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大きな絵はがき(小学4年)

教材名:大きな絵はがき

内容項目:B 友情、信頼

ねらい:児童の成長にとって、友達関係は最も重要な人間関係の一つであり、友達関係の状況が学校生活の充実に深く関わってくる。よりよい友達関係を築くには、互いを認め合い、学習活動や生活の様々な場面を通して理解し合い、協力し、助け合い、信頼感や友情を育んでいくことが大切である。

中学年の発達の段階においては、気の合う友達同士で仲間を作って自分たちの世界を確保し、楽しもうとする傾向が見られてくる。しかし、友達関係を崩したくないという思いから、本当の気持ちを相手に伝えることができないという悩みを抱えることも多い。時には相手を傷つけてしまったらと不安を感じるかもしれないが、その不安を超えられるのは信頼である。信頼できるからこそ、相手のことを思い、伝えたいことも伝えることができる。

指導に当たっては、「友情、信頼」について多面的に考えられるようにし、友達と互いに理解し、信頼し、助け合っていこうとする態度を養うことが大切である。

展開例

●導入

●展開前段

●展開後段

●終末

ワンポイントアドバイス等

・展開前段で、広子が迷う場面について自分なりの解決方法とその理由を考えさせる場を設定した。「料金不足を伝えるべき」と「料金不足を伝えないべき」の各立場から児童に理由を述べさせて、どちらの立場も友達を思う気持ちがあることを引き出すようにし、その後の展開につなげていくことで児童の頭が働き、多様な考えを共有することができた。また、展開前段で「本当のことを伝えないという選択は間違いですか」と投げかけることで、 伝えないという行動は決して間違いではなく相手を思って行動することが大切であることに気付かせたい。

・展開後段では、アンケートで考えたいろいろな友達関係について改めて考える場面を設けた。ここでは、事前アンケートの結果や日常生活の中での児童の困り感から場面を設定することで児童が自分事として考えられるように工夫した。それにより教材を通して友達と話し合ってみて、より考えを強められたところや考えが変わったところに気付かせたい。