ワールドカフェや、開催されるカフェのテーマに関心はあるけど、参加するのが初めてで不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。このパートでは参加者から目線からワールドカフェの流れを説明していきたいと思います。「楽しそう、こんな簡単なら私もぜひ」と思っていだければ幸いです。
早めに会場に到着する
ワールドカフェは非常に自由な対話の場ですが、途中参加するとその面白さが感じきれないばかりか、他の参加者の方に迷惑をかけてしまうことになります。できる限り会場には10分以上前に到着しておくようにしましょう。
受付を済ませる
通常、会場の入り口には受付が用意されています。また、この場で名札をカラーペンなどで自分で作成することも多くあります。これは、通常のカンファレンスなどとは違い、ワールドカフェは立場や役割を超えた話し合いであり、名刺のような互いの立場の違いを感じさせないようなものを少なくする狙いがあります。
テーブルに着席する
会場には4人を基本としたテーブルが用意されています。通常、どのテーブルに着席するかは決められていません。ただ、知り合いと参加した場合には、できるだけ別のテーブルに座るようにします。これはワールドカフェでは4人が対等な立場と関係の中で話し合うことが原則であり、知り合いなどがいるとこの対等な関係がテーブルに起こりにくいからです。
テーブルに着席したら簡単に同テーブルの人と挨拶します。また、後からテーブルに新しい人が座ったら挨拶を交わすようにします。この際に、いきなり名刺交換をする人がいます。これも悪いことではありませんが、できれば簡単にどんなことをしていて、今日はどんな関心時でこの場に来たのかだけにすることをおすすめします。テーブルでの対話が、その人ではなく、その人の所属する団体や役職によって影響されてしまい、本来の創造的な会話に至ることができないことがあるからです。
ガイダンスを聞く
カフェの司会者(カフェホストやカフェオーナーと呼ばれる)から、場の進行について解説があります。多くはこの場に至るまでの経緯、カフェでの約束事項の確認があり、その後、この場で具体的な対話のテーマが発表されます。ただ、ワールドカフェは参加者の主体的な参加意欲によって支えられています。この場での注意事項も極めて簡単なものです。
第一ラウンド
最初の話し合いがスタートします。テーブルの上には模造紙とカラーペンが用意されています。ワールドカフェでは対話をしながら自分が思ったことや大事だと思ったことを模造紙にメモをしておきます。メモは自分のためだけでなく、他の仲間の考えを促進させるためのものです。テーブルのみんなからも内容が見ることができるように少し大きめの字で書きます。字だけでなく、絵を書いたり、字と字を結びつけたり自由に描きます。20分から30分で第一ラウンドが終了します。
第二ラウンド
第一ラウンドが終了したら、テーブルの中で1名がそのテーブルに残り、他の3名は席を異動します。そして、異動したテーブルで簡単な挨拶を済ませてから、再び対話をスタートさせます。この際、それぞれが第一ラウンドのテーブルでどんな話があったのか1分程度で紹介をすることから始めます。席を異動しなかった人は、テーブルのメモなども示しながら、どんな内容の話がなされたのかを紹介します。
ワールドカフェでは、こうしてテーブルでの対話と異動をしながら、話し合いを進めていきます。通常三ラウンドが実施されますが、会によってラウンドやテーマ設定の仕方は違います。
話し合いのラウンドが終わった後、各テーブルでどんな話があったのかを全体で共有することもありますが、この最後の共有は行われないこともあります。