文部科学省「学生支援GP※」に採択された「卒業生活用によるキャリアの早期意識化と基礎学力強化による就職支援プログラム」(2009-2011年度)の活動の一環として、人間科学科1年生の2名が活動を開始させました。
主な活動は読書会の開催でしたが、文芸誌も発行し、かえで祭などで配布しました。活動場所はスタディカフェ(現:学習サポートセンター)が中心でした。
※GPとはGood Practiceの略。文部科学省が当時すすめていた大学教育改革施策の一つです。
取り上げた本は東野圭吾氏の『容疑者Xの献身』(文芸春秋, 2005年8月)、参加者は教職員を含め8名でした。
その後読書会は定期的に開催し、他に、桜庭和樹『私の男』や池上彰『伝える力』、村上春樹『ノルウェイの森』なども取り上げました。
WELLのもう一つの前身団体です。ブッククラブがスタディカフェを中心としたGPでの活動だったことから、図書館を中心に読書会以外の活動もしたいと考え、活動してくれる図書館サポーターを募集して、応募してくれた5名の学生で活動を開始しました。
早速10月には図書館舞台裏見学ツアー(バックヤード見学、簡単な作業体験)、11月には紀伊國屋書店ららぽーと店での選書ツアーを実施しました。
ブッククラブ第8回読書会としてビブリオバトルを初開催しました。
エントリーしたのは6名。その中から人間科学科2年生が紹介した石井光太著『レンタル・チャイルド』(新潮社, 2010.5)が初のチャンプ本となりました。
図書館新入生オリエンテーションでブッククラブおよび図書館サポーター所属の4名が図書館活用法を初披露しました。
新入生からは「先輩方の活用法を教えていただき、とても勉強になりました」「先輩からのアドバイスが聞けたのが良かった」という声が多く寄せられ大好評でした。
この企画は先輩スピーチとしてその後代々受け継がれています。
(※写真は2022年度実施時のものです)
1・2 年生を対象に、ブッククラブの学生2名が講師となってレポート作成の初歩を教える「これでばっちり!先輩が教えるレポート講座」を初開催しました。
参加者はそれまでのイベントで最多の30名となりました。
この企画はこの後ほぼ毎年開催され、 WELL恒例イベントとなりました。
(※写真は2018年実施時のものです)
ブッククラブが学長賞を受賞しました 。
創設以来、英和生の読書活動推進をミッションとし、読書会、ビブリオバトル等の様々な活動を自ら企画実施し、英和に読書の文化を広めることに貢献したことが認められました。
※学長賞は、学生の課外活動の奨励と向上を目的に1995年に設けられ、課外活動(学生自治会、クラブ活動、ボランティアなど)において特に優秀な成果をあげた個人または団体に贈られるものです。入学式および卒業式にて、学長より表彰されます。
図書館サポーター企画として、本のリユース(教職員、学部生から不要になった本を集め、5号館に本を並べて希望者に無償譲渡する)を実施しました。
お昼休みに3日間実施して、120名に241冊を譲渡することができました。
ブッククラブ・図書館サポーターの6名と職員2名で紀伊國屋書店そごう横浜店&フェリス女学院大学緑園図書館見学へ行ってきました。
この企画は後にWELLの「夏の遠足」として恒例イベント化し、国立国会図書館、国際子ども図書館、多摩美術大学図書館、日本近代文学館、印刷博物館など、様々なところへ見学に行きました。
(※写真は2018 年に印刷博物館で活版印刷体験をした時のものです)
ブッククラブと図書館サポーターが合体してWELL となりました。WELLは” We Love Library ”の略で、 Weには” Women Eiwa ”の意味も込められています。
半年ほど前から名称の検討をはじめ、名称案には他に「ELiCA(エリカ)= Eiwa Library Christianity Assistant」「E10 = Eiwa 図(10)書館」というものもありましたが、直前のミーティングにおいて満場一致で「WELL」に決定しました。
大学PBL型教育支援の一環として「英和生の目線から魅力ある図書館をデザインする」をテーマに、「みんなの図書館」プロジェクトに取り組みました。
期間は2015年11月~ 2016年2月まで、英和生11名(うちWELLメンバー7名)と図書館職員が協働して、他図書館を見学したり、図書館有識者による講演会を開催したりして、知見を共有した後、 4 チームに分かれてそれぞれの図書館リデザイン案を作成しました。
見事優勝したのはチーム名「THE ELIY」の「図書館改造計画(目的ごとにフロアが分かれたデパートのような図書館」でした。
