システム情報コース

コース長挨拶 大塚佳臣教授 博士(工学)

システム情報コースへようこそ

システム情報コースでは、AI・ビックデータの活用によって、経済発展と社会的課題の解決を両立し、人間中心の社会(Society 5.0)を実現するシステムを開発できる能力ならびにデータサイエンスを経営・ビジネス・地方創生に展開し、SDGs(持続可能な開発目標)の実現に貢献できる能力を有することを目標にしてします。情報に関する広範囲の資格、高校教員免許「情報」、情報処理技術者試験(基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、ネットワークスペシャリスト試験、情報処理安全確保支援士試験等)、簿記検定等の取得が可能です。

システム情報コースでは、ICTの利活用を人まかせにせず、自ら先導していく能力を育てます。システムの基本からプログラミング、AI(人工知能)、セキュリティなど、ICTの理論と実践を深く習得します。さらに、ICTを応用する企業や社会の経営やグリーン化、データを活用した活用した消費者の商品・サービスへの選好や選択も学びます。ICTシステムを開発するスキルと管理するスキルを持ち、組織のマネジメント能力とデータを活用して人に訴求するマーケティング能力を武器に、ビジネスで第一に必要とされる人財を育成する文理融合コースです。
システム情報コースでは、ICTをフルに利活用していくために、理論と実践の両面から、専門的に学修します。ICTを提供する立場とICTを利用する立場、双方の能力を持ち合わせることは、あらゆる分野で求められています。

都心キャンパスにはない自然豊かな広々としたキャンパスと歴史的町並みの中心市街地も大きな魅力です。地域住民や事業者との連携もさまざまに行われています。川越で学ぶことが総合情報学部の大きな特徴と言えます。

AI・システム開発系とデータサイエンス系の2系統で教育を実施

① AI・システム開発系

AI (人工知能)、IoT、クラウド、セキュリティ、ソフトウェア等の領域で開発・管理・運営ができる能力を養成します。

② データサイエンス系

データサイエンスの文理横断カリキュラムにより、マネジメント、経営、製品・サービス企画等の分野で、データの収集・加工・分析・活用、問題解決の能力を養成します。

AIを中心とした情報の専門家を目指す人のために

AIを利用したソフトウェアの開発能力と、システムの開発能力と管理能力を高めてもらいます。

「入門プログラミング」「プログラミング技法I・II」を修得して、「ソフトウェア工学I・II」でさらに拡張させる科目の流れを用意しています。Java言語を鍛錬することによって、Webサービスのソフトウェア開発に直結しますし、新たな言語を学習するためにも早道となります。AIの利活用のために「AI基礎・理論・応用」も学習します。プロジェクト管理の知識も整えて、ソフトウェアを開発する能力をマスターできます。

システムを構成するサブシステムとアーキテクチャ、コンピュータやスマートフォン、インタフェースや通信ネットワークなど、ソフトとハードの専門知識を得ながら、システムを実装する経験の範囲を拡げていきます。関連するアルゴリズムやデータベースなどの知識、リスク管理や情報セキュリティも重要です。AIを中心としたICT全体を視野に入れて、クラウド時代におけるシステムを開発する能力と、管理する能力をマスターしてください。

データサイエンスを中心とした情報の専門家を目指す人のために

組織、経営・財務のマネジメント能力と、製品・サービスの企画能力を高めてもらいます。

組織活動では、さまざまな視点から観測・分析し、4つの経営資源、ヒト・モノ・カネ・情報を関連付け、内部・外部条件を押さえながら、総合的に経営判断する必要があります。組織心理、企業会計、グリーン経営、システム監査などの知識も習得し、経営のあらゆる局面でデータサイエンスの知識と技法を利活用してビジネスを改革する意義を学ぶことによって、組織、経営・財務のマネジメント能力をマスターしていきます。

顧客が求める価値とは何なのか。必ずしも人間は明示してくれませんし、その時点の感情や取りまく環境によっても変化します。顧客に価値を届けるサービスの仕組みやステークホルダも、ICTの利活用で大きく変化してきました。より良い製品・サービスを企画するためには、マークティングの知恵と実践に裏打ちされた分析力が必要です。IoTの利活用で得るビッグデータも含め、データサイエンスの知識と技法を味方につけて、製品・サービスの企画能力をマスターしてもらいます。

AIおよびデータサイエンスの知識と技法の利活用分野は、文系・理系の差異がもはやありません。システム情報コースで養成する能力をうまく組合せ、あらゆる分野で求められる、AIおよびデータサイエンスを提供する立場・AIおよびデータサイエンスを利用する立場、双方の能力を高めてください。

 

システム情報コース

システム情報コースでは、以下のカリキュラム・ポリシーに沿って教育課程を編成しています。
(1)AIやデータサイエンスを活用したシステム/サービスを「提供する側」および「利用する側」双方の能力を持ち合わせた人材を育てる教育を行います。
(2)AIやデータサイエンスを活用したシステム/サービスを「提供する側」の視点から、システム・ソフトウェア開発能力やシステム管理・運営能力を養う教育を行います。
(3)AIやデータサイエンスを活用したシステム/サービスを「利用する側」の視点から、組織マネジメント能力、経営・財務マネジメント能力、製品・サービス企画能力を養う教育を行います。  


※2021-2022年度入学生用のものです。

※カリキュラムは一部変更になる場合があります。

いくつかの科目の紹介

プログラミング技法Ⅱ

プログラミング技法Ⅱでは、実践的なプログラミングを学びます。ゲームからアニメーション、ビジネスアプリに至るまで幅広く実例を学び、アプリケーション開発がきちんとできるようになります。


情報セキュリティ

情報セキュリティではコンピュータ上の情報を安全に取り扱う方法を学びます。たとえば、情報を第三者から守る暗号技術や今日の電子社会でも利用されているネット上での買い物などの仕組みが理解できます。

AI応用

人工知能は、人間の持つ知能のメカニズムを解明して、コンピュータ上で類似の機能を実現しようとする学問分野です。「AI応用」では、ニューラルネットワーク、ファジィ、遺伝的アルゴリズムなどを講義します。

マーケティング論

マーケティング論では、さまざまな情報を利用したマーケティング問題解決法を学びます。たとえば、市場情報を分析して新製品を開発したり、顧客情報をもとに販売戦略を練ったり、地理情報を使って出店計画を立てたりします。