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理工学研究科開催 2023年度「オープン・イノベーションを実現するPBL教育」

2023 年度「オープン・イノベーションを実現するPBL教育」

PBL とは、Project Based Learning もしくは Problem Based Learning を指し、プロジェクト型学習もしくは課題解決型学習のことです。企業に出向き、会社の目標や課題を聞き、プロジェクトメンバーで議論。課題設定から解決案提案を実施。企業は、その提案を試験的に実施し、メンバーにフィードバックします。メンバーは、「社会人力(問題発見能力・問題解決能力・実践力・創造力・コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力)」を身につけ、企業は問題解決のきっかけを目指す取り組みです。2023 年度は岐阜県土岐市にある老舗企業株式会社カネコ小兵製陶所にご協力をいただき、下記のプロジェクトを実施しました。

◆ガイダンス

2023 年 11 月 9 日に、事業ガイダンスをオンラインにて実施しました。自己紹介、PBL の説明及びスケジュール、学外実習での社会的マナー、事前学習の説明、企業訪問の案内等を行いました。ガイダンス前に、実習企業と事前打ち合わせを行い、改めて PBL の説明、企業課題などのヒヤリング等を行いました。事前学習について議論を行い、「まずは訪問する会社を知らなければならない」、「会社のことだけでなく、地域や業界のことについても調べよう」という意見があり、事前に実習企業から学生達へ課題が出ていたので、それらについて話し合いました。

◆事前調査

2023 年 11 月 16 日に、ガイダンスから企業訪問までの間に行う内容について議論を進めました。最初に、発表までの進め方(方針)を話し合い、各自調査を実施していたため、達成までのプロセスを明確にしました。また、参加学生は計画的に準備ができており、相手と自分を知り、双方で良い関係をつくろうと努力していたため、議論はスムーズに行えました。一方で、発表スライドの最後のとりまとめだけがうまくいかず、企業訪問当日の集合時間前まで作成していましたが、訪問までには完成しました。

◆企業訪問

11 月 24 日(金) に、カネコ小兵製陶所を訪問しました。自己紹介、カネコ小兵製陶所の食器を使用している店へ訪問し、事前調査の発表会、伊藤専務の総評と、会社説明/これまでの取組みと 4 代目として考えていること(学生達と双方向のコミュニケーション)/工場見学を実施しました。終了後、場所を移して、美濃焼の食器を取り扱う店にて、伊藤氏を囲みグループディスカッションを実施しました。

11 月 25 日(土) 課題設定、プレゼン日程の決定等を行い、夕方に解散しました。課題設定については、伊藤専務含めて方向性は決まりましたが、詳細については再度学生達で話し合い決めることとなりました。

学生達がしっかり事前調査を行っていたこと、それぞれのプレゼンから熱意が伝わったことで、伊藤専務にスイッチが入り、当初予定されていなかった 4 代目としての成長戦略(人生の目標)についても聞くことができました。設定する課題及びその解決策の策定においても、成長戦略に繋がるか否かを判断基準等することができ、非常に有意義な企業訪問となりました。

◆最終プレゼンテーション準備

企業訪問から最終プレゼンテーションまでは、SNS、オンライン討議、リアルミーティング等を通じて、カリキュラムを進めることとなりました。

◆最終プレゼンテーション

12 月 22 日(金)に、オンラインにて、最終プレゼンテーションを実施しました。

【実習企業の感想】

学生たちがとてもやる気に満ちており、自分の成果と誰かの役に立ちたいと思う気持ちの両方を感じ取ることができました。専門分野に留まらない自分たちの等身大の感想や、ハッと気づいた瞬間など見聞きしてとても刺激になりました。参加した企業としても、壁打ちのような場であり、大学生世代の考え方や嗜好を聞ける場であり、大変有意義な時間になりました。

【参加学生の感想】(一部抜粋)