第1回企画展「受け継がれ広まりゆく日本の古典文学作品 ~軍記物語関係資料展~」

井上円了記念博物館 2015年度 第1回企画展

「受け継がれ広まりゆく日本の古典文学作品 ─軍記物語関係資料展─」

 日本の古典文学のなかでも、軍記物語といわれるジャンルの作品は、室町時代から現在に至るまで人気が高く、いまでも多くの写本(手で書き写した本)や版本(江戸時代に出版された印刷本)、絵巻物などが残されています。また、海外においても、『平家物語』等の作品が翻訳されており、最近ではスペインで『太平記』をもとにした小説が高い評価を受けるなど、軍記物語は時代と国を超えて広く親しまれています。

 本展では、このような状況を感じていただけるように、軍記物語に関連するさまざまな作品を展示しています。さらに今回の展示では、あえて様々な形態の本を並べてみました。現在、私たちが古典文学作品を読む際には、活字化された本で読むことが多いと思います。しかし、そのような活字本はどのようにしてできたのでしょうか? 展示品である写本・古活字版・整版や絵入り本等の色々な本をご覧いただきながら、写本から現在の活字本へと至る流れを感じていただければ幸いです。


開催期間

平成27年(2015)8月24日(月)~9月30日(水)


企画

和田琢磨(東洋大学文学部日本文学文化学科准教授)


会場

東洋大学井上円了記念博物館 展示室

〒112-8606 東京都文京区白山五丁目28番20号

東洋大学白山キャンパス5号館1階

TEL.03-3945-8764(博物館直通)

*電話は担当者不在等により、つながらない場合もあります。


開館時間

月曜日~金曜日 9時30分~16時45分

土曜日 9時30分~12時45分


休館日

日曜、祝日、その他大学の定める休業日

*詳しくは、Webページの開館カレンダー(開館状況)をご覧下さい。


入館料

無料

丹緑本『義経記』 

写本『愚管抄』(江戸時代後期写か)

岩波古典文学大系『太平記』
作成ノート

海外で出版されている『平家物語』(THE STORY OF GIO,1935)

16826.pdf

企画展チラシ(表) [PDFファイル]