教材名:かぼちゃのつる
内容項目:A 節度、節制
ねらい:周囲の人と自分のことを考え、わがままをしないで生活しようとする心情を育てる。
展開例
●発問1
かぼちゃは、どうしてつるをぐんぐん伸ばしたいのですか。
●発問2
みんなに注意されたかぼちゃは、どう思ったでしょう。
●発問3
トラックのタイヤにつるを切られ、泣いてしまったかぼちゃは、どんなことを思ったでしょう。
●発問4(中心発問)
この後、かぼちゃは自分の畑でつるを伸ばします。この時、かぼちゃはどんなことを考えているでしょう。
ワンポイントアドバイス等
教科書の最終ページに載っている「考えるためのツール」の一つ「心の地図」をコンセプトとした板書例である。「つるをぐんぐん伸ばしたい」というテーマを基に、かぼちゃの心情を関係付けたり、構造化したりする。構造化する箇所は3か所程度を想定すると板書しやすい。板書例では「願い」「わがまま」「みんなのことを考えて」の3つで構造化している。また、教科書の挿し絵と同じように左側がかぼちゃの畑、右側がスイカの畑、間に道が通っているといった位置関係も板書に表している。
発問1では、主に「願い」の部分の発言が多くなる。一部、「わがまま」の方に入るような「スイカ畑まで伸ばして困らせたい。」等の意見も出ると想定される。発問2では「わがまま」の部分の意見を明確にしながらスイカ畑の方へつるを進めていく。
発問3は本教材でよく中心発問になる場面である。しかし、この場面では、児童がかぼちゃの「悲痛」、「後悔」、「反省」、場合によっては「トラックへの憎しみ」等の様々な感情に共感できるため、ねらいとする道徳的価値の理解へと指導者がファシリテートすることが難しい場合がある。よって、本展開例では、発問4を設定し中心発問とすることで、ねらいへとせまりやすくし、板書はかぼちゃの畑側にわかりやすく示している。