第2回企画展「ヨーロッパのメルヒェン世界―グリム童話と挿絵の黄金時代―」

井上円了記念博物館 2015年度 第2回企画展

「ヨーロッパのメルヒェン世界 ―グリム童話と挿絵の黄金時代―」

 2005年にユネスコ世界記憶遺産に登録された『グリム童話』。その第1巻初版刊行200年を記念した国際シンポジウム「グリム童話200年のあゆみ―日本とドイツの架け橋として―」を、東洋大学において開催したのは2012年のことでした。このときに寄せられたご要望をもとに、今回、ヨーロッパの絵本と挿絵に関する企画展を当館で行います。

 ウォルター・クレイン(Walter Crane, 1845-1915)、アーサー・ラッカム(Arthur Rackham, 1867-1939)、エドマンド・デュラック(Edmund Dulac, 1882-1953)、カイ・ニールセン(Kay Nielsen, 1886-1957)。本展では、「挿絵の黄金時代」と呼ばれる19世紀後半から20世紀前半にかけて、ロンドンで活躍したこの4人の挿絵画家に焦点をあて、印刷技術という複製技術の進歩とともに移り変わる表現のかたちを比較しつつ、挿絵の果たす装飾と叙述という2つの役割について検証します。

 グリム童話やそのほかのメルヒェン、さらにシェイクスピアの特に『テンペスト』の挿絵を好んで描いた4人の芸術家たちの、ファンタジーとオリエンタリズムに満ちたイラストレーション約20点をどうぞお楽しみください。

会期

平成27年(2015)10月15日(木)~12月17日(木)


企画・監修

大野寿子(東洋大学文学部日本文学文化学科准教授)


会場

東洋大学井上円了記念博物館 展示室

〒112-8606 東京都文京区白山五丁目28番20号

東洋大学白山キャンパス5号館1階

TEL.03-3945-8764(博物館直通)

*電話は担当者不在等により、つながらない場合もあります。


開館時間

月曜日~金曜日 9時30分~16時45分

土曜日 9時30分~12時45分


会期中の休館日

日曜、10/30(金)~11/3(火・祝)、11/23(月・祝)

*詳しくは、Webページの開館カレンダー(開館状況)をご覧下さい。


入館料

無料

ウォルター・クレイン画
「カエルの王(子)さま」
個人蔵

アーサー・ラッカム画
「ラプンツェル」
個人蔵 

エドマンド・デュラック画
「美女と野獣」
東洋大学附属図書館所蔵

カイ・ニールセン画
「バラのつぼみ(=いばら姫)」
個人蔵

17261.pdf
17262.pdf

企画展チラシ(表) [PDFファイル]

企画展チラシ(裏) [PDFファイル]

*一部資料について、会期中に展示箇所の変更を行います。このため、ポスター、チラシ等に掲載された作品とは違う挿絵が展示されている場合があります。