その日は、2ヶ月ぶりのウィルダネス例会参加の初日で、期待と不安を膨らませておりました。期待はシーソラプチ川、不安は台風による増水でした。
9時20分頃に集合場所に到着。皆さん、もう昨夜からどんころに泊まって飲み会をしていたとのことで大勢集まっておられました。
「(川は)どんな感じですか?」と尋ねると・・・「まぁ、ご覧下さい」「濁流!」「ビビるよ」との声。見ると、まっ茶っ茶の大濁流。「これはマズイ。自分の技術だと、到底、無理」と感じました。しかし例会だから沈脱者も出るだろうからと、次の日の十勝川とスイッチすることに。
下見から戻った石山さんの「水も澄んで大丈夫」
中島先輩の「スタート地点はいつもと同じチョロチョロだ」
さらに大橋さんの「広―い美々川だ。大丈夫。」の言葉に期待が膨らみます。
しかし、船をスタート地点に運んだところ、集合地点で聞いた言葉とは裏腹に、ガッパリ水が増えているとのこと。ゴールに車を回してスタートに戻ると、さらに水が増えていて「こりゃあ、洪水並みじゃない」との言葉も聞こえてきました。
ただ、この日の屈足スタート地点は放流された冷たい水が靄となり、神秘的な美しさを漂わせてもいました。そして、この川が初めてだった僕は「いや、それでも行くしかないなぁ」と心を決めて出艇したのでした。
実際に下ってみると、水は重いわ、波は高いわ、水量は半端なくビッグパワーだわで、身体中が緊張の固まり。大三角波を楽しんでいる皆さんを見る余裕もなく、自分は沈せず漕ぐのに必死でした。そして「こんな川で沈脱するとヤバイよなぁ」と思っていたゴール手前の約800m地点。横波を喰らって敢えなく沈&脱。上流を見ると、バックウォッシュに巻かれている自分の艇が見えました。その後は、何度も川に引き込まれ浮かび上がりしながら、このままどこまで流されるのかと弱気になりつつも必死に岸に泳ぎ着きました。パドルだけは死守したものの「あの船ともお別れかなぁ・・」という気分もあって身体も心もヘトヘトでした。
その後は、同じ地点で上がったガンちゃんと笹こぎ&歩きでゴール地点に。そこで別れを思っていた自分の艇と再会! 回収していただいたパムさんや典子さん(皆々さま)、本当にありがとうございました。艇と離ればなれになったのは初めての体験でしたが、あの水のパワーの中で泳ぐ経験もそんなにできることではないし(進んでは経験したくないですが)、自分としては振り返るととても楽しかったです。艇を回収してもらえたおかげです。
その後は、屈足もう一回(「屈足おかわり」)組、さらになんとシーソラプチを下った組(45分で下ったそうです)、新得蕎麦昼食組の3組に分かれましたが、温泉で合流。そしてどんころでの大宴会へと雪崩れ込みました。
タケさんのグッドアイデアで、準備された生ビール40リッター。
ヒデさん命名“揚げ師”たる佐藤さんの美味しい揚げ物、パムさんや具子さんの洗練された野外料理、吉川さんが前日に釣ったブリの刺身、高木さんの鹿肉、みんなが持ち寄った焼き肉で多いに盛り上がりました。
宴会の中で、ウッチーさんも言っていましたが、ウィルダネスはホントに様々な人たちが集っていて、でも仕事も年齢も外してワイワイ盛り上がれるのが醍醐味、と自分も感じました。40リッターのビールはなんと2時間半強ですべてなくなり、その後は、ワインやら日本酒やら、遅くまで宴会が続きました。翌朝食も、北栄の餃子、アサリのパスタ、ホルモン焼きそばなどなど、朝からお祭り屋台的な賑わいでエネルギーを補給し、本命のシーソラプチへと繰り出したのです。