2020年10月

HWCC40周年記念例会報告


創立40周年記念式典

10/10【SAT】沙流川

10/11【SUN】鵡 川

10/10 北海道ウィルダネスカヌークラブ40周年記念式典/会場『HOA』/参加50名

今回の例会のメインイベントは、北海道ウィルダネスカヌークラブ創立40周年記念パーティー

いつもお世話になっている『HOA』(北海道アウトドアアドベンチャーズ)のほぼ全施設を借り切って、会員・ゲスト含め50人超の参加で熱く実現しました。

創意工夫、練りに練った企画。

パーティーのMCは、バスガイド大橋誠子さま。

これまで例会報告の中でしか相見える事ができなかった御大の登場に、会場はいやおうなしに盛り上がりました。

そして『HOA』の大ホール(体育館)を揺るがすほどの盛大な乾杯。

総料理長ガンちゃんのもと、たらふくこしらえた醤油味と味噌味の芋煮汁にみんなで舌鼓。

ノベリティーとして準備された「40周年記念タンブラー」には心のこもった栞(しおり)が添えられ全会員にもれなく配布される他、クラブのロゴをプリントした記念Tシャツも実費で配布される。この例会に向け準備に携わった会員達の熱い気持ちがあふれるほどに伝わってくる。

創立40周年を祝う沙流川の夜は賑やかに更けていきました。

会長メッセージ


川下りは、ちょっとした冒険で、危険を覚悟しながら孤独に挑戦するものかもしれません。それでも、艇を操作できる少しばかりの技術と、流れを読む感性と、焚火やキャンプを楽しむ遊び心を、クラブみんなでもつことですそ野を広げ、川下りを仲間で楽しむ場が引き継がれてきました。1980年に創設されて以来、北海道のいくつもの川で遊んだ経験の蓄積が現在のクラブ活動をささえてくれています。40年という短くないクラブの歴史を、草創期の玉田先生はじめとした先輩諸氏、現役クラブ員とで記念タンブラーでお祝いしたいと思います。


北海道ウィルダネスカヌークラブ

2020年会長 岩田 聡

実行委員会代表より


当クラブが誕生してから40年の歳月が流れました。

その記念として、当初はホテルでの記念祝賀会を予定しておりましたが、皆さんもご存知のように新型コロナウイルスの感染拡大により、密な空間となってしまうこと、また、万が一そこで発生した場合、クラスターとなり、参加された皆さんがコロナウイルスの犠牲となってしまう可能性があることから、止むを得ず中止することといたしました。

創設された玉田先生を初めとして、当クラブ設立に尽力された先輩諸氏、歴代の会長や既に退会されてしまった会員の皆さんが一堂に会し、旧知の仲で語り合い、また、現会員とも交流していただき、楽しいひと時を過ごしていければと思っておりましたが、それを実現できなかったことは、非常に残念でなりません。

いつかそう遠くない未来に、そのような機会を設けたいとの思いを胸に抱き40周年の挨拶としたいと思います。


北海道ウィルダネスカヌークラブ

創立40周年記念イベント実行委員長 曽川 広紀

10/10【SAT】晴れ/沙流川(沙流川オートキャンプ場~岩岡橋)/幌毛志57.01/参加37名/

報告者:Majオイカワ

さて、HWCC創立40周年記念ツアー、第1日は沙流川です。ワタクシ初めてなんです。「優しくね」と川に言ってもしゃあないけど、初めての川は緊張するんです。

増水期はラフトでもかなりスリリングかつエピックメイクなコースになると聞きますが、この日は全体に渇水。それでも歴舟川や豊似川に匹敵する清澄度、もう10センチ多けりゃ…などと思いつつ艇底をズリズリしながら進み、早速このコース最大の核心『三岡の瀬(落ち込み)』

三岡の瀬(瀬の中央に気になる岩)
三岡の瀬(川崎さん、お見事!)

うゎ、岩。隠れてるのもクセ強そうだ、コース取りもC1のワタクシの腕では難しい。と、あっさりポーテージ。その下の深瀞で遊べれば良いから、その辺は深く考えず。

ここ以外は何というコトなく、ズリズリ、ズリズリ。もう少し腕が上がったら、また来るか。課題はクロスでのマイクロエディキャッチ。

ワタクシがカヤックを始めたのは、新聞にシーカヤックで知床を廻る旅の紹介記事が載っていたのがキッカケで、万札握りしめパドルクラブ(当時は札大前にあった)へ行くと『いゃ~君は川だょウン』みたいな妙な説得にあっさり従ってしまい、クロスファイヤを買ったのが最初でした。

