教材名:さかあがりできたよ
内容項目:A 希望と勇気、努力と強い意志
ねらい:自分でやるべきことを最後までやり遂げようとする態度を育てる。
教材の活用方法
1学期に頑張ってきたことを振り返り、自分見つめの時間とした。また導入では、5月の「じぶんで オッケー」で立てた目標を振り返る時間を設定した。自分事にして考えることについては、今回は「続ける」難しさに焦点化して学びを進めていくことで、2学期の学びにつなげていくことができる。また、夏休みに入る直前ということもあり、自分のできるようになったことも実感しつつ、長い休みの間にまた自分で目標を見つけ頑張っていく気持ちを持てればと学習を進めた。
「じぶんで オッケー」の振り返りを入れることで道徳の学びの連続性を感じることもできたように思う。今回は「勇気」が1つのキーワードであるが、これまでの学びからしっかり考えることを子供たちが見つけることができた時間となった。
展開例
●導入
1学期にあなたが頑張ったことは? それはなぜ頑張れたの?
「じぶんで オッケー」で立てた目標はどう? 達成できた?
*しっかり自分見つめを行い、できたこと、成長したことを感じつつ、課題にも目を向けられた。どちらかだけを考えるのではなく、成果も課題も同時に考えることが今後に繋がる。
「範読」では記号をつけながら読む。
◎ =同じ気持ち(共感)
〇 =いいなぁ。すてきだなぁ。
△ =あかんやん。だめやん。
□ =わからないな。どうして?
「◎」と「△」は客観的視点。「〇」と「□」は主観的視点。これらを働かせながらお話を読む。
●展開
このお話のどんなところが気になった? 心に残った?
→努力していてすごい!!
→強い気持ちをもっている!!
*自然と努力と強い意志に対する発言が出てきた。これは自分と比べた結果でもあると思う。自分自身のことを振り返ったことで、自然と「わたし」と「自分」を比較していた。
「続ける」ために必要なことはなんだろう。(板書のマップ図のところ)
→好きという気持ち。
→自分からやってみる。
→あきらめない心。
→続けていたら少しの勇気でいいけど、一回やめると勇気はいっぱいいる。
*子供たちなりに続けるには「意志」が必要だとわかっている。
●終末
ふりかえりを書く
〇何かをできるようにするために、これからあなたが大切にしようとする心は?
この授業を通して
今回は「自分見つめ」をテーマにふりかえりをしっかりしてから始めた。すると内容理解がスムーズだった。また、教材どうしを関連付けることで、前に考えたことを想起しながら自分の考えを深めていた。年間計画の中で、子供のタイミングで教材選択をすることもあるが、このようにユニットを組んでおくことで学びの実感が生まれ、日常生活との乖離も防げると思う。