Post date: Jul 30, 2015 9:18:25 AM
10年程前、ツバメが我が家の車庫に巣を作りました。
雛が3羽孵り、朝の4時30分きっかりに親ツバメが警戒音を鳴らすので見に行くと
ネコかカラスが近くにいるので、それを追っ払う朝が1週間強続きました。
毎早朝のおっさんパトロールのおかげで無事南方へ巣立っていきました。
近所の人には早朝に棒を持ったおっさんが猫とかカラスを追いかけてて変な光景だと思います。
特に我が家に良い事はありませんでした。
翌々年、同じ場所に別の「つがい」が欲張って違法建築のように倍以上の巣に改造、4羽雛が孵りましたが・・・
暴風雨の翌朝、どっさり巣が落ちていて、1羽はすでに絶命(久保山墓地にこっそり埋めました)2羽はネコかカラスに多分持っていかれ
1羽かろうじて息があったので鳥獣保護センターになっている野毛山動物園に運び、面倒を見てもらうようお願いしましたが、
巣立てるかどうかは保障できないと言われました。
ツバメの親って1日300回以上生き餌(飛んでいる昆虫)を雛に与えるので中々人間じゃ同じようには育てられません。
ネットで雛の育て方を探しても出来るなら生き餌を捕まえてとか書いてあるけど、無理だし仕事出来なくなるし・・・
動物園のタカの檻の中にウズラの雛みたいなのが入ってて、ツバメの雛の行く末がちょっと心配になったりもしました。
4年目はツバメの巣用に台を壁につけたらまんまとそこに巣を作って4羽巣立ちました。
それから、ツバメがやってきて雛が巣立つ年もあれば、偵察だけ来る年もありで、まぁそんなもんだろうと思って過ごしていた
2013年のある朝、巣立ち前のまるまる太った雛が3羽こつ然と姿を消してしまいました。
天敵のカラスは車庫の中まで入ってこられないはずだし、猫が飛びつける高さではないし・・・
蛇かイタチの仕業(ネットで検索)と言う説も家族会議で出ましたが、そんな生き物近所で見た事ないし・・・
で、2014年は警戒してか偵察に何回か来て素泊まりはしていきましたが巣にする事はありませんでした。
今年2015年6月また、ツバメがやってきて4羽誕生し、巣立ちも近いある朝、妻がベランダから「カラスー!」と
叫ぶので外に出ると一羽くわえて飛び去った後でした。
前回の犯人もカラスと言う事が判明しました。カラスは空中で止まっているホバリング状態ができず、羽に何かが触れるのも嫌がるため
巣の下を補強しておけば大丈夫だと思ったのですが奴らは賢く、学習もするため旨い具合にやられちゃった感じです。
(巣ももっと天井ギリギリにつくるべきでした)
慌ててホームセンターに行ってネットと麻ひもを買い巣の下や周りにバリヤーを作り、地面にカラスが降りられないよう
バラの鉢も置いたりしてたら何か前衛アートの家みたいな感じになってしまいましたが、残りの雛は無事巣立ちました。
うちの近所は電線が多いので巣立ちの練習にはぴったりの場所みたいです。
7月に入って、今年はもう来ないだろうと思っていたら別の「つがい」が玄関前の雨樋上に巣を作り始めました。
4羽産まれましたが最後に孵った一番小さな1羽が気がついたら地面で乾涸びていました。
(巣が小さいから押し出された感じ)
その後、大丈夫かなってくらいの台風も乗り越え猛暑を乗り切り 多分、今週末巣立ちます。
と、思っていたら今朝2羽になっていました。近所のももちゃんって言う猫かもしれません。
10年間ツバメの子育てを見て思うのは自然の仕組みには人間、かなわないんですね。
助けようと思っても雛を助ける事が出来なかったり、良かれと思ってした事も実はツバメには迷惑だったり・・・
最初はうちに来た雛を全部巣立たせるみたいに意気込んでたけど、
巣の大きさによって雛どうしの生存競争もあったり、育児放棄する親もいたりして思い通りに行くはずもない訳です。
今は自然に任せると言うか運というか淘汰されるなら仕方ないと言う気持ちになりました。
(カラスとか猫よけは完璧にするつもりですが・・・)
ツバメじゃなきゃ鶏でもウズラでも雀でも(うかい鳥山とか)焼き鳥うめぇーとか言って食ってる訳だし、
愛着って怖いなーって思う今日このごろです。
ちなみに、我が家にはたまに やもりも出現します。
鳴き声かわいいです。
別に田舎ではありません。横浜です。