井上円了記念博物館 特集展示「紙と墨にこめたメッセージ5─井上円了の書─」

2016年度特集展示「紙と墨にこめたメッセージ5 ─井上円了の書─」

東洋大学の創立者・井上円了は、明治30年代から大正8年(1919)に亡くなるまでの間、全国各地での講演活動のあいまなどに筆をふるい、数多くの書作品を残しました。当館では、特集展示として、常設展の展示替えとあわせて、これまで4回にわたり円了の書を公開してきました。5回目となる今回の展示では、主に晩年期の作品から、当館では初公開となるものを中心に展示しています。

 作品の内容も、全国巡回講演で訪れた青森県下北郡の銅山の光景を漢詩に詠んだ「路与渓流共彎作」や、哲学堂(現在の中野区・哲学堂公園)を拠点に社会教育活動を行っていた晩年期の日常がうかがえる「暁晴歩農圃心覚清新」など、円了の活動や感性を知るうえで興味深いものばかりです。なかでも、現在、東洋大学板倉キャンパスがある群馬県邑楽郡の「名物」を詩に盛り込んだ「邑楽名物御存じないか・・・」は、ほかにはないユニークな内容で、特に注目してほしい作品です。この機会にぜひご覧ください!


開催期間

2016年7月25日(月)~9月30日(金)


会場

東洋大学井上円了記念博物館 展示室

〒112-8606 東京都文京区白山五丁目28番20号

東洋大学白山キャンパス5号館1階

TEL.03-3945-8764(博物館直通)

*電話は担当者不在等により、つながらない場合もあります。


開館時間

月曜日~金曜日 9時30分~16時45分

土曜日 9時30分~12時45分


本展開催期間中の休館日

日曜・祝日、

8/6(土)~8/16(火)、8/20(土)、8/27(土)、

9/3(土)、9/10(土)、9/17(土)


入館料

無料

左:「暁晴歩農圃心覚清新」(大正6年) 東洋大学井上円了研究センター所蔵

中:「路与渓流共彎作」(大正7年)  東洋大学井上円了研究センター所蔵

右:「邑楽名物御存じないか・・・」(大正8年) 東洋大学附属図書館所蔵

●展示風景