井上円了記念博物館 特別展「東洋大学 男女共学への道─それは100年前に始まった─」

大正5年(1916)、東洋大学は私立大学(男子の旧制専門学校)として、日本で初めて女性の入学を許可し、男女共学化への第一歩を踏み出しました。平成28年(2016)は、その年から数えて100年の節目にあたります。本展ではこれを記念して、大学史資料をもとに、男女共学の黎明期にあたる大正時代から昭和戦前期にかけての東洋大学の歴史を検証します。

 東洋大学は、哲学者・井上円了が明治20年(1887)に創立した私立学校に起源をもち、その名を哲学館といいました。創立から10年後、現在の白山キャンパスがある小石川原町に移転し、明治36年に専門学校令にもとづく高等教育機関である哲学館大学となり、続く明治39年に東洋大学と改称しました。

 女性への門戸開放が行われたのは、東洋大学に改称してからちょうど10年目のことです。当時、文部省は男子専門学校への女性の入学を認めておらず、そのようななか、東洋大学が女子学生を受け入れ、男女共学を実現したことは、非常に画期的なできごとでした。

  本展では、東洋大学最初の女子入学者で、後に日本で初めて男子中学校の女性教師となった栗山津禰の活動について、当時のキャンパスの様子とともに紹介します。あわせて、男女共学化が推進された大正時代に東洋大学で学び、卒業後にさまざまな分野で高い評価を得た女性たちの業績にもふれます。

会期

平成28年(2016)10月15日(土)~12月17日(土)


主催

東洋大学井上円了記念博物館

東洋大学男女共学100 周年記念事業実行委員会


会場

東洋大学井上円了記念博物館 展示室

〒112-8606 東京都文京区白山五丁目28番20号

東洋大学白山キャンパス5号館1階

TEL.03-3945-8764(博物館直通)

*電話は担当者不在等により、つながらない場合もあります。


開館時間

月曜日~金曜日 9時30分~16時45分

土曜日 9時30分~12時45分


会期中の休館日

日曜日(ただし、10月23日は開館します)、11/3(木・祝)-11/7(月)、11/23(水・祝)

*詳しくは、Webページの開館カレンダー(開館状況)をご覧下さい。


入館料

無料

東洋大学の教員と女子学生 大正12年~13年頃 
東洋大学井上円了研究センター所蔵

“男女共学の自由”をうたった「東洋大学案内」(部分) 大正13年 東洋大学井上円了研究センター所蔵

紫式部学会の機関誌『むらさき』と栗山津禰の著書 
東洋大学井上円了記念博物館所蔵/個人蔵

女子国語漢文講座について記した中島徳蔵(第7代学長)の日記 昭和5年 東洋大学井上円了研究センター所蔵

栗山津禰が在学した頃の東洋大学 大正6年頃 
東洋大学井上円了研究センター所蔵

大学昇格以前の東洋大学の校舎配置図 大正末期~昭和初期頃 
東洋大学井上円了記念博物館所蔵

21588.pdf

特別展チラシ(表・裏) [PDFファイル]

*一部資料について、会期中に展示箇所の変更を行います。このため、ポスター、チラシ等に掲載された資料とは違うものが展示されている場合があります。