OST (オープンスペース・ テクノロジー)

OST(オープンスペース・テクノロジー)

OST(オープンスペース・テクノロジー)はある重要な組織的テーマについて、関係者が一同に集まり

参加者自ら解決したいと望む課題や議論したい話題を提案し、自主的にスケジュールと話し合いの

参加形態を決め進めていく方法です。

参加者の当事者意識が最大限発揮されることで、深い議論と、具体的な行動プラン、ビジョン、

チーム形成などが短時間で到達できることに最大の特徴があります。

OST(オープンスペース・テクノロジー)が効果を発揮するテーマ・事例

・会社戦略や経営計画を現場での具体的なアクションに展開させていきたい

・組織横断の取り組みを関係者の主体性をもって企画・遂行していきたい

・組織の一人一人が気になっていることや本音を表面化して解決を図りたい

・組織間の壁があり、それを取り払うきっかけづくりをしたい

・地域活性化などに向けて具体的なアクションプロジェクトを関係者中心で立ち上げたい

OST(オープンスペース・テクノロジー)の具体的な進め方(事例)

OST(オープンスペース・テクノロジー)は最短で1日間で実施も可能ですが。

ここでは、基本となる3日間のプログラム事例を取り上げます。

開始ガイダンスとアジェンダ設定(90分)

参加者全員が円陣(サークル)になって座ります。主催者からの挨拶に続いてファシリテーターが登場し、本日のOSTの目的を確認し、ワークショップの全体スケジュール、OSTの基本的考え方、参加に当たってのグランドルールなどを説明します。

次に、ファシリテーターは、このOSTで検討したいテーマを参加者が提案するよう求めます。サークルの中央にはA4版の紙とフェルトペンが置いてあるので、参加者はそれを使って提案する検討テーマと自分の名前を書き、声を出して読み上げます。そして、壁に貼ってある白紙のスケジュール表にあるポストイット(時間と場所が書いてある)を一枚取って自分のテーマを書いた紙に貼り、それを壁に貼り出します。

テーマが出揃うと、ファシリテーターは参加者が壁に移動して自分が参加したいテーマに名前を書いて参加の意志を表すよう促します。その際、自分が参加したいセッションが二つ以上同じ時間に設定されていると困ります。また、似たようなテーマがあるかも知れません。あるテーマは、別のテーマの話し合いが終わってからやった方がよいかも知れません。そうした問題があると、参加者同士で調整をして自主的に全体スケジュールを完成させます。この段階になると、会議の進行は参加者の手に委ねられるので、ファシリテーターはどこかに行ってしまいます。

分科会(セッション)(各90分)

参加者から提案された各テーマごとに分科会が開かれます。複数の分科会が同時に行われます。参加者が必要とすれば延長しても差し支えありません。もし、自分が参加した分科会が当初考えていたものと違うと感じたら、別の分科会に行ってもかまいません。どの分科会も自分に不適だと判断すれば、どこにも参加しなくても問題ありません。何よりも尊重されるのはすべての参加者が自主的な判断に任されて動くということで、それによって各分科会には全員が主体的に参加したメンバーによって質の高い議論が繰り広げられるということです。

アクションプランを作成(90分)

OSTを話し合いだけで終えることもありますが、一人一人の主体性や関係性が最も高まった状態を維持しながら、具体的な活動としてプロジェクトへの接続を行います。話し合いの内容を受けて、具体的に取り組みたいプロジェクトのテーマを発見した人はそれを提案する機会を与えられます。提案されたプロジェクトは参加者によって優先順位づけが行われます。

クロージング(30分)

最後に参加者が一同に集まり円陣で座り、参加者一人一人が感想を伝えて終えます。

OST(オープンスペース・テクノロジー)を効果的なものとするための重要ポイント

相談・問い合わせ

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