第3回 授業の「誉め言葉」とは何だろう?

春爛漫、いよいよ新学期のスタートです。感染症は未だに収束を見ていませんが、ワクチン接種なども進んできたことから、本年度は対面を基本として授業を行うこととしています。

 さて、学生の皆さんは「履修して良かった」と思える授業に出会えたとき、その授業をどのように褒めるでしょうか? 分かりやすかった、ためになった、面白かった、視野が広がった・・などと、色々とありますね。このときに使う「誉め言葉」を内省的に考えることで、皆さんが潜在的に学修したいと思っていることが、自ずと明確に意識できるようになってくるはずです。また、この顕在化のプロセスを経ることにより、次の高みを目指すための道筋が開けてくることになるでしょう。ちなみに、私(東海林)は、「刺激的だった」と言われることを目指して授業をやっています!

 大学の授業で修得できる「知」には、色々な種類があります。知識や情報を覚えることが中心の「形式知」、考え方やモノの見方といった知恵を修得できる「暗黙知」、実際に行動をしてみて初めてわかる「実践知」などです。皆さんは、授業で何を吸収できたときに、この授業を履修して良かったと思うでしょうか。教員は、適切な言葉で褒められる授業になるように努力をしています。学生の皆さんは、適切な言葉で褒めることにより、大学で学ぶことの意味を自問自答しながら学修を進めるようにしてみてください。

 最後に一言。学生の皆さんにとってより良い刺激的な授業が多くなる環境づくりをするために、東洋大学では、大人数授業の縮減を始めることにしました。

\この記事を書いた人/

副学長 東海林克彦

公開日:2022年4月1日