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ECRネットワークについて

日本老年社会科学会では、2013年度より老年学系若手合同研究会(以下、若手の会)を開催しております。

若手とは、年齢が若い人を指すのではなく、年齢によらず、大学院生や博士研究員などのキャリアが早期である人を指しています。年齢を問わないことを明確にするため、2021年からECR(Early Career Researcherの略称)ネットワークと改称することにいたしました。

老年学は学際的な学問領域として知られていますが、学際的な研究・教育の機会が十分に整っているとはいえません。そこでECRネットワークでは、さまざまな学問を専門とし、加齢、高齢者、高齢社会に関心のある若手研究者が交流し、ともに学び合う場をつくりたいと考えています。

趣旨に賛同される皆様のご参加をお待ちしております。  

ECRネットワーク  委員一同


日本老年社会科学会第66回大会 ECR企画(2024年度研究会

老年社会科学における実装研究のポイント・コツ;Evidence-based policyの実現に向けて

趣旨:

 研究者として、自身の研究を科学的根拠(エビデンス)に基づき、どれほど社会の役に立つかどうか自信を持って語れるようになることは、キャリア形成上、とても重要なことです。

 しかしながら、一般的に、基礎研究において明らかにした根拠があったとしても、それらの多くはあくまで実験的な条件下での結果であり、臨床・実践・政策現場では、文脈(意思決定等をする環境や経過、担当者の思い、成り行きなどの個別事情)により適用や応用が難しいと言われています。

 特に、大学院生や日の浅い研究者は、エビデンスと文脈の関係性等を理解しておくことで、自身の研究意義を見失わず研究を進めることができるとともに、社会のためではなく、研究のための研究に陥ることも防ぐことができます。

 昨年度のECR企画では、社会老年学の歴史と理論的枠組を俯瞰しました。今回は、発展系として、Evidence-based policyの考えに基づき、文脈に依存しないエビデンスを、どのように文脈を考慮しながら社会実装しているのかについて、実際の事例から、参加者のみなさん同士でポイントやコツを学び、考える機会としたいと思います。

 当日は研究歴の長さや、分野を問わず、参加者同士でお互いの経験なども含め意見交換をする機会としたいと思いますので、皆様奮ってご参加ください。


1) 日時:2024年6月1日(土)

2) 会場:帝塚山大学学園前キャンパス

3) 演者:

 小講演:村山 陽 先生(東京都健康長寿医療センター)

 話題提供:

 小松 亜弥音 先生(国立長寿医療研究センター)

 上原 桃美 先生(ダイヤ高齢社会研究財団)

4) 備考:この企画は日本老年学会総会期間中に実施されます。大会参加費を支払った方はご参加いただけます。


【情報提供】公開データを用いた二次分析

新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行に伴い、研究計画の変更を余儀なくされることが予想されます。大学院生、博士研究員といった駆け出し研究者が学位論文提出や奨学金・研究助成金申請などの期限までに研究成果を遅滞なく出す方法のひとつとして、公開データを用いた二次分析が挙げられます。

公開データを検索あるいは入手するためのデータベースと主要な公開データ(縦断調査と質的調査)を整理しました。参考にしていただければ幸いです。

(2020.03.27)

こちらをクリックしてご覧ください (2020.03.27掲載)。

[注1] 2020年4月14日修正:データベースNo.2 の内容、公開データの番号

[注2] 2021年1月7日修正:データベースNo.8の追加