2020年から大学入試改革が始まり、各大学の入試は大きく変化してきています。合格を掴むためには、生徒自身はもちろんのこと、保護者の方も正しく大学入試のしくみを理解しておくことが必要不可欠です。大学入試制度は年々変化しています。数年前にご兄姉・お知り合いの方が受験されたころと比べても、しくみが変わっている場合があります。最新の情報は各大学のWebサイトをご覧いただく必要がありますが、ここでは大学入試の基礎となる情報をご紹介します。
総合型選抜や学校推薦型選抜は、一部の特別な人のための試験ではありません。目的意識をもってしっかりと準備を進めれば、だれにでもチャンスがあります。早期から「人間力」を伸ばし、一人ひとりの状況や志望にマッチしたカリキュラムによる学習指導をおこなうことが、トフルゼミナールが総合型選抜・学校推薦型選抜に強い理由なのです。
また、総合型選抜や学校推薦型選抜をメインで考える場合でも、一般選抜と併願することができます。近年、一般選抜でも「英語4技能」の資格試験利用型が増えてきています。トフルゼミナール京都校では、カウンセリング・面談を通して個々人にとっての「最適な受験プラン」を組んでいきます。詳細は、京都校のカウンセラーにご相談ください。
総合型選抜とは、詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接などを組み合わせることによって、入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に評価・判定する入試方法です。2021年までは「AO入試」と呼ばれていた入試です。
大学はそれぞれ、「どのような学生に入学してほしいか」をアドミッションポリシーとして掲げています。各大学のアドミッションポリシーに合致するかどうかを、下記のポイントから大学側がジャッジする入試が、総合型選抜なのです。それゆえ、成績や試験だけでは見ることができない課外活動・海外経験・個性といったものも評価対象となります。
7月~9月頃に出願、10月~11月に実際の試験がおこなわれる大学が多いため、高2~高3の夏頃にかけて、本番を見据えて自己分析・準備をしておく必要があると言えます。
面接や志望理由書・小論文試験などで、あなたの人間力が判断されます。実際の総合型選抜では、書類審査・面接に加え、模擬講義を受けてレポートを作成させたり、グループディスカッションやプレゼンテーションをさせたりなど、さまざまな選抜方法があります。評価のポイントは、受験生が「高校までで何をしてきたのか」「大学入学後に何を学びたいのか・何をしたいのか」「個性」です。受験生は多面的に審査されることになるため、精緻な自己分析が不可欠です。
総合型選抜の多くでは、英語資格試験のスコア提出が求められます。書類による一次選考で英語資格が見られるケースはもちろん、英語資格の結果やスコアで合否が決まるケースもあります。下記は、出願資格として英語資格を課している大学の一例です。
・国際教養大学(AIU)
→TOEFL 61、英検準1級、TEAP300など
・法政大学グローバル教養学部(自己推薦)
→TOEFL 90、英検1級、IELTS7.0など
大学によって、合否判定に算入する場合としない場合とがありますが、判断材料のひとつになる場合がほとんどです。また、国公立大学の多くでは、共通テストを課されます(すべての国立大学総合型選抜で共通テストが必要なわけではありません)。共通テストが必須となっている場合は忘れず出願し、対策を行っておきましょう。
学校推薦型選抜とは、出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料として評価・判定する入試方法です。学校推薦型選抜には、指定校推薦と公募制推薦の2つがあります。近年は推薦型の入試(総合型選抜・学校推薦型選抜など)を利用した入学者比率が増加中で、私立大学では50%以上にも及ぶとも言われています。
大学から指定された高校(指定校)の生徒のみが受験できる入試です。(※そのため、指定校推薦で受験できるのは現役生のみ)
高校それぞれに指定校の枠があり、指定校推薦を得るためには校内選考を突破する必要があります。校内選考では定期試験の点数を含めた総合的な成績で判断されるため、希望者が集中した際には推薦を得られない場合もあります。ただし、推薦を得ることができれば合格の可能性がかなり高いのが特徴です。そのため、指定校推薦を得た場合、ほかの大学に出願・受験することは原則としてできません。
指定校推薦とは異なり、公募制推薦の場合は、全国どの高校からでも出願することができます。また、公募制推薦は、私立大学のみならず、8割近くの国公立大学が実施していることが大きな特徴です。出願にあたっては、学業成績だけでなく、スポーツや部活動、文化活動などの推薦基準を満たした上で、学校長からの推薦が必要です。
試験では小論文や面接などが課され、その結果で合否が決定されます。しかし、各高校で推薦が受けられる人数はきわめて少なく、また倍率は高くはならないものの合格が保障されるわけではないので、並行して一般選抜の準備もしておかなければなりません。また、共通テストを課す大学も多いので、注意が必要です。
入試改革により、一般選抜においても英語4技能の資格試験利用型の方式が増えてきています。英語資格試験で一定のスコアを取得している場合のみ、受験(出願)することが可能になるシステムです。総合型・学校推薦型選抜に向けて英語の資格試験を受験している場合、そのままその資格を活用することができる入試であると言えます。
例 上智大学TEAP利用選抜
TEAPのスコア+当日の試験で判定
※出願の際に、一定のTEAPのスコアが必要
旧来からの3科目方式(文系大学の場合は英語・国語+社会or数学)はもちろんのこと、ここ数年でさらに新しい方式が生まれてきています。とくに1~2科目受験方式は英語が重要となる点で、総合型・学校推薦型選抜とも併願しやすい入試です。また、私立大学の約90%では共通テスト利用選抜を導入しており、私立大学の場合は3教科で受験できることがほとんどです。
例 同志社大学文学部英文学科(A方式)
①共通テスト(英語のみ200点に圧縮)
②口頭試問(日本語・英語)
国公立大学の一般選抜では、共通テストと2次試験の受験が必要です。トフルゼミナールからも、早期から養った高い英語力を生かして、国公立大学を目指す生徒さんもいます。科目数・方式は大学によりさまざまです。
例 国際教養大学C日程
共通テスト・2次試験とも英語のみ
例 東京外国語大学
前期の配点950点のうち450点が英語