一般教養(いわゆる般教)の授業を選んで時間割を組み立てます。1年生の終わりに専攻決定が行われ、2年次以降、必修授業を通して、専門的な内容を学ぶことができます。3年次からはゼミにも所属します。

慶應文の特徴 ①専攻の幅がとにかく広い!!


 慶應文学部では2年次に各専攻に分かれますが、その数は17にも上ります!

【哲学系】哲学・倫理学・美学美術史学

【史学系】日本史学・東洋史学・西洋史学・民族学考古学

【文学系】国文学・中国文学・英米文学・独文学・仏文学

【図書館・情報学系】図書館情報学

【人間関係学系】社会学・心理学・教育学・人間科学

以上のような専攻が用意されています。もちろん、自分の専攻以外の授業を「専門教育科目」として取ることもでき、卒業単位としても認められます。

「文学」という枠を超えて横断的な学びを得られるのは慶應文ならではの強みだと思います。

慶應文の特徴 ②自分の勉強したい内容が選べる!!

 上でも述べたとおり、1年生の間は週5コマの語学の授業以外は必修授業がありません。通常は英語を週に2コマ、第二外国語として、ドイツ語、フランス語、中国語、朝鮮語、ロシア語、スペイン語、イタリア語のうちを週に3コマ勉強します。二外の授業では、大学生活で唯一のクラス制なので、友達もたくさんできます!ニ外によって専攻に影響が出ることもありますが、(例えば、倫理学専攻では独・仏・露選択の人は原典講読の授業も二外で行いますが、それ以外を選択した人は英語での原典講読の授業になったり、ゼミでの専門分野が限られてしまったりすることがあります…)他学部に比べて、二外の選択肢が多いです。

 英語は入学式当日の英語力テストの結果に応じて、レベルが分けられます。語学を落とすと留年に近づくといわれるほど、語学の授業は厳しいですが、普通に勉強すれば単位をもらえます。般教は「自然科学系列」「人文科学系列」「社会科学系列」「その他」の内から、各系列8単位以上、全48単位を取らなければなりません。筆者も、生物学や心理学などの理系科目や、芸術系の科目、医療福祉の科目など幅広く興味のあるものを選択していました。

慶應文の特徴 ③2年生から各専攻に所属!!

 慶應文の特徴の3つ目として、自分の勉強したい内容や分野をしっかり考える時間があることが挙げられます。他大学、他学部では、入試の際に学科や専攻を決めなければならないことも多いですが、慶應文では全員「人文社会学科」に所属し、先に挙げた17専攻には2年次より所属します。1年次の一年間を通して様々な授業を幅広く履修し、その中で自分がどういった分野をもっと深く勉強したいのか、どういったことに興味があるのか、といったことに向き合える期間があることは慶應文の大きな魅力のひとつであると思います。1年次に設けられている授業の中には、実際に2年次からの専攻の授業を担当されている先生が1年生向けに専攻の授業内容を少し先取りして講義して下さるような授業もあります。少し興味のある専攻のそうした授業を覗いてみて、より自分に合った専攻に出会うことができる機会があることも魅力的です。


専攻ってどんな感じ?

ここで、チューターの所属する専攻について少しご紹介したいと思います!二年次からの専攻選択のイメージの参考にして頂ければと思います。


倫理学専攻

 他大学では倫理学を専門的に学べる環境がなく、倫理学と聞いても具体的に何を勉強するのか、想像の付かない方も多いと思います。慶應文の中では倫理学は哲学系統に分類されるので、比較的に哲学専攻の人と授業が被ることも多いです。一概に倫理学といっても、思想史から生命倫理学や経済倫理学などの応用倫理学まで、自分の興味関心に応じて専門的な勉強が出来ます。

 2年次には必修授業として、古代から現代までの様々な思想家についての文献を通して議論したり、外国語で専門的な内容を精読する授業があります。私自身もキリスト教からAIや人工知能についての授業まで、本当に幅広い内容の授業を履修していました。思想史というと少し難しそうな印象があるかと思いますが、倫理学という観点から現代社会の課題についても勉強することが出来ます!


仏文学専攻

 私は入学時には他の専攻に進むことを考えていましたが、1年次に第二外国語として履修したフランス語をより勉強したく、また仏文学専攻は比較的少人数の専攻であることからじっくりとフランス語や文学に向き合うことができるという点に魅力を感じて仏文学専攻を選択しました。

 名称の通りフランス文学に関する授業を多く履修しますが、それだけでなくネイティブによる発音の指導や仏作文の練習を含めたフランス語の授業、フランスの絵画や演劇などの芸術についての授業等も豊富に履修することができます。同じ専攻にはフランス語を母語とする学生や同じくフランス語を熱心に勉強したい学生が多くいて、とても刺激を受けます。より深くフランス語、フランス文学について学びたい方におすすめの専攻です!

<仏文学専攻のHP>

https://sites.google.com/keio.jp/futsubun/

慶文生の大学生活を紹介!

慶文生・Oの1日

一年次の主な1日のスケジュールを紹介します!

8:40 キャンパス到着

9:00~ 1限(一コマ90分)

10:45~ 2限

12:15 お昼休み

13:00~ 3限

14:45~ 4限

16:15 授業が終わったら帰宅したり友達と食堂で過ごしたり…

夕方、夜 サークル活動やアルバイト

22:00 帰宅

 授業のない時間、いわゆる「空きコマ」がある日には、日吉駅のキャンパスとは反対側にある商店街(通称「ひようら」)に行って友達とランチしたりお茶をしたりしていました。キャンパス内にある図書館(メディア)も広く居心地が良いのでよく利用していました!期末試験前は空いている席が見つからないほどとても混雑します。

二年次、今年度から三田キャンパスで授業を受ける予定でしたがオンライン授業への移行により叶わず…皆さんと同じく私も新しいキャンパスライフを待ち望んでいます!

