教材名:教えて! なんでもそうだん室
内容項目:C 勤労、公共の精神
ねらい:働くことの大切さを理解し、進んでみんなのために働こうとする態度を育てる。
展開例
●発問1
読んだ人がどのように感じる回答を書くとよいでしょう。
●発問2
あなただったら、プールの周りの草取りをしますか。 ≪心のものさしの活用≫
それぞれの理由を明確にする
●発問3
「プールの周りの草取りをする」と考えている人たちが読んでよかったと思える回答には、どのようなことを書くとよいでしょう。
●発問4(中心発問)
「プールの周りの草取りをしたくない」と考えている人たちが読んでよかった、次は頑張ろうと思える回答には、どのようなことを書くとよいでしょう。
●発問5
実際に質問への回答を書きましょう。
ワンポイントアドバイス等
教科書の最終ページに載っている「考えるためのツール」の一つ「心のものさし」を活用した板書例である。また、新聞とは誰もが読む可能性があり、書き手が伝えたい(考えてもらいたい)ことがあるという特徴を捉えた展開例でもある。
新聞は多くの人が目にするものであるため、どの立場の人が読んでも伝わるようにしたいということを発問1でおさえる。そして、プールの周りの草取りを「したい人」、「したくない人」のどちらの立場の人にとっても読んでよかったと思える回答を考えることで、ねらいとする道徳的価値の理解へとせまる。そのために、「心のものさし」を活用し、どちらの立場にも共感させ、どちらの立場に対しての回答を考えているかがわかりやすいように板書を計画した。
発問1では、質問への回答で伝えたい(考えてもらいたい)ことについてもおさえたい。読んだ人がよかったと思えるだけでなく、次は草取りをもっと頑張ってみようかなと思えることをコンセプトとして回答の内容を考えるようにしていくことが、ねらいにせまることにつながる。よって、ねらいとする道徳的価値へと方向づけるような導入をすることも効果的に発問1へとつなげることができる。
発問4では、さまざまな意見が出てくることが想定されるが、板書例では「相手を認めること」「体調を気遣うこと」「働くことのよさ」の3つに分けて整理している。ねらいにせまるために、話し合いの主な内容は徐々に「働くことのよさ」に焦点を絞っていくようにする。
本展開例での発問5は、どの立場の人が読んでも「納得!」「よかった!」「次は頑張ろう!」と思えるような回答を書くことになり、3年生の児童にとっては難しい部分もある。児童の実態に合わせて、一部分の内容に限定したり、飛ばして終末へ進んだりしてもよい。