ハングルの発音
予備知識
音の種類
子音=発音したときに息の流れを妨げるもの。
母音=発音したときに息の流れを妨げないもの。中声。
ハングルの構成物
字母=子音や母音を表す部品。
子音の位置
初声=母音の直前にある子音。
終声=母音の直後かつ初声の直前にある子音。パッチム。
子音の種類1
平音=普通に息を出す音。
濃音=のどを緊張させてしぼり出すようにして作る音。
イメージは「ッ」が直前にある感じ。
激音=息をお腹から強く吐き出して作る音。
子音の種類2
無声音=喉が震えない子音。
日本語では、カ行、サ行、タ行、パ行が該当。
有声音=喉が震える子音。
日本語では、上記4つ以外の行が該当。
子音の種類3
内破音=発音しきらない子音。
日本語では「ッ」が該当。
鼻音=鼻を抜ける子音。
日本語では「ン」が該当。
流音=上記以外の子音。
日本語には存在しない。
母音の種類1
広母音=口を大きく開けて発する母音。
狭母音=口を横に引いて発する母音。
母音の種類2
円唇=口をすぼめて発する母音。
非円唇=口をすぼめずに発する母音。
音節(ハングル)の位置
頭音節=文頭か空白直後の音節。
造語
日語存在音(ニチゴソンザイオン)=日本語が持つ音。
非日語存在音(ヒニチゴソンザイオン)=日本語が持たない音。
中母音(チュウボイン)=広母音と狭母音の間に属す母音。
字母の詳細
初声の種類
平音
頭音節で無声音、その他の音節で有声音となりうる字母
ㄱ、カ行&ガ行
ㄷ、タ行&ダ行
ㅂ、パ行&バ行
ㅈ、チャ行&ジャ行
常に有声音となる字母
ㄴ、ナ行
ㄹ、ラ行
ㅁ、マ行
ㅇ、ア行&ヤ行&ワ行
常に無声音となる字母
ㅅ、サ行
濃音
常に無声音となる字母
ㄲ、カ行
ㄸ、タ行
ㅃ、パ行
ㅆ、サ行
ㅉ、チャ行
激音
常に無声音となる字母
ㅊ、チャ行
ㅋ、カ行
ㅌ、タ行
ㅍ、パ行
常に有声音となる字母
ㅎ、ハ行
中声の種類
広母音
非円唇
(ア)は日語存在音で、(オ)は非日語存在音である。
中母音
非円唇
(エ)1は非日語存在音で、(エ)2は日語存在音である。
1は若干広め、2は若干狭めに発音する。
狭母音
円唇
(オ)、(ウ)とも日語存在音である。
非円唇1
(ウ)は非日語存在音で、(イ)は日語存在音である。
(ウ)、(イ)とも口を横に引いて発音する。
非円唇2
(ウ+イ)
ア行
ㅢ
非日語存在音である。
非円唇1の合成音である。
終声の種類
内破音
ㄱ、ラックの「ッ」
ㄷ、リッチの「ッ」
ㅂ、ハッピーの「ッ」
鼻音
ㄴ、ハンターの「ン」
ㅁ、ハンマーの「ン」
ㅇ、ハンガーの「ン」
流音
ㄹ、舌を上に当てたまま発音する「ル」