所属しているチアダンスのサークルは週5回と比較的活動日数が多いですが、大会での目標達成やイベントの成功を目指して同期や先輩後輩と切磋琢磨する日々にとてもやりがいを感じています。皆さんもキャンパスライフを通して自分に合った、やりがいを感じられるようなものに出会えることを願っています!


慶文生・Kの1日

←1年次の時間割です。

英語とドイツ語以外の授業は、全て自分で時間割を組みます。私は金曜日を全休にした関係で、1日のコマ数が多くなっていますが、人によっては3限を空けてランチの時間を確保したり、1限を入れない人などもいるので、時間割は本当に人それぞれです。ランチはひようらに行ったり、塾生会館という建物にサークルの部室があったのでそこで食べることが多かったです。ひようらはおいしいご飯やさんがいっぱいあるので、是非楽しみにしていてください!!放課後は週に各2,3回のペースでサークル活動やバイトをしていました。

 大学生になると自由に使える時間がこれまでに比べて格段に増え、やれることの幅も広がることと思います!皆さんが素敵なキャンパスライフを送ることができるよう願っています!

慶應文の気になるところ!

ここで、生徒の皆さんが気になる慶應文学部の様々なことに現役慶文生がお答えします!

実際、勉強量は多い?

→履修する授業によると思います!必修の外国語についても選択する授業や第二外国語により、試験や課題の量は異なるようです。(個人的な感想ですが、2年生になって語学の授業を落とすと即留なので、語学は1年生のうちからきちんと勉強することをおススメします・・・)

進級、卒業の条件を考慮すれば一年間に履修する授業の数なども自分で決められるので、資格の勉強等にも時間を作ることができると思います。


入学後、想像していた文学部の姿とのギャップは?


O:入学前から文学部では多岐にわたる分野の勉強ができると聞いていましたが、ここまで自由であるとは思いませんでした(笑)

一年生の時には人文科学、社会科学、自然科学の3分野からそれぞれ一定数の授業を履修しますが、その中にも様々な授業があるため人により時間割は全く変わってきます。

一年生の時に色々な分野の授業を履修してみて、二年次の専攻の選択に向けて自分の学びたいものを見出していけることがまさに慶應文学部の魅力ですね。


文学部自己推薦入試ってどんな感じ?

→自己推薦入試では、事前に提出する「調査書」「評価書」「自己推薦書」とキャンパスで行われる「総合考査Ⅰ」「総合考査Ⅱ」による選考が行われます。

一定の評定(2021年度は4.1以上)をクリアしていれば、誰でも受験することができることがこの入試の魅力だと思います。面接試験がなく、出願書類と筆記試験のみで判定がされるので、一般試験との併願をしやすいと思います。「総合考査Ⅰ」の課題文が長いこともこの入試の特徴の一つであると思いますが、しっかりと対策をしていけば徐々に長文読解力や小論文の力が身についていくと思います。

<参照:文学部自主応募制による推薦入学者選考>

www.keio.ac.jp/ja/admissions/examinations/recommendation-self/ 


志望する専攻には必ず入れる?

→多くの場合、志望する専攻に入ることができます!ただし、専攻によって志望する学生が一定数に達した場合に参考試験や選抜などが行われることがあります。志望条件なども年度によって異なることが多いようです。


どんな資格が取れる?

→文学部では、中学校・高等学校教員免許(国語、社会、地理歴史、公民、英語、中国語、独語、仏語、情報)、図書館司書、司書教諭、学芸員などの資格を取ることができます。


サークルやアルバイトと両立できる?


O:できると思います!実際、私もアルバイトやサークル等を兼ねていますが問題なく両立できています。受ける時限の決まっている必修の授業などはありますが、それ以外は自分で時間割を組むことができるので自分のスケジュールに合わせて授業を履修することも選択肢の一つだと思います。


大学の雰囲気が知りたい!

→日吉キャンパスは通っている大部分が1,2年生であることもあり、フレッシュで大学らしさを感じられるのではないかと思います。一年次の時には、学食や中庭がいつも学生で賑わっていました。三田キャンパスは、日吉キャンパスよりも落ち着いた、大学らしくもありながらオフィスのような雰囲気を感じます。


受験生にひとこと!


O:慶應文学部には多くの魅力的な授業、そして自分の学びたいものや没頭できるものを見つけられる環境があると思います。大学に入って学びたいことが決まっている人はもちろん、まだ決まっていない人にとってもおすすめをしたい学部です。実際、私自身も2年間を通して自分の学びたいものに出会うことができ、3年生からゼミに入ってより深く研究に取り組めることを楽しみにしています!受験期は大変なことが多いかと思いますが、その先にはより広い学びの場が待っています。頑張ってください!

K:受験期はしんどく思うことも多いかと思いますが、大学生活を通して、様々な人と関わる機会や自由に使える時間などが増えて、本当に貴重な経験を得られると思います!チューター一同、皆さんのキャンパスライフが実りの多いものになることを祈っています。頑張ってください!

さいごに

いかがでしたでしょうか?少しでも慶應文学部の魅力や、実際のキャンパスライフに興味を持っていただけたならば嬉しいです!

皆さんとキャンパスでお会いできる日を楽しみにしています。チューター一同、心より応援しています!


<慶應義塾大学文学部HP>

https://www.flet.keio.ac.jp/index.html

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