どんぐり(小学1年)
教材名:どんぐり
内容項目:A 正直、誠実
ねらい:うそでごまかしてしまう主人公の姿を通して、自分の過ちを正直に言う難しさや、うそやごまかしをしないで明るい心でいることが大切だということに気付き、これからの自分の生活では、うそでごまかさず、素直に伸び伸びと明るい心で生活していこうとする心情を養う。
展開例
●導入
「うそはいけない、でもついてしまうことがあるよ・・・」という人間の弱さと児童の経験を共有し、児童と一緒に本時で考えるテーマを決める。
●展開前段
主人公ようすけの姿を通して、ようすけの行動や想いに共感しながら、うそをついてしまった時にはどんな気持ちになるか考え、正直に言うことの難しさを理解する。
●展開後段
ようすけはどうすればよかったか考える中で、正直でいることのよさについての理解を深める。そこから正直に言った時の心の色を考え、うそをついてしまった時と比べる。
●終末
本時で考えたこと、わかったこと、今までの自分の姿から、これから「どんな自分になりたいか」自分の生き方に繋がるような振り返りを行う。
ワンポイントアドバイス等
・子どもたちと一緒に授業を創ることを大切にしています。ねらいはしっかり頭の中に入れて、そこからはブレないように、問い返し揺さぶりの発問で道徳的価値についての理解を深めていきます。
・板書は、教材文の大事なキーワードが視覚的にわかるようにしています。また、子どもたちの思考の流れに沿って書くことを意識しています。
・子どもたちが今の自分と向き合い、自分の考えをありのままに伝える一つのステップとして、ワークシートの工夫や交流の工夫など、いろいろな方法を試してきました。ワークシートの中でよく使った思考ツールは、表情マークです。マークの中に、どんな表情なのかを書き込みます。今回は「正直に言った時の心の色」をハートマークに塗り、正直に言った時の心の変化についても考えました。子どもたち一人一人に違いが生まれ、その違いが一人一人の価値への理解や思い、友達の考えへの興味に繋がります。表現することで価値理解、自己理解に繋がるそんな姿を目指しています。ワークシートに書いたものを交流することで、違いを大切にする支持的風土も大切にしています。