法定研修とは、介護事業所の運営基準に従い、各介護サービス種別ごとに定められた研修を指しており、介護事業者は、この研修を従業員に受講させる義務があります。
法定研修は、介護人材の育成やサービス品質の向上を目的とするものです。さらに、介護事業所が法令に従い、安全・安心なサービスを提供するための基盤となるものです。
介護サービスの情報公表制度 を通じて、法定研修の実施状況は公開されます。これにより、利用者やその家族が、事業所のサービス品質や人材育成に対する取り組みを知ることができます。
医療に関する研修
介護を必要とする高齢者は、さまざまな疾患を抱えていることも多く、医学的管理や医療的ケアを必要とする利用者もいます。なかには、吸引や経管栄養など介護職員による実施が可能な医療的ケアもあります。また、爪切りや浣腸など介護職員が実施してもよいか判断に迷うものもあります。医療に関する研修を受けることで、介護職員が実施できる行為とできない行為を知り、疾患について日常生活で注意しなければならないことを習得することができます。