2024年度の研究会

老年社会科学における実装研究のポイント・コツ;

Evidence-based policyの実現に向けて

 2024年度の企画に、多くの方々にご参加いただきました。

ご協力、ご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。

講師の先生方の発表資料の一部を共有いたします。

村山 陽 先生の発表資料

小松 亜弥音 先生の発表資料

上原 桃子 先生の発表資料

 研究者として、自身の研究を科学的根拠(エビデンス)に基づき、どれほど社会の役に立つかどうか自信を持って語れるようになることは、キャリア形成上、とても重要なことです。

 しかしながら、一般的に、基礎研究において明らかにした根拠があったとしても、それらの多くはあくまで実験的な条件下での結果であり、臨床・実践・政策現場では、文脈(意思決定等をする環境や経過、担当者の思い、成り行きなどの個別事情)により適用や応用が難しいと言われています。

 特に、大学院生や日の浅い研究者は、エビデンスと文脈の関係性等を理解しておくことで、自身の研究意義を見失わず研究を進めることができるとともに、社会のためではなく、研究のための研究に陥ることも防ぐことができます。

 昨年度のECR企画では、社会老年学の歴史と理論的枠組を俯瞰しました。今回は、発展系として、Evidence-based policyの考えに基づき、文脈に依存しないエビデンスを、どのように文脈を考慮しながら社会実装しているのかについて、実際の事例から、参加者のみなさん同士でポイントやコツを学び、考える機会としたいと思います。

 当日は研究歴の長さや、分野を問わず、参加者同士でお互いの経験なども含め意見交換をする機会としたいと思いますので、皆様奮ってご参加ください。

1) 日時:2024年61日(土)

2) 会場:帝塚山大学学園前キャンパス

3) 演者:

 小講演:村山 陽 先生(東京都健康長寿医療センター)

 話題提供:

 小松 亜弥音 先生(国立長寿医療研究センター)

 上原 桃子 先生(ダイヤ高齢社会研究財団)

4) 備考:この企画は日本老年学会総会期間中に実施されます。大会参加費を支払った方はご参加いただけます。