2020年9月例会「命の洗濯」

歴舟川・ヌビナイ川・豊似川













画像はヌビナイのすがちゃん

9月19日【土曜日】 歴舟川(坂下~カムイコタン) 報告

報告ーすがちゃん

天候により姿を一変させるという歴舟川。

前日までの雨で参加辞退も考えたが、この好天の 大型連休の中札幌に留まるのはストレスになるだろうと考え、早朝に家を出る。

同じように考える人も多かったようで総勢40人の大所帯でダウンリバー出発。

一時75cm上 がり60cm下がったという水位、水量も適量な感じ。

思えば4年前

クラブへの入会を考えつ つもタイミングを逃していた中、歴舟川例会を目指しクラブに問い合わせをしたことを思い 出す。

事前の尻別川ミニ例会3沈脱で満身創痍となりながらも、水量によっては例会に参 加しても良いと伝えられた。

今回はゴージ (ゴルジュ、ドイツ語読み ?) も怖いことになって るかと思いきや、案外素直な流れが続き大所帯のツアーもつつがなく進んでいった。

昼食休憩も「もう昼飯か」と早く感じた。

但し、ウッチーさんは後から着いて「人がレス キューしてるのにもう飯食ってるのかよー」といつもの冗談ぽい口調で不満を述べていた。 聞けば、新加入のFさんが川の真ん中の倒木に引っかかったとのことだった。そのときは 「へー、それはごくろうさんでした」くらいなものだった。

大所帯かつベテランカヤッカー も多いので、私なんぞが新人さんのケアをするのはおこがましいという意識もあった。その後の行程も、「天気晴朗なれども波高し」という具合で気持ちよく進んで行く。

3年前のすがちゃん、ページトップの画像とはまるで別人
久々のダウンリバーにノリノリの板さん
素直な流れが続く快適ツアー
広い歴舟川がフネだらけになる

それで も、次々あらわれる土壁のカーブでは

初参加のときは壁に吸い寄せられそうでひやひやし たもんだと思い出していた。 すると、かなり後方で笛の音がした。振り向くと多くの人が上陸し駆け寄っていくのが見え て、ただならぬ感じがした。前を向くと、先行はまだ気がつかず進んでいくいくように見え たので、止まるよう声をあげたが気がつかないようだ。最初から持っているけど一度も吹い たことがない笛を吹かなければならなかった。それでも先行も止まったので、見える範囲で 状況を伝えようと中間点に留まっていた。なので、私はインシデントはまるで見ていない。

Fさんご本人のレポートによる。

ストレーナーの怖さはいろんな人から教えられていた。右カーブの外側(左側)に倒木があっ た。その手間(数十m?)まで、5挺ほど並んだ状態でFさんは一番左にいた。後ろから「右 寄って!右右!」という声がして、倒木の危険に気づいて必死に漕いだけれどもそのまま 突っ込んでしまった。

後方にいたI上さんがカヤックですぐさまかけつけ、降りて不安定な倒木を伝ってきてFさん を引き上げた。さらに対岸でカヤックを降り、上流まで駆け上がってから泳いで倒木まで 渡ったウッチーさんがFさんの足にひっかかっていたカヤックを外した。

その後、複数人で協力してFさんを対岸に渡し無事を確認。 カナディアンにFさんを乗せて途中の橋まで運んだり、カヤックを引いたり、先に下って車 を取りに行ったりとボランタリーなメンバーの協力で、Fさんリタイア後も、他の一行はツ アーを続行、完了することができた。

ウッチーさんが泳ぎを得意としているのは認識していたが、あんなに陸上でも速かったのか と複数の人が証言している。どうやら元アメフト部というのも本当らしい。

クラブとしては、初心者Fさんを団子状態の中に置いておいてしまったことを反省点として いる。やはり、前後サポート体制を取っておかなければということだ。さらに、初心者の例 会参加の判断条件を改めて考えることになるだろう。間口が広く、懐の深いクラブだけに悩 ましいところだ。

自分自身としては、カヤックをすばやく降りる練習をしなければ。その前に、翌日緩やかな 流れで枝に当たって沈したので、それ以前の問題かも。

レスキューした人、された人。笑顔で乾杯!

さて、気をもんだツアーリーダーO橋さんは、一息つく間もなく入念な準備をしたイクラ サーモン丼祭りを敢行。

大行列を作るメンバー達を緻密に数え上げ、現役自衛隊員のO 川さんの規律ある助力の下、見事全員に行き渡りさせた。料理長T婦人の鮭汁も合わさり、 完全な定食となった。さらには、A立さんの鳥煮込み、パムさんのすき焼など豪華な料理が 加わった。

まさにゴージャス! (ちなみにゴージ風というのが語源なので歴舟例会にぴったり)

結果的に無事に済んだ例会初日。唯一想定外だったのが、一気に美味しいものを食べてし まって、いつものような酒宴が長続きしなかったことぐらいか。

Fさんも宴会を楽しみ、後日、冷静かつ詳細なレポートを送ってきてくれているので、マナ ブでのトレーニングを積んでまた例会に参加してくれることでしょう。なにより心配なのが メンバーの高齢化なので、期待の新人であること間違いなし。

例会2日目ヌビナイ川の報告

水量はまずます、1日おいたおかげで水もキレイなヌビナイ川に41名が集結

例会2日目の報告は、悦田(えつだ)が務めさせていただきます。


思えば、2017年9月例会2日目の歴舟川の報告をさせていただきました。3年ぶりに同じ2日目の例会報告ができるとは感無量であります。

昨日のいくら丼、鮭汁は美味しかった。豪勢な食事を頂いた次の日はヌビナイ川、オリンピックは流れましたが川も流れております。一昨日の雨のおかげで水量はまずます、1日おいたおかげで水もキレイであります。