それから20年余り、良縁に恵まれ、外国に行ったり、単身赴任したりと、山あり谷ありでした。

かみさんには気遣いが足りず、今やすっかり皆さんにご無沙汰してますけど、娘ともに元気です。

重鎮の漕手が元気に活躍されているので、ワタクシも精進してフリーC1道を突き進みます。会の運営には大した貢献できませんけど、号令は時宜に合わせて発させていただきます‼️「気をつけ‼️ 敬礼!」

筆者プロフィール:Majオイカワ

クロスファイヤ、ARC、QKステルス、プロゾーン、(C1に転向)EZ、S6…ワタクシがカヤックを始めてから、次々と短く激しい艇に乗り換わりました。

今や皆さん戦艦大和みたいなのに乗るのが流行ってますが、最近オールド艇復刻の兆しが見られるように、いつかまたフリースタイルが本流になる日を心秘かに待望してます。

10/11【SUN】晴れ/鵡川(ニニウ~福山橋)/福山168.55/参加27名/

報告者:パックラフトことみ

10月例会 10/11(日) 鵡川、例会2日目の報告をさせて頂きます!

前日からHOAさんに宿泊し、40周年記念式典、大橋誠子様の登場と飲んで食べて大盛り上がり!ショップは夜遅くまで営業し、本日も朝早くから大繁盛!爆買いし本日のメインイベント、鵡川に出発です。

鵡川はアッパーをダウンリバーした経験はあるけどその下は未経験。どんなコースが聞くとみんなが言うには回送がとにかく長い!と(川じゃなく回送なのね…笑)

道の駅からスタート地点まで、さほど時間はかからなかったです。私は相乗りだった為、ボートと一緒にスタート地点で降り、みんなが来るまで待機。

あ〜熊さん出そうね〜

川綺麗だね〜

んーーいい天気!もぉみんな来るかな〜〜

30分経ったかな。もぉ来たかな〜〜

……………待ってもみんなが来ない……気がつけば11時。

あれ?もうお昼になるよ??

ボートの上に乗ってうたた寝している頃に回送組の到着です(ここまでが長かった…回送組の皆様お疲れ様でしたホント…)。

さぁ11:30やっとダウンリバー 開始です!

水量は渇水しで隠れ岩がゴロゴロ。油断すると座礁します。

スタート開始すぐにメインとなる瀬がやってきます!

みんなスイスイとクリア。

鵡川の特徴的な大きな岩たちもあちこちにあり、岩を避けながら下って行きます。

渇水の影響で水の勢いはありませんが、隠れ岩を見てルートを見つけて下る練習、岩裏エディーキャッチの練習には最適です。

岩裏からみんなを見守るHIDEアニキ
岩裏エディーキャッチの練習には最適

お昼休憩ではパックラフト試乗会。よっしーさんの馬力がとにかく凄い!ボートにモーターが付いてるんじゃないかと思うくらい軽いボートがグイグイと上流に進んでいました。

昼休憩後もひたすらパチンコ岩避けでボートスペースを取りながら下って行きます。

途中でリバーライトに大きな岩にストレーナー。

リバーレフトに寄りながら避けていき、ストレーナーを確認するとカレントが大きな岩に集中し、アンダーカットになっていました。

増水時は注意が必要なポイントになりそうです。

ダウンリバー後半には木の枝か?と思って避けた物が鉄筋。

水面から見えていたのは2本。水の中に2本見えていたのでこれも注意したいポイントです。穏やかな流れの中にも危険な物が沢山あるので油断禁物ですね。

今シーズン最後の例会は、最高の天候となり、楽しいダウンリバーとなりました。皆様来シーズンまた一緒にダウンリバー出来る事を楽しみにしています!

筆者プロフィール:パックラフトことみ

ニセコでラフティングガイドとして働き川下りの楽しさを知りました。外国人の同僚に多く恵まれる中、海外に興味を持ち2012年からカナダ、バンフ国立公園に渡りました。スクランブルという登山に目覚め数々のピークに挑戦。

2015年に帰国し四国吉野川へ。大手アウトドア会社で経験を積み、その秋からニュージーランドの南島、マウントクック国立公園で登山ガイドとして勤務。その後、北島のロトルアでラフティング修行し日本に帰国。

現在はガイド業から離れ、ウィルダネスの皆さんとアウトドアライフを満喫させていただいてます。

ガイドを通じて得た豊富な経験がクラブに役立てば幸いです。

そのうち機会を頂ければ、プーリーシステムなどの、レスキューに役立つロープワークを皆さんに紹介させていただきたいと思っています。