本を複数冊まとめてパッケージングし、袋ごと貸し出す企画です。借りる人は中に何が入っているかは分からないので、表にあるヒントやキャッチフレーズだけを頼りに借りていきます。
この企画もこの後「WELLのHappy Bag」として恒例イベント化しており、最近では「図書館おみくじ」も入れて好評を得ています。
2017 年度のかえで祭において、忽然と姿を消した図書館マスコットの“しおりちゃん”を、謎解きをしながら探すというイベントを開催しました。
謎解きは簡単なものから難しいものまで用意し、見事しおりちゃんを探しあてた人には賞品も用意。多くの方にご参加いただきました。
2016年に高大連携協定を締結した横須賀学院高校から1・2年生の図書委員6名を本学図書館にお迎えして、WELLとの交流会を開催しました。
館内見学、貴重書をいくつかご紹介した後、図書委員の皆さんにお持ちいただいた手作りの「作者カルタ」に挑戦。最初はお互い少し緊張していましたが、このゲームで一気に打ち解けて、その後のブックトーク、座談会を楽しみました。
横須賀学院高校の方々とは2021年2月にも交流会を開催しました。コロナ禍のためオンラインでの開催となりましたが、Zoom中継での館内ツアー、ブックトーク、質問コーナーなど、オンラインならではのチャット機能も使いながら交流を楽しみました。
2020年に高大連携協定を締結した横浜女学院図書委員の方々とオンライン交流会を開催しました。
前年の8月から打ち合わせを重ね、準備を進めた「本のタイトル当てクイズ」や「ビブリオバトル」を楽しみました。「本のタイトル当てクイズ」は、横浜女学院図書委員からの提案で、タイトルの一部を隠した状態で、順に出される3つのヒントから当てるというものですが、参加者全員がひらめきと推理力を遺憾なく発揮し、大いに盛り上がりました。
夏の遠足で紀伊國屋書店・新宿本店に伺い選書した本を中心に、WELLがおすすめする本約30点を選定して、同店3階アカデミックラウンジに展示していただきました。
おすすめ本に添付するPOPも自分たちで作成しました。
2024年度にも同様の展示を実施しました。
WELLとしての活動をスタートさせてから10周年を迎えました。
この節目を記念して発行した『図書館だより』「WELL10周年記念特集号」(2022.4.28)には、かつてWELLメンバーとして活躍した卒業生からお祝いのメッセージが寄せられました。
2024年12月8日(日)に神奈川県立図書館で開催された「子ども読書活動推進フォーラム」で、4年生のメンバー3名がWELLの活動事例発表を行いました。
同フォーラムは子どもの読書活動の普及・啓発を目的として、平成16年度より開催されているものです。
数か月前から準備を重ね、当日はWELLの成り立ちから、WELLとして取り組んだ様々な活動について、スライドを使って紹介しました。発表の終わりには来場者の皆さまからあたたかい拍手をいただき、無事に発表を終えることができました。
2021年に高大連携協定を締結した捜真女学校図書委員の方々を本学図書館にお招きして、交流会を開催しました。
中学部・高等学部の図書委員12名がお越しくださり、WELLメンバーが図書館内をご案内した後、スライドを用いてお互いの活動内容を発表し合いました。自分たちの活動に生かしていきたい点を発見したり、刺激を与えあったりすることができる、有意義な時間になりました。学食体験として一緒にランチをする頃にはすっかり打ち解けた様子で、その後2グループに分かれて行われたブックトークも大いに盛り上がりました。
高大連携協定校の田園調布雙葉中学校高等学校から図書係3名が本学図書館を見学にいらっしゃり、館内見学と情報交換を行いました。
館内見学の場にはWELLメンバーも参加し、すべてのフロアを1時間半かけてゆっくり回りました。たくさんの本を手に取っていただきながら、興味がある分野や作家、昔読んだことがある本についてなど、多くの話題で盛り上がりました。
WELLが学長賞を受賞し、2024年度卒業式にて表彰されました。
■日頃から本学における読書活動推進に取り組み、図書館活動にも大いに貢献していること
■神奈川県立図書館で開催された「子ども読書活動推進フォーラム」において、WELLが取り組んできた様々な読書推進活動について事例発表を行うといった学外活動にも積極的に挑戦したこと
■高大連携協定校図書委員との交流や紀伊國屋書店新宿本店での展示などにより、大学広報にも大いに貢献したこと
が、優れた成果として認められました。
■5 号館出張図書館「WELL Café」
■教員インタビュー(村上陽一郎先生、岡本浩一先生、渡辺和子先生ほか)
■入学前教育スクーリング時のファシリテーター
■オープンキャンパス時の図書館ガイド
■本の修復ワークショップ
■選書ツアー本展示
■館内のクリスマス飾り付け
・・・など