教材名:銀のしょく台
内容項目:B 相互理解、寛容
ねらい:ミリエル司教の行いやジャンの気持ちについて話し合う活動を通して、自分と異なる立場を尊重するよさに気付き、相手の過ちに対し、広い心で受け止め、適切に対処しようとする心情を育てる。
展開例
●導入
「心が広い人」とは、どのような人のことか考える。
●展開前段
「銀のしょく台」の教材文を聞く。
ミリエル司教の行いについて考える。
ミリエル司教の行いの裏にある思いについて考える。
立ち尽くしていたジャンの気持ちについて考える。
●展開後段
「心が広い人」とはどのような人か、改めて考える。
●終末
今日学んだことについてまとめる。
ワンポイントアドバイス等
・本時の導入では、「心が広い人」とはどういう人なのかを考えることで価値の方向付けをする。教材を読み聞かせ「ミリエル司教は心が広い」という考えを共有する。そして、展開前段でミリエル司教の行動の理由について考える。また、立ち尽くすジャンの気持ちを考えることで、ミリエル司教の思いをジャンがどのように受け止めているのかを考える。ミリエル司教の行動の裏にある思いを考えていくことで、異なる立場の相手を受け止め、相手のことを考えた行動をすることが「心の広さ」につながるということを考えさせたい。
・ミリエル司教の行為は、理解しがたいという気持ちを共有する。そして、ミリエル司教がジャンに伝えたかったことを考えることで行いの裏にある「広い心」とはどういう心情なのか考えが深まっていくようにしたい。
・板書では、ミリエル司教とジャンの挿絵を左右に配置することで、互いの気持ちのやりとりを見えやすいようにしている。また、導入と展開後段において「心が広い人とは?」という発問をする際に、考えの変容が分かりやすいように、黒板左側に児童の答えを書くようにしている。