ゲストを含め41名

皆さん、ヤル気満々勇んでスタートポイントに向かったのですが、ここで事件がおきます。ヤル気満々すぎて、熊の目撃にテンションアップした数台が道に迷うという事態が起きました。本日のダウンリバーが「ただでは終わらない」と予感がはびこります。

午前10時頃スタートした人数はニュージーランドのゲストを入れて41名、ツアーリーダーによるとこんな大人数で川下りをするのは、「おそらく初めて」とのこと、サガラ先生、アユミちゃんの暖かい見送りを受けて、ワクワクの川下り開始です。

「The Hokkaido Wilds」のロバートさんご夫妻がゲスト参加
相川橋の上からお見送り

毎年この時期は水量がなくズリズリに悩まされますが、今年は適度な水量、しかも快晴ならエメラルドグリーンであろう透き通った水面を楽しみながら、皆さんカワウのようにすいすいと、時にはチンしながら下っていきます。この時期にしては意外と大きな瀬やホールが出来ており、また流木ありで緊張感のある楽しい川下りであります

沈脱祭り会場の悦田さん
沈脱祭り会場の悦田さん(その2)

沈脱祭り会場では、技術が向上したか、皆さん気持ちを引き締めていたからか、ほとんどの方が上手く切り抜けていきます。

そして、ツアーリーダーの指示、運営がよかったのか、とりを務めるHIDEさんの「早く行って!」と言う「目が笑っていない笑顔」がよかったのか、大人数にも関わらず15時前と5時間もかからず早い到着です。

とりを務めるHIDEさん

今回の例会は何かといろいろありましたが、クラブとして自己を振り返る良い機会だと思いました。今回の経験が今後も活きていくことでしょう。そんな大変な例会を盛り上げて頂いて、ツアーリーダーをはじめとして美味しい食事やモノを提供していただいた皆様方、本当にありがとうございました。

バスガイド「大橋誠子」の添乗員日記、三日目。

お久しぶりね。バスガイドの大橋誠子よ。懐かしいわね、4年ぶりかしら?

正直言うとね、私、この三日目は、添乗したくなかったのょ。

その前の二日間の添乗ですっかり疲れていて、寝てる間も左肩が痛くて痛くて・・・。

でもね、朝起きたらお天気は良いし、及川君は自衛隊体操してるし、後藤君は腰痛体操してるしで、「私、今日は帰ります」って言いづらくなっちゃったのよね。


でも、2年ぶりの豊似川は、先に言っちゃうけど、最高だったのよね (ハート)

怖い程は水が多くなく、かと言ってズリズリでもなく、しかも凄い透明度で、正に川底までスッケスケに見えちゃう程なのょ。(最近の若い子の間では、水に濁りが無い事を「スケスケ」って言うのが学校で流行ってるらしいわょ)

豊似川って、前半はポンポン落ちていく感じの川で、「ポンポーン!」とか言いながら進んで行くんだけど、やってくれたわよ、及川少佐君よね。

本日一番の落込みまで来て、さてさて良く見て考えてから行こうかしら、なんて言ってる生徒を横目に、「あら、あら、あら・・・」とか言いながら、ヒーローコースをバックドロップで降りて行くのよね。あの子は全身鍛えすぎて頭の中まで筋肉になっていると評判だけど、もしかしたらホントかもって思っちゃうわ。で、上がって来て「ホント、全然たいした事ないっすよ!」とか言ってるんだから、自衛隊ってやっぱり普通じゃないのよね。

あと、毎回添乗する度に驚くのが、吉川君親子よね。

息子のリューヘー君も異常なペースで上達するのよ。今回も結構な瀬の中でも華麗なパドリングでぐいぐい行っちゃう。キャッチがいいのでスピードもあるし、なんせバランスも良いので余裕まで出て来ちゃって、もう手が付けられないわ。で、その横で、お父さんがまるで野獣の様に、舟を回して見たりバシャバシャやるのよね。やっぱり親子ともに野獣の血が流れているとしか思えないわ。

もう手が付けられないリューヘー君
野獣の血が流れているとしか思えないお父さん

そう言えば、後藤君も相変わらず元気よね。

朝は「腰が・・・」とか、年齢相応な発言をしていたのに、舟に乗ると自分の歳を忘れちゃう悪い癖があるのよね。例の落込みなんか、勢い付けすぎて横になって落ちて来てたわよ。バッシャーーーーンって派手に水しぶきを上げて、ウヒャウヒャ笑いながら下りてくる姿を見てると、やっぱりこの子はDNAレベルで何かがおかしいわって思うのよね。

そんな事で、秋晴れの豊似川、みんなとても楽しそうだったわょ。

「三日間、お疲れちゃん」とか言いながら、天馬街道で解散になった訳だけど、私、見ちゃったの。

すすきの在住の秀美ちゃんよね。家にも帰らず毎日毎日舟に乗って遊んでる札付きのワルのあの娘。

一旦走り出して、大樹方面に向かったんだけど、急に車を止めたと思ったら、やおら地図を広げだし、そして出したわよ、そうよ「バリバリの老眼鏡」ょ。見ちゃいけないものを見た気がして、私、逃げる様にその場を立ち去ったわ。FBで、その後HOAでピザ食べてたから、無事に日高まで行けたのね。良かったわ。

という訳で、三日目は全部で生徒は11名いたはずなんだけど、残りの生徒の詳細は、もう面倒なので全部省略よ!

なによ、文句あるの!?

 

以上

生徒11人+誠子さん

PHOTO GARALLY