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お母さん、お願いね(小学6年)

教材名:お母さん、お願いね

主題名:自分の生活を見直して

内容項目:A 節度、節制

ねらい:自立を意識して自分の生活を見直し、節度を守り、節制を心がける態度を育てる。

教材の概要

母親に甘えていた「わたし」ある出来事をきっかけに自分の生活を見つめ直す話。「わたし」はとなり町にある博物館へ出かけることとなり明日の朝起こしてもらえるように母親に頼む。しかし母親は高熱を出したため、「わたし」のことを起こすことができない。母親が高熱を出したことを知らなかった「わたし」は、はじめ起こしてくれなかったことに怒るが母親の事情について父親から聞かされ反省する。そのことをきっかけにこれまでの自分の生活を思い返し変わらなくてはいけないと決心する。

本授業の展開(学習活動と主な発問等  指導の手立て ◇板書の工夫)

【1】自立という言葉から自分自身の生活を振り返らせ人をあてにしてしまっている経験などについて話し合う。

○自立するということを意識させた上で自分自身の生活を振り返らせ自立できていると思うかどうかを考えさせる。

Q1 自立という言葉からどんなことを思い浮かべますか。

◇自分は自立できているか自立できていなかを自分自身で判断させ視覚的に分かるようにネーム磁石を貼る。

○話し合ったことを生かして本時のめあてを意識できるようにする。


【めあて】自立した自分になるにはどんなことが必要なのだろうか。


【2】教材「お母さんお願いね」を読んで話し合う。

Q2 朝起こしてもらえなかったとき「わたし」はどんな気持ちだったでしょうか。

○楽しみにしていたお出かけに遅れてしまうことになった「わたし」の気持ちを自分事として捉えさせるようにする。

Q3 父の言葉にはっとしたとき「わたし」はどんなことを思ったでしょうか。

○自分の発言が自分勝手であったことに気付いた「わたし」の気持ちを考えられるようにする。

Q4 「今日から自分は変わらなくてはいけない。」という言葉は「わたし」のどのような気持ちを表しているでしょうか。

◇場面絵を板書することで「変わらなくてはいけない」という思いの強さを視覚的にも気付けるようにする。


【3】自分の生活を振り返りこれからはどのような自分でありたいと思うか考える。

○自分自身の日々の生活を見つめ直すことで自分の生活で改めたいことを具体的に考えられるようにする。


【4】教師の説話を聞く。

○節度を守ることの大切さに気付くきっかけとなった教師の失敗談について話す。

教材を生かすポイント

高学年になると基本的な生活習慣が身についてくる児童が多いが甘えやわがままから自分でできることでも人に頼ってしまったり自分のやりたいことを優先することで生活習慣がおろそかになったりする児童も少なくない。自分自身の日々の生活を振り返らせた上で教材に入ることで、「わたし」と自分自身を重ね合わせて考えられるようにすることが重